月の輪草子

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166584

作品紹介・あらすじ

月の輪の庵で、九十を迎える清少納言は人生を振りかえる。心のうちに、甦るのは、幼い頃に死んだ母のことばと、お仕えした中宮定子のお姿だった。隆盛を極めた中関白家の衰退と権力をめぐる争い、中宮定子の悲劇。そして自分自身の結婚、離別、愛と性。華やかな宮中を生きぬいた女性の人生を描き、人の世の美しさをことばにした「枕草子」の創作秘話に迫る、瀬戸内寂聴の新たなる代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 「春はあけぼの」の一節が好きだ。
    高校の授業で習った時はさしたる思いもなかった。
    だが何度も何度も繰り返し読んだその文は、徐々に私の中で変化していく。
    四季折々の美しさを端的に情緒豊かに表現している文章の最高傑作と言ってもいい。
    時を経ても色あせないみずみずしさ。
    文章の始まりの体言止めがより一層効果的になっているのだと思う。

    この作品は、史実には当然基づいているだろうが寂聴さんのフィクションも存分に混じっているようだ。
    清少納言があえて描かなかった中宮定子の悲遇の晩年が事細かに描かれていて切ない。
    清少納言と定子のきらきらした一面を切り取ったものが枕草子だとしたら、この月の輪草子は裏草子といったところか。

    彼女たちを取り巻いたつらい日々を知ってから、山吹の花のエピソードを思い返すとなおさらじーんと来る。
    「山吹の花」の一節は一番二人の関係性を象徴しているようで、大好きな場面だ。

    この本を読んでなにやら昔の勉強したころの記憶が色々よみがえってきた。
    清少納言だけでなく、和泉式部、藤原道綱の母、そしてもちろん紫式部。オールスターが登場して豪華絢爛。
    古文を読める知識は高校時代がピークで今はとてもとても無理だ。
    でも現代語訳でもいいから無性に読んでみたくなった。

  • 瀬戸内寂聴が2012年、90歳になっての書き下ろし。
    「枕草子」を書いた清少納言が90歳になっての回想記というもの。

    うつらうつらしていたり、話が順不同になったり、付き合った男達の誰がどうだったかもう忘れたとか言いつつ、若い頃のことは時に鮮やかに思い出したり。
    老いた心境は、二人が混ざり合って同化したかのようです。

    定子の墓所に近い月の輪に庵を設けて住んでいる少納言。
    最初のほうは紫式部に悪口を言われた怒りなど、ショッキングな導入部。
    まああれは確かにひどいけど~紫式部がなぜそこまで言ったかは意地悪な性格なんだと思っているのも、単純?
    (式部は清少納言と比較して悪く言われたことがあったのだろう、それも出仕して間もない頃に強烈に、と私は推測しますね)

    蜻蛉日記の著者のことや、和泉式部、赤染右衛門など、当時の女流たちについてもいろいろ。
    清少納言の父との会話なども、面白いですよ。

    清少納言が宮廷に入ったのは、28歳のとき。
    中宮・定子は18歳。
    15歳で4つ年下の一条天皇の妃となり、すぐにむつまじくなった。
    美しくおおらかで気品高いが茶目っ気もある定子。
    清少納言の、定子へのまっすぐな敬愛は、無邪気で可愛い~あとがきにも書かれています♪

    だが、幸せなときは、清少納言が出仕して、わずか1年半ほど。
    定子の父である関白・藤原道隆がなくなり、兄・伊周と弟・隆家が花山院と騒ぎを起こして流罪に。
    定子は思いつめて髪を切らせ出家する。このあたりは迫真の描写です。が、天皇に連れ戻され、出産することに。
    この上なくめでたいことのはずが、尼になった身で後宮にいるという間の悪いことになった。僧に頼んで手続きしたことではないので正式なものではないのだが。
    そして数年。
    道長の娘・彰子が入内している宮中で、定子は帝の愛は一身に受けながら、25歳ではかなくなる。
    紫式部が彰子のところに出仕したのはその後なので、直接のライバル関係ではないんですけどね。

    清少納言は、16歳で橘則光と結婚。
    子供を生んだ後は夫に興味がなくなるが、他の女が出来たと知るたびに怒り狂う。このあたり、史実としてははっきりしていないのでしょうが、率直な清少納言らしい感じ。
    ついに別れることにするが、未練を残す則光に「私だって他の男を見つけるわよ」と言い放つ。
    かなり年上の夫と再婚するが、子供を死産した後に宮中へ出仕することになる。
    則光も、何かと用事を見つけて少納言の元へ顔を出す微笑ましい仲。

