わたしの恋人

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 132
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166782

作品紹介・あらすじ

他人との関わりを避けているホラー映画好きの少女、森せつなと、愛情あふれる家庭で優しく育った少年、古賀龍樹。正反対の二人の恋の行方は-?初恋のとまどいと感動を描く青春恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 読後ほんわか。
    もう少し先まで読みたいな、と思った。

    図書館で借りたけど、普通の小説より
    YAのコーナーにぜひともおいていただきたい。

    高校生の恋愛小説で、
    家族の問題も取り上げつつ
    お互い思いやることとか、
    好きな人がいる幸せ感とか
    重すぎず読めます。

    家族の問題に関してもうちょっと解決とか話し合いとかあれば良かったなと思いました。
    現実で家族問題がスッキリ解決することも多くないから
    それはそれでありなのかな、とも思ったりしますが。

    主人公の男の子が良い子過ぎて…いないなぁと(笑)
    シリーズではなくとも同じキャラが出てくる本もあるようなのでそちらも読みたいです。

  • 「おれの大好きな森さんをこの世に産み出してくれてありがとう、って思う」普通、高校生がこんな事言えないと思うけど、じーんときた。

  • 真逆の家庭で育ったふたりの話。

    久々にドキドキしながら読みました。
    青春っていいなぁ。

  • 恋はしないと他人との関わりを避けている森せつな と 仲良い両親から愛情いっぱいに育てられた古賀龍樹。高校生男女の青春恋愛小説。

    森さん視点と古賀くん視点 交互に物語が進んでいく構成。読みやすかったので あっという間に読んでしまった。大きな出来事はないけれど、比較的穏やかに進む物語(森家はいつも穏やかではないけれど)で読後感も◎

    古賀くんの真っ直ぐで憎めないキャラクター。森さんの安らげる場所が保健室からいつの間にか古賀くんになっていて、その特別な存在のおかげで森さんは強く前向きになれた。そんな二人を応援したくなる話だった。

  • 「きみの傷跡」→「ぼくの嘘」→「わたしの恋人」と、発表とは逆順(しかも「ふたりの文化祭」はとばしてて、これから読む)で読んできて、やっとスタート地点にたどり着けた。

    「ぼくの嘘」で大事な脇役のふたりには、こういうエピソードがあり、笹川くんはこちらではこういう役割を果たしていたのか、と感慨深い。

    今回も共感できて応援したくなる登場人物たち。
    藤野恵美さんの作品、大好きです(^^)

  • 高校生にできることを
    どうして私は出来ないんだろうって
    今の私のプライベートのタイミング上
    そう感じてしまったけれど、
    私が1番欲している人との関わり方なんだと
    再認識しました。

  • 初々しすぎて眩しいわっ!!
    んで、眩しすぎて痛い(笑)
    あと、主人公の男の子の真っすぐさもアタシにも主人公の女の子同様に痛かった。
    アタシが勝手に、あんな人やこんな人を思い出してしまっただけやけどwww
    「真っすぐ育った人には分かるまい。」みたいな感じとか?
    あの頃のアタシは僻んでたなぁ。なんて恥ずかしい(笑)

  • 出た、せつなパパの「誰のおかげで飯が食えるとおもってるんだ」発言。それ、辰巳渚『父の作法』にもあったNG発言ですから。序盤でせつなを映画に誘う龍樹だけど、その年のころ、気になっている女の子を映画に誘うなんて発想はできなかったな、自分。せつなの、電話番号が書かれた紙を持っているだけでつながりを感じて満足するってのいいな。初々しくて。「お洒落をするのは媚びているような感じがするので無難な格好をする」というせつなの感じ方は、次巻のあおいとの考え方との大きな相違点。

  • 幸せな家庭に育った男の子が、クラスでひとり浮いた感じの女の子に一目ぼれしてぐいぐいと迫っていくが、女の子もなんだかそれがうれしくなっちゃって、という一直線なストーリー。この作品だけを読む分だと、この二人がだんだんくっついていきつつ、女の子のほうは、自分自身の家庭の悩みとかはきっとわかってもらえないんだろうなあと葛藤するという、ほとんどそれだけ。
    すごく単純なんだけど、ディテールが丁寧に描かれていて説得力があり、とても楽しく読めた。
    もっとも、それだけじゃないんだよということは少し匂わせてあって、そちらは「僕の嘘」のほうで描かれる。

  • 久し振りに一気読みの上に泣きました。
    幸せいっぱいの素敵家族な古賀と、家庭に難ありの森と笹川の青春物語。解決はしていないのだけれど、この3人の成長物語に涙しました。そして森さんの「男の子が奢る行為に対しての拒み」が分かってしまう私、可愛くない。譲れないところってやっぱりあるし、それを理解していくのが長い付き合いする上で大切なことなのでしょう。凄く良い作品でした。
    でも、表紙詐欺はどうにかならんのかとは思いました(笑)。ヒロインこんな子じゃない。いったい誰なんだろうか、この子。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2023年 『初恋写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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