飛水HISUI (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
2.61
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本棚登録 : 65
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166577

作品紹介・あらすじ

一緒に暮らそう、一生に一度の気持ちでそう誓い合った翌日、惨劇が襲った。日本中を悲しみで震撼させたバス転落事故に巻き込まれた男と女。…なにがなんでも、あの人に会いたい。強い気持ちで待ちつづけた時、信じられないような奇跡がおこる。切ない気持ちの輝き、強い願いの果て、空と山がまじわる場所での感動の再会。

感想・レビュー・書評

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  • 怒り、憎しみを描写せずに終幕するので、結局この物語はいったい何だったのだろうという感想。

  • 昨年読んだ高樹のぶ子さんの『マルセル』はめちゃめちゃ面白い推理小説だったが、今回読んだのは、危ない恋をしている二人の行く末を見つめたある意味ファンタジー小説です。お互い家庭がありながらも、死し合ってしまった二人が迎える結末はある一瞬はたしかに哀しいのだが、高樹のぶ子さんはさすがその後の主人公を見つめ続けハッピーエンドを描き出してます。

  • 途中から話が分からなくなったが、綺麗な表現の多い作品。

  • 2011,03,13

  • なんか最初は内容がよくわかりませんでしたが、最後にやっとわかりました。なるほど、奇跡ですよね。

  • 個人的にとても好きになれない作品。
    終盤は共感できる部分はあるが、それまでが酷すぎる。
    自分だけならいいのか、もっと家族のことを考えないのか、考えないとすれば、自分一人で生きるべきではないか。
    到底、共感できない。

  • 最後の最後に死ぬ一点。こういうの好きだけど、やっぱり生きてるうちに・・・

  • 芳ちゃんイイ(*´`)

    不倫の憧れなのかな?
    雰囲気がもー大人ってかんじ←

  • 飛水峡のバス転落事故にはおぼろげながら記憶があり、それで興味をもって読みました。悲惨なバス転落事故によって断ち切られた故に切なく永遠な千年不倫の物語なのだが、真面目な主婦のワタクシにはこの当事者達のファンキーな臆面のなさが鼻につきました。そこが旨味でもあるんだろうけど、付き合ってられんワーという感じです。また、中身には関係ないですがタイトルから装丁から総じて古臭く、女流が大御所になるとこういうふうに化けていくのか、と寂しい気もしました。

  • 作者の小説を読むのは、実は初めて。

    「書き下ろし」を統一テーマとして創作されたらしい、本書のような作品ならではなのか、最初、テンポに戸惑った。軽快ではあるが、何か、ついて行くのがしんどいような、そういった感覚で読み進め、

    古川の町の幻想的な夜のシーン、そこで、ようやく、この作品のテンポに馴染めて来た気がしたが、あるいは、この辺りで、やや勢いが収まったのかも知れない、とも思えた。

    そうして、事故の場面に移るのだが、そこが、この作品の真骨頂なのかと、新聞記事等、現実と創作、その妙を感じる。そこで、どんな奇跡が起こるのかと思い、ほんとネタバレだが、主人公の臨終場面に移るとは、流石に予想もしていなかったので、最後の二人の会話は、泣けてきた。

    ある意味、この作品は、一つの恋愛を描くのだけれど、誰もが心の中に抱いている思いを、このような形で目の前に示してくれたものとして、非常に人それぞれ、受け止め得る内容を含んでいたのだと、最後に知らされる。そういった作品に感じられた。

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著者プロフィール

1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

「2016年 『オライオン飛行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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