    定子のもとで、新参者と最初はかたくなっていたが、定子に仕える女房達のなかでは年齢も教養も上のほうなので、皆を導いてやってくれと頼まれ、しだいにのびのびしてくる。
    「枕草子」は定子を楽しませるために書いたので、つらいことには一切触れていない。
    その背景に何があったのか、わかりやすく書かれています。

    独特な軽ろみといぶし銀のような輝きを放つ物語。
    さすがに書き下ろしはもう出来ないと実感したのことですが、短いものでも書き続けてもらえたならとお待ちしてます。

    • vilureefさん
      sanaさん、こんばんは。

      瀬戸内さんの本は読んだことないのですが、このレビューを読んだら「うわ~、読みたい!」テンションあがりました!...
      sanaさん、こんばんは。

      瀬戸内さんの本は読んだことないのですが、このレビューを読んだら「うわ~、読みたい!」テンションあがりました!
      紫式部じゃなくて清少納言が主人公て言うのがいいです!
      学校で勉強した当時はよくわからなかったけど、今思い返せば「春はあけぼの・・・」の一節ってなんて素敵なんだろうってつくづく思います。

      「清少納言の、定子へのまっすぐな敬愛は、無邪気で可愛い」
      そうです、本当にそうなんですよね。
      枕草子って、定子への愛があふれているんですよね。
      ああ、この本と合わせて枕草子、久々に読みたくなりました。
      でも読めるかな。
      古語辞典、どこいっちゃっただろう・・・(^_^;)

      素敵なレビューありがとうございます!
      2013/04/06
    • sanaさん
      vilureefさん、こんばんは☆
      ありがとうございます!
      読みたいと思ってくださるって、すごく嬉しいです~書いた甲斐がありました♪
      清少納...
      vilureefさん、こんばんは☆
      ありがとうございます!
      読みたいと思ってくださるって、すごく嬉しいです~書いた甲斐がありました♪
      清少納言、性格さっぱりしていて、いいですよね~。
      定子へのまっすぐな愛にあふれた枕草子、実人生の大変な部分でも常に愛にあふれていたようです。

      瀬戸内さんも源氏物語が終わったら、ぜひ清少納言のほうを‥と楽しみにしていたそうなんです。
      偉大な源氏物語を書くには、さばさばした清少納言の資質では無理なのかもといいつつ、清少納言の性格が好きなんですね~☆
      2013/04/07
  • 中関白家の輝ける日々から、『枕草子』では書かなかった、定子の不幸な晩年まで、思いをはせていく。
    面白かった。
    年老いた清少納言のとりとめない回想、という形式がうまい。
    彼女の昔語りを聞いているようで、読みやすかった。
    清少納言が、生き生きと、身近に感じられた。

  • 清少納言が90歳になって、宮仕えの日々を回想する
    という仕立ての小説。

    瀬戸内さんが90歳でいらっしゃるので
    それに引っ掛けてあるのかな。

    もう少しお若い時にお書きになってたら、
    もっと面白かったかな。

    知っていることが多くて、今更説明口調で書かなくてもと
    感じることもありました。

    瀬戸内さんが清女に持っている気持ちが
    ちらほら垣間見える感じです。

    嫌な感じで書かれていませんので、
    それはこの本の味ですね。

    私自身は、清女が定子の悲劇を殊更に描かなかったのは
    あとがきにあるように「逃げた」んじゃなく、
    周囲の誰もが承知している悲劇だから、
    わざわざ書かなかったんだと考えます。

    現存する資料でも、道長側の人間と親しかったために蟄居した
    ことがはっきりしていますし、わざわざつらいことを書いたなら
    それは定子が道長を指弾しているとも取られかねないですし

    これ以上の窮地に落ちるのを防ぐには、風流と気品で
    誇りを表現することで、皇后定子の高貴さと非のない点を
    強調し、高い美意識を見せること。

    不幸に曇らない一条帝への感謝を記し、中関白家の栄華を
    過去のものとして描くことで、勝者道長の寛恕を、道長から
    「自然に」引き出すことが必要だったはずですから、
    不幸話をあれこれ言えるはずもなかったと思うのです。

    このあたりは学者のあいだでも長年の論争の種ですので
    瀬戸内さんのお考えも、間違ってはいないかもしれません。

    事実は清女だけしか知らないかもしれませんね。
    清少納言と紫式部は、宮仕えの時期がズレてるので
    直接対決みたいなことはなかったと考える説もあるので
    女房同士の人間関係はフィクション入ってますが
    鋭い人間観察は読んでて面白かったです。

