エルニーニョ (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.43
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本棚登録 : 315
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166416

作品紹介・あらすじ

女子大生・瑛は、恋人から逃れて、南の町のホテルにたどり着いた。そこで、ホテルの部屋の電話機に残されたメッセージを聞く。「とても簡単なのですぐわかります。市電に乗って湖前で降ります。とてもいいところです。ボート乗り場に十時でいいですか?待ってます」そして、瑛とニノは出会った。ニノもまた、何者かから逃げているらしい。追っ手から追いつめられ、離ればなれになってしまう二人。直木賞受賞第一作。21歳の女子大生・瑛と7歳の少年・ニノ、逃げたくて、会いたい二人の約束の物語。

感想・レビュー・書評

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  • DV男から逃げ出してきた21歳の女性・瑛(テル)が、辿り着いた南の田舎町で、ニノと名乗る少年と出会う。ニノもまた、暮らしていた施設から逃げ出してきて、この町に居着いていた。
    季節は、夏。
    二人は、二人を追う者から逃げ続ける。
    逃避行の道すがら、出会う人々や出来事。
    広い海、蒼い空、吹く風。
    そして、握ったニノの小さな手の感触や、エキゾチックで悪戯で、ちょっと悲しげな横顔。
    読みながら、頭の中で繰り広げられる映像世界に、まるで自分が、忘れられない夏休みを過ごしたような、そんな気持ちにさせられる物語でした。
    ニノがかっこいいです。子供なのに!

    • 円軌道の外さん

      遅くなったけど、
      お気に入りポチ
      ありがとうございました!

      コレ、レビュー読ませてもらって
      興味津々です(^O^)

      ...

      遅くなったけど、
      お気に入りポチ
      ありがとうございました!

      コレ、レビュー読ませてもらって
      興味津々です(^O^)

      名作映画『グロリア』を思わす
      モロタイプの設定に
      思わず食いついてしまいました(汗)

      基本文庫派だけど
      本屋でチェックしてみたいと思います♪


      良かったらまた
      気軽に絡んでいってくださいね(^_^)

      2012/05/30
    • まよさん
      円軌道の外さん

      こちらこそコメントいただきありがとうございます。
      その映画、気になったので調べてしまいました。
      あらすじを読みましたが、こ...
      円軌道の外さん

      こちらこそコメントいただきありがとうございます。
      その映画、気になったので調べてしまいました。
      あらすじを読みましたが、この小説はもうちょっとマッタリしている感じでした(笑)
      中島京子さんは最近読み始めたのですが
      文章がとても上手いと私は感じて、好きなんです。

      私も円軌道の外さんのレビューのおかげで
      気になる本がいっぱいできました!
      ありがとうございます。
      2012/05/31
  •  ボキャブラリーが豊富でその使い方が絶妙な作家さんだと思う。

     たんたんとしているようで勾配の多いストーリー。描く世界が素晴らしい。
    DV男から逃げた大学生が見知らぬ街のホテル(しかも自分の名前のような)に
    泊まり、誰からかわからない留守電メッセージを聞き、言われた場所へ行き、
    男の子と出会う。(まさか七歳とは)
     蜂にさされたその子は砂糖のお店に住み着いて、主人公もそこで店の手伝いをする。消しゴムハンコやエコバッグで店を盛り上げるくだりはおもしろい。
     
     その子を追いかける人物の正体が気になるのになかなかわからない。そして・・・・・・まさかそういう人だったとは。

     逃げているときに駅で出会った男性とのシーンは必要だったのかな。

  • 自分のしたいことが「最適な選択」はないというオトナな観点で、気持ちをぐっとこらえることは、ままある。
    けれど、その時その瞬間に感じる通りに行動するしかできない場合。馬鹿なことを、と言われたとしても、時間をかけて「適」にしていくことはきっと出来るんだろうと思えた。
    諦めの気持ちを重ねた安穏と、じっくり練り上げた納得。願わくば、後者の多い人生を歩みたい。瑛とニノが、歩み始めたように。

  • 逃避行ものだけど最後はあるべき場所に戻るのが好き。テルとニノは末永く幸せに…
    途中に不思議な挿話がたくさんあるのが特徴で、どうにも深読みできるけどしなくても楽しい。森のくまさんに囁かれたら逃げるべきなんだな…

  • 2017年12月西宮図書館

  • DV男から逃げてきた瑛が、ひなびた商店街のある街で灰色の男から逃げているハーフの少年ニノと出会う。
    追われるふたりが、逃げ続けた末に出した結論とは。

    メインのストーリーのテーマは重く、深刻なもの。
    瑛の問題は、本人の強い意志で解決を見たけれど、ニノの問題は、まだまだ続く様子。
    ただ、解決に向けてすすんでいる感じの結末には、明るい未来が見え、ホッとした。

    途中途中に挟まれる寓話、
    必要なものだとは思うものの、少し読みにくさを感じた。
    著者の意図をうまく汲み取れていないのかなと、少し落ち込んでしまう。

  • 読んでるうちに飽きちゃった

  • 逃げる21才女と逃げる7才男。
    恋人のDVから南へと逃げるテル。公園で男の子と出会い、なりゆきで一緒に逃げることになる。
    男の子は施設から逃げてきたらしいが、施設外の人間に追われているらしい。

    なぜDV男に居場所がわかったのか?

  • 1つの物語から想像の羽を広げて展開していく中島作品。
    いくつもの挿話から広がったのかな。
    よくここまでと思わなくはない。

    ただ、少し童話みたいな世界になっていて
    それが狙いかもしれないけど、ちょっと置いてけぼりになってしまった部分があった。

  • 環境なんて変えればいいんですよ。

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著者プロフィール

中島京子(なかじま きょうこ)
1964年東京都生まれの作家。『FUTON』でデビュー。著書に『小さいおうち』(直木賞)、『かたづの!』(河合隼雄物語賞・柴田錬三郎賞)、『長いお別れ』(中央公論文芸賞)等。2019年5月15日、新刊『夢見る帝国図書館』を刊行。

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