首都感染 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166409

感想・レビュー・書評

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  • 2013年頃の読みたい本リストにあった作品で、このタイミングで出会うこととなった。
    本も出会うべき時に出会うことが多い。

    2010年の段階でここまで物語として書かれているのにと思うと、現状とのギャップになんともいえない気持ちになる。

  • 致死率60%の新型インフルエンザが、サッカーワールドカップ開催中の中国の農村で発生した。
    ワールドカップの終了後、全世界に罹患している可能性のある人達が帰っていく。
    全世界に起こったパンデミックと、日本の医療従事者と政府の戦い。

    新型コロナウイルスが猛威を奮う現在とオーバーラップすることの多い話。
    致死率の違いこそあれ、対策はほぼ同じ。
    このストーリーの中では、有能な元WHOの職員優司の活躍で、ウイルスを都心部に封じ込めることに成功し、パンデミックワクチンと抗インフルエンザ薬の開発により、パンデミックは収束を迎える。
    コロナの終息はいつなのか。
    ワクチンや新薬は、小説のように治験を済ませずに投与されることは許されないと思うので、まだまだ長い戦いになりそうな気がします。

    ウィルスと人間、永遠に終わらない戦い。

    1日も早い新型コロナウイルスのパンデミック終息を願います。

  • 現実的に起こりつつある強毒性インフルエンザのパンデミックを描いた話。話はいつもの展開ではあるけど、緊迫感があり、一気読みだった。著者の作品の中でも傑作の1つだと思う。

  • はじめからグイグイとひきつけられ、終わりまで一気に読んだ。文句なく星五つ。
    人物の描写も個性もなかなか良い。

    元WTO専門医のアル中気味ダメ医師が、実は過去にアフリカで大活躍していた人だという設定で、彼が新型インフルの発生に日本の政府対策チームに引き抜かれる。そして彼の活躍が始まるとともに、彼の過去が少しずつ現れ、読者を主人公に惹きつける。鳥インフル対策で活躍するとともに、彼のメンタルの癒しも進んでいく。読んでいてどのキャラクターにも声援を送りたくなった。

  • 新型コロナウイルスLv.999みたいな、悪夢のようなウイルスが引き起こした世紀末パンデミックに文字通り必死に抗う日本国のお話。
    絶望から絶望が雪崩込んでくるから読むのも体力を持ってかれて一苦労だけど、特にドクターたちの奮戦奮闘ぶりが熱い。

  • 内容はまぁまぁなんだけど、やたらと長い(多少読み飛ばしても十分筋がわかる)のとラストが唐突というか、駆け足すぎ。

  • 10年以上前の作品ですが、現在の状況にとてもにていてびっくりしました。やはり、感染症への対応策は同じだと、あらためて認識しました。

  • 2021年8月17日
    ボリュミーでタイムリー。
    10年前に書かれたとは思えない。
    まさに今パンデミック。
    緊急事態。
    3か月19日で収束した新型インフルエンザにむしろ羨ましいと思ってしまう。
    コロナ禍はながすぎる。
    今も感染は広がるばかり。
    日本の科学者、特別ワクチンと特効薬を作って世界を救ってください‼️

  • こんなことが起こるかなぁと思われた時代に、よくここまで…というリアルさ。本当に未来小説。
    星新一、手塚治虫と並ぶ!読み物としても面白く、そして警鐘を鳴らしてくれている。

  • 2011/3/8 読了。
    2020/6/20 再読。父から「読むだろ?」と回ってきた図書館の本。10年前に読んでたみたい。うん確かにところどころ覚えのある描写があるな。初読のときは大げさな書きっぷりだなぁと思ったけど、実際経験するとそうでもなかったね…

    しかし(ネタバレですが)「日本人の責任感の強さ、自己犠牲と精神、理知的な考え方」頼みの対策、とても有能な政治家、ワクチンと治療薬の完成をもっての終息、という結末だったので読後の絶望感がすごい。今のコロナなんて大した致死率ではないけど、スペイン風並のが来たらどうなるんだろう。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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