    これが面白かったら、田辺聖子さんの
    「むかし・あけぼの」という
    清女を主人公とした本の一読をお勧めします。

    古典に造詣の深いおふたりの作品を読み比べるのも面白い。
    三枝和子さんにも関係のある小説があったと記憶しています。

    それにしても、この年齢で書き下ろしをなさるとは!
    立派ですね。お元気でいていただきたいなあ。

  • 書き下ろし作品。

    寂聴さんが90才になっていたとは知らなかった。

    あとがきによると、源氏物語の現代語訳をしていた時から
    枕草子について小説を書きたっかたらしい。

    晩年を過ごしたとされる京都東山の月輪の草庵で、90才
    を過ぎた清少納言が、昔のことを思ってひとり語りすると
    いう史実とは違う内容で、「清少納言が私に乗り憑ってくれ
    たのか、思いがけない場面に案内されることが多く」と、あ
    とがきにも書いてある。

    枕草子には書かれなかった中宮彰子の不幸な晩年のこと
    を作者は清少納言に語らせている。、即ち父関白兼家が死
    に、兄たちが流罪にされ、髪を下ろしたが、一条帝の熱心な
    求めで後宮に戻り、3人目の出産で死んでしまう。

    主人である10才年下の中宮との厚い信頼関係や、宮廷内
    での男性関係、紫式部や和泉式部などへの想いなど、寂聴
    さんならではの書きぶりで、高校以来読んだことのなかった
    枕草子を読んでみようかという気にされられた。

  • (No.12-88) 瀬戸内さん久し振りの書き下ろし小説。

    『枕草子を書いた清少納言の一人語り。
    年をとってぼんやりと昔のことを思い出している彼女。
    「源氏物語」の紫式部は大嫌いだったなあ、彼女の死を耳にしたのはいつだったかしら。
    「蜻蛉日記」の迫力はそれまでの物語にはないものだったわ。
    近い過去のことはすぐ霞んでしまうのに、若い頃のことは昨日のことのように鮮明に思い出すことが出来る。

    生涯の中でわずか八年に過ぎないけれど、中宮様に御仕えしていたあの宮仕えがなかったら私の人生はなんとわびしかっただろう。
    思いは行きつ戻りつし、気がつけば寝ていたり・・・・。』

    瀬戸内さんが清少納言になりきっているのか、清少納言が瀬戸内さんに憑依したのか。二人が混ざり合っています。
    思い出すのも順不同で、同じことを繰り返したり、だけど中宮様のことになると情熱が戻ってくる感じが伝わってきて、老境の清少納言のそばにいるみたいでした。

    当時の誰彼のことを清少納言が見たり聞いたこととして語ってくれるので、枕草子には書かれていない裏側のことがよく分かりました。

    あとがきには「もう二度と書下ろしなどは出来ない」とありました。だとするとこれが最後の書き下ろし小説になるかもしれませんね。

    図書館で受け取った時「薄い本だ」と思っちゃったのですが、高齢の瀬戸内さんが昔のように筆が進まない中で無我夢中で書かれたことを知り、そんなことを思ったのを反省。
    書いてくださってありがとう!の気持ちになりました。


  • 清少納言を主人公においてその一生を回想していきます

    90歳になった清少納言が誰に聞かせるわけでもなく過去を振り返っているので、話が前後したり、同じようなことを何度も言っていたりと少し読みにくいと感じることもあるけれど、自分だけで振り返ると何度も話がいったりきたりとするだろうなとリアルに感じられました

    高校生の時に完全にタイトルと和紙を使ってるようなざらついたカバーに惹かれて購入
    そこで初めて読んで以来、物凄く久しぶりに読み返してみて当時は理解できなかったところも理解できるようになってさらに面白く感じます

  • 隠居納言の回想調という体裁は取ってるけど、基本的には『枕草子』内の中関白家絡みのエピソードで繋いでいく構成は、冲方丁『はなとゆめ』と同じ。料理人が違うとこうも違う仕上がりになるのね〜、面白い。90歳過ぎても書き下ろし、素晴らしいです、寂聴さん。
    納言の出仕し始めたのが正暦4(993)年、一条帝の時代が始まってからなので、それ以前の話(花山の出家とか)は人伝てだし、中関白家の雇われだからその外の世界の話も少なく。春宮(居貞親王、後の三条)周辺の話とかは全くなし。そりゃそうか。

  • 人間的なアクの強さが先行する清少納言だけれど、彼女が目撃した歴史の顛末があまりにも過酷で、少し見る目が変わった。負けた側に立つ人間の意地ともみれる枕草子の書き方は、逆をいえばとにかく切ないものだったということがわかる。瀬戸内寂聴だからこそ書ける、女としての定子、女としての清少納言の苦悩がとてもリアルで、わかりやすくて、さすがと思った。

