錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 1043
感想 : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (626ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062167017

作品紹介・あらすじ

なぜ自ら嵐に飛び込むのか。それとも、この男が嵐を呼び寄せるのか。
大阪を飛び出した又三は、東京へ、そして日本最東端の地へ――
予想もつかない大展開! 又三の航海に終わりはあるのか!

16世紀の悪漢小説(ピカレスクロマン)を現代の日本を舞台に甦らせた、途方もないエネルギーに満ちた物語。感動の最終章!

感想・レビュー・書評

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  • 長かった…。
    そして他の本の感触があるから、最後は面白くなると信じて下巻も読みました。
    が、結局下巻の前半特攻船がピークでした。
    生活がおかしくなる→恋をする→まともになる→失恋する→生活が破綻する→新しい生活へ。
    その繰り返しにしか見えなかったです。
    こんなに長い本で何が書きたかったのか、少なくとも小説としての面白さではないと思いました。

  • 上巻を読んだので、仕方なしに下を借り、図書館で30分で速読。
    TV番組の脚本関連の仕事についたので、ほぼ自叙伝的な内容なのか。
    かなり波乱万丈な生き方で描いている。
    個人的には主人公にあまり共感できなかった。

  • 上下合わせて1,200ページを超える長編。大阪の無鉄砲男のあちこちランダムに転がり続ける人生。長ーーーい割りに読後感薄い。

  • 愛について年代ごとに考えさせられる作品でした。
    生きるということ、仕事をするということ、他人をみて自分の決断をくだすこと、共感できる部分が多く、自分自身が耳を真っ赤にしながら読んでました。

    読後感はなにか頭の中の記憶や未来こうしたいという想いとのすり合わせというか、考察みたいなものが残ってて心がグラグラしています。

    激高したかと思えば、冷静になったり、大恋愛したかと思えば、大失恋したり、物凄く長いジェットコースターで、上下合わせて約1200ページと物凄く長い。上巻はゆっくりひと月ほどかけて読んだのですが、下巻は一気に10日ほどで、のめり込むように読めました。

  • いや~、長かったです。
    そしてきつかった。

    上下巻合わせて1200ページ以上を読んで、全然楽しくなかった。
    自分勝手で、子ども時代から大人になるまで全然成長しない主人公にうんざり。
    努力しないくせに、なぜか仕事はできる。
    だから反省しない。
    気に入らないと暴力で片を付けようとする。
    他人を見下し、仕事を侮り、行き当たりばったり。
    全然共感できない。

    恋愛の終了とともに別な土地に移り住むのだけど、決して寅さんじゃないからね。
    虎さんは自分は幸せにならなくても、周囲の人を幸せにするから(家族は除く)。
    又三は、周囲をめちゃくちゃにして逃げるのだから。

    そのくせ知識や教養のある人にはめっちゃ弱い。
    その反動で知識や教養のない一般の人を見下すわけだね。
    だから、地の分でも小説や思想書からの引用がすごく多い。
    要は勘違い野郎の自分語りなんだね。

    文章もへたくそで、特に接続詞の使い方がなっていない。
    ああ、何をどう読んでも否定的な感想しか出てこない。

    どうしてこの小説が本屋大賞にノミネートされたのか全然分からない。
    でも、面白く読んだ人が世の中には結構いるみたいなので、多分私が作者と合わないのでしょう。

  • 上巻の流れに序に読んだが、結局あまり救われることはなく、破天荒な生き方をそのまま変わることなく書いてる。昔あった無法松の一生と言った按配か?読後感はあまり良くない。よって星3個。

  • 愛を描いてる作品だった
    同時に生きることも描いていた

    野島伸司の作品を思い出した
    あの作品も愛を問う作品で今でも僕が今まで見た中で一番好きなドラマだ
    何度も愛に敗れる男の話だ
    この作品の又三も何度も愛に敗れ、それに打ちひしがれる話だ
    そういえば野島伸司の作品の男も結婚式で女を横盗りされて絶望したところからはじまってた
    自殺しようとするところを先生に拾われるんだ
    又三は自殺しようとはしなかったな
    生きることと愛が別だったんだ
    生きることと愛と仕事が現代の日本人は一致しないと言う影山さんの話は興味深かった
    僕は生きることと愛は同じな人間でありながら生きることと仕事が別な新世代の人種だ
    飢えを知らない豊かな国にしかいない人種だろう
    飢えを知らない国でも生きていくことは難しいと思う
    心の病がはびこった現代では生きることは当たり前ではなくなったからだ
    作品では正樹がきっと僕に近いだろう
    繊細な人間は昔なら一番に淘汰されていただろう

