砂の王国(上)

著者 :
  • 講談社
3.73
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本棚登録 : 880
感想 : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166447

作品紹介・あらすじ

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く-「宗教を興す」。社会を見つめ人間の業を描きだす著者の新たなる代表作、誕生。

感想・レビュー・書評

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  •  荻原氏のを全部読んだわけではないですが、これは一番よかったかも。

     上巻はホームレス生活からある事業を立ち上げて成功していくというところまで。よくある話じゃん。そんなうまくいくかよと思いながらも読み進むのは、過程がとてもとてもリアルで、占いを信じない人がころっと騙されるところなども納得!なのですね。

     話云々より、得るものがたくさんありそうな話なので、久々に☆5個です。

  • いっそここまで似非宗教だと、気持ち良い。
    ただこの順風満帆っぷりが下巻でどうなるのか、気になるところ。大きいしっぺ返しが待ってるであろう予感。
    仲村もかわいい奴だとは思うけど、裏がありそうな気がするんだよね。どうかな。

  • いつもそうなんだけど、荻原さんの作品はスロースタートなのである。
    いったい何が始まるのか、どうなっていくのかがなかなかはっきりしなくて、でもディテールはきっちり描きこまれているのでじりじりしながら読み進めることになる。
    そしてだんだん加速していくと、もうページを捲る手を止めることができない。
    上巻の最後の方で、ネットの世界が出てきた。ものすごく危ない感じがしてドキドキである。早く下巻が読みたい。

  •  かつてのエリート証券マンがホームレスに成り下がり、ひょんなことから一発逆転を賭けて宗教団体を立ち上げる話。

     読んでいて違和感を感じたのは、主人公が簡単にホームレスに成り下がっていること。これまでのプライドを捨てざるを得ない葛藤や、人間としてのランクがひとつずつ落ちていく絶望感というものがあまり感じられない。著者もちょっとは取材をしたのかもしれないが、丹念に書かれているのは寒さと空腹のつらさだけで結局「ホームレス役を演じている人」から抜け出ていない気がする。
     それと、主人公が何に逆襲したいのか、上巻ではいまいちわからなかった。

     『神様からひと言』『噂』の著者と思えば、そこまで目くじらを立てず、お気楽にストーリーに乗ればいいのかもしれないが、いったん破滅したはずの主人公の計画が都合良すぎて、乗り切れなかった。

  • ホームレスからの逆襲という、現実にもありえるかも!という展開を細かい心理描写で描くストーリーでした。丁寧で細かい描写は分かり易く、のめり込みやすいですが、ストーリーの展開の遅さが少しだけ残念でした。
    けど、これらすべての細かい設定が下巻で爆発するのかも!!という事で下巻に期待です。

  • 面白い、サクサク読めます。
    いざっ!下巻へ。

  • リストラされた元証券マンとインチキ辻占い師とイケメンの大男
    三人のホームレスが、宗教の教団を立ち上げるまでのお話。

    分厚い本だけど、スイスイ読めてあっという間に読了。
    下巻でどんな展開になるのか楽しみ。

  • ホームレスに落ちぶれた男が思い付いた胡散臭い道が仲間3人で仕組んだ新興宗教。安易過ぎるストーリーだけど下巻へ。

  • 2017.11.2

  • 2017_06_23-60

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著者プロフィール

1956年埼玉県生まれ。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞。「ユニバーサル広告社」シリーズ、『神様からひと言』『砂の王国』『金魚姫』『海馬の尻尾』『楽園の真下』など著作多数。エッセイに『極小農園日記』、漫画に『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』がある。

「2021年 『それでも空は青い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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