- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062166522
感想・レビュー・書評
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著者は元財務省キャリア官僚。消費税増税など最後の手段であり、消費税などに頼らなくても、国のバランスシートの改善と、経済成長と、無駄の削減を進めることで財政は十分立て直せると説く。そもそも日本の負債は800兆円あるが、資産が500兆円もある。どんな民間企業(除く東京電力)であっても経営の建て直しをする際は、資産と負債を圧縮して、経費を削減することを第一に実行する。そもそも増税を主張する財務省は、金を配ることで自らのアイデンティティーと発言力を保っているわけだから、支出を削減したりすれば自分たちの権力がその分減少するわけで、そんなことをどしどし進めるはずがないのである。従って政治家たちにもなんだかんだ理屈をつけて(東大卒の知力はここで如何なく発揮される)増税派に仕立て上げるのである。菅も野田もあっさりその術中にはまった。脱官僚を謳っていた民主党は、まさにミイラ取りがミイラになったのである。
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財務省の言い分の欺瞞が、よく分かる。必読書。
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高橋洋一先生著
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【ソーシャルライブラリーから引っ越し中】
消費税が社会保障の補てん候補となっている理由が書かれている。大きな政府にすると官僚が権益をますます得てしまうだろう。やっぱり小さな政府が良いと個人的には思う。ところで、この著者は窃盗容疑で書類送検されたことがあるそうな。 -
この人の本は三冊目ですが、内容は全部一緒です。
最新の本を一冊読めばいいんじゃないでしょうか。
財務省と日銀に怒りを覚えます。 -
いつもは、読まない系統の本だが、なぜか、ざっと読了(^^)
読んだ感想としては、正直ややイマイチな印象(^_^;)。
まず、本の主題がわからない。
本の題名から主題と想像された財政の話が主体なのか、民主党及び官僚の批判(改善提案?)が主体なのかどっちなの?と思いました。
前者が主題と決めて、後者を読み飛ばしていったら、どんどん飛んですぐ終わってしまいました。
財政の話が主題とするならが、結局「消費税増税はいらない」とは、いっておらず、「先じゃない」といっているだけなのがまず気になります。
また、これに限らず消費税反対派の、論調はたいてい「先ではない」といっているだけのことが多いような。。
また、相対的な財政の全体的、長期的「絵」として、数字的検証を詰めていないのが気になるところ。
やはり、先か、後かは、一旦抜きにして、長期的に考えて、結局消費税はいるのか?いるならどのくらいか?の話をする必要がありそう。
あと、もう一つのポイントは、やはり、増税と経済の関係。
経済成長と、実際どのくらいの相関・悪影響があるのかは、統一見解が必要。
(ちなみに、この本は、増税はNGといっておきながら、アングラからとる所得税増税は、許容しており、
そっちは、いいのかよ?と突っ込んでしまいました(笑))
ここは、過去増税した国たくさんあると思うので、結果はわかっていそうなものですが、意見がかなりわかれているなと思います。
あと、成長率4%という数字の妥当性についての議論。
この辺は、成長率の前提が、1%だ、4%だ、というそもそも前提条件の奪い合いをして、議論がかみあわないことが多いですね。
どの成長率になるのは、確率論なのだから、成長率をパラメータとして、複数シュミレーションするのが妥当だと思うのですが、あまりみたことないですね。
最後に、個別の財政捻出策が、結構ありましたが、できそうならやったらよいんじゃない?しかし、継続ではなく、ワンショットの施策が多いこともあり、長期的な財政には、大きくは関係しないよねと思いました。 -
読みやすい。
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政府通貨の発行、マイルドなインフレ、国民番号制度、等など。
消費税増税の前にやるべきことが沢山あるらしい。
道州制の意味がやっと理解できた。