    作中にはたくさんのインテリ作品の名前があがるが現代にずっぷりと嵌っている僕はその作品たちを読んでいない
    読書=勉強ではない
    読書=娯楽だ
    又三も上巻ではそうだったけれど周りに触発されてだいぶインテリになった
    読む本があり過ぎる飽食の時代なのだろう
    僕は好きな作家がいるけれど彼らが文豪かと言われれば難しいと答えるしかない
    それどころか今の日本に文豪と呼ばれる作家がいるだろうか
    一人心当たりはあるけど僕はその作家は好きじゃない
    暗いし精神世界過ぎるからだ
    又三と小説の趣味は似てるだろう
    僕も読む本が少なければ、又三と同じ時代に生きていれば同じようなインテリ作品に触れていたかもしれない

    ところで、仕事に知識が必要でも生きることに知識は必要だろうか
    知識があるから生きることが難しいのではないだろうか
    知識があるから進化できるかもしれないが
    知識があるから滅ぶのではないだろうか

    色々と考えてしまう作品だった
    なかなか成長しない又三が愚かで近しく感じるが口惜しい気分にもなった

    僕は考えることを止めたから、考えることを止めるために読書をしているのだから
    なかなかこの作品に取り上げられてるテーマを考えなくなったが、たまには考えてみるのもいいかもしれない

  • この長い物語を読み終わった今、主人公の作田又三と自分の思い出の幾つかの断片を重ねて、振り返ってみる。
    人生は求めても求めても手に入らないことの連続だ!

    何度も同じ失敗をして同じ轍を踏む又三に、「またか!」と呆れさせられ、しかし彼はその度に這い上がる。胸を鷲掴みにされるビターな結末だが、それでも彼はまた這い上がるのだろう。涙が止まらない。

    人生を巡る様々な哲学的示唆に富んだ小説だ。こんなにも通俗的な娯楽小説だが、教えられることが沢山あった。もっと若い時にこんな本を読みたかった。(去年の本だけど)
    本屋大賞って、なぜこういう作品が上位に選ばれないのだろうか……小説の持つ底力を久々に味わうことができた。

    今年のベスト1の作品は、年末に訪れたのでした。

  • なんとも落ち着かない又三。
    レコード屋での仕事で落ち着くかと思ったのに、辛抱が足りないというか短気というかね。
    短気は損気っていうのに。
    それでも結婚でいつになく真面目そうだと感じたのに、これもまたダメになってしまうし。
    人の本質ってそう簡単に修正できるものではないのだろうし、うまく付き合っていくしかないんだろうな。

  • 1200ページの大作、実は★3つか4つか迷った。作田又三の青春ストーリー。百田さんの実質的処女作。昭和30年生まれの主人公だから、まあボクより10年年上ではあるけど、時代背景がオーバーラップしていて、まあ飽きずに読みました。しかし、今の百田さんの作風とは違うし、全体的な盛り上がりには若干欠ける部分がある。常に理想の女を求めて、しかし裏切られたり、幼すぎたり。狙って書いたのではない、もどかしさがあった。
    密漁のパートはそこだけで、ひとつの小説になったかもね。

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著者プロフィール

一九五六年、大阪府生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、二〇〇六年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。一三年に『海賊とよばれた男』で、第一〇回本屋大賞を受賞。他の著書に『モンスター』『プリズム』『夢を売る男』『錨を上げよ』『カエルの楽園』『夏の騎士』『野良犬の値段』などがある。

「2021年 『[新版]日本国紀<愛蔵版>【豪華化粧箱付き・シリアルナンバー入り】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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