  • (2014.11.17読了)(2014.08.30購入)
    【日本の古典】
    Eテレの「100分de名著」で『枕草子』が取り上げられたので、この機会に「小説清少納言 諾子の恋」三枝和子著、を読み、ついでにこの本も読んでしまうことにしました。
    瀬戸内さんは、1922年生まれですので、この作品は90歳での作品となります。
    Wikipediaによると、清少納言は、康保3年頃(966年頃) - 万寿2年頃(1025年頃)となっていますので、60歳ぐらいで亡くなっていそうなので、この本の語り手は、清少納言が乗り移った90歳の瀬戸内さんのようです。そのせいか、清少納言が自分のことを語っているようで、実は、瀬戸内さんが自分のことを語っていそうなところが随所に見受けられます。特に、清少納言が男性経験を語っている部分は、そのように思われます。
    題名の「月の輪」は、清少納言が晩年を過ごした土地の名前のようです。
    「小説清少納言 諾子の恋」と共通する話は、『枕草子』などに、書いてある話なのでしょう。父・清原元輔の落馬の話、「草の庵」の話、など。
    『枕草子』の誕生については、中宮定子との会話の中から生まれたと推測しています。
    和泉式部、道綱の母、等の話も出てくるので、いずれそちらの関連本も読まないといけなそうです。

    ●性善説(38頁)
    人間の性善説など信じたことはない。わたしのまわりは、いつでも仕様のない愚かな悪人でみちていたからだ。この世が善人ばかりで満たされていたら、なんと退屈なことだろう。
    ●結婚は二度(65頁)
    則光と別れて数年後藤原棟世と結婚した。棟世も摂津守で、わたしは受領の妻になった。棟世とは年の差が二十もあり、頼もしいけれど、面白味がなかった。
    ●男と女(143頁)
    愛しあっていると、言葉はいらない。顔を見ただけで、指の動きを追っただけで相手の心の要求が読め、より深い理解に到達する。
    媾うという行為によって男も女も安堵し、相手の心をことばや文字以上に読みとることが出来るからだ。
    ●常識(150頁)
    大体、世間に伝っている常識なんていうものはすべて怪しい。あれを食べるな、これを呑むななどという健康法の常識も。実にいい加減なものだ。わたしは健康法をすべて無視して好き放題に暮らしているが、まだ死なないではないか。

    ☆関連図書(既読)
    「清少納言『枕草子』」山口仲美著、NHK出版、2014.10.01
    「桃尻語訳 枕草子(上)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1987.08.31
    「桃尻語訳 枕草子(中)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1988.12.20
    「桃尻語訳 枕草子(下)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1995.06.30
    「むかし・あけぼの(上)」田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「むかし・あけぼの(下)」田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「小説清少納言 諾子の恋」三枝和子著、福武文庫、1994.10.05
    ☆瀬戸内晴美さんの本(既読)
    「美は乱調にあり」瀬戸内晴美著、角川文庫、1969.08.20
    「諧調は偽りなり(上)」瀬戸内晴美著、文芸春秋、1984.03.01
    「諧調は偽りなり(下)」瀬戸内晴美著、文芸春秋、1984.03.01
    「源氏物語の女性たち」瀬戸内寂聴著、NHKライブラリー、1997.11.20
    「白道」瀬戸内寂聴著、講談社文庫、1998.09.15
    「いよよ華やぐ」瀬戸内寂聴著、日本経済新聞・朝刊、1997.12.01-1998.12.13
    「釈迦と女とこの世の苦」瀬戸内寂聴著、NHK人間講座、2000.04.01
    「藤壺」瀬戸内寂聴著、講談社2004.11.24
    「秘花」瀬戸内寂聴著、新潮社、2007.05.15
    「日本を、信じる」瀬戸内寂聴・ドナルド・キーン著、中央公論新社、2012.03.11
    (2014年11月17日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    月の輪の庵で、九十を迎える清少納言は人生を振りかえる。心のうちに、甦るのは、幼い頃に死んだ母のことばと、お仕えした中宮定子のお姿だった。隆盛を極めた中関白家の衰退と権力をめぐる争い、中宮定子の悲劇。そして自分自身の結婚、離別、愛と性。華やかな宮中を生きぬいた女性の人生を描き、人の世の美しさをことばにした「枕草子」の創作秘話に迫る、瀬戸内寂聴の新たなる代表作。

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著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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