- 講談社 (2011年1月1日発売)
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感想 : 87件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062167086
みんなの感想まとめ
人生の選択に悩む主人公が、過去の栄光と未来の不安に向き合う姿を描いた物語。17歳でギタリストとしてデビューした山木太郎は、大学生活の後半に突入し、周囲の就活に目を向け始める。彼は「元有名人」として楽に...
感想・レビュー・書評
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自分自身を見つけることの難しさ。
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この方の経歴を読むと、恐らく高校生の時に作家デビューを済ましていらっしゃるので、就職活動はしていないと思われるのだけれど、かなりのリアルさ。
父親からのコネの打診を受けて、父親を同じような人生を生きるのかと悩んだり、生き生きしていた姉が仕事から帰ってきて、すでに就職数年で疲れ果てているのを見ておびえたり。
若干、普段からの自分の、バカじゃないのと思ってる流されやすいミーハーな若者の悪口を主人公の口を借りていっているだけの様な気もするけど(笑)
私と考えが似てるかもと思える思考の主人公。
流行に流されやすい世間をなんでだろう??と思っているひとなら必ず共感できると思う。
それほど素敵な仕事だと思わないけど、なぜ女子アナや天気予報士が人気なのか。ただの空中ウェイトレスなのに、なぜスチュワーデスになりたがるのかとか。
それに、人物設定がうまい。若いころに有名になって、その後普通の人になってしまった人はその後どうやって生きていくのかという皆が疑問に思っているだろう存在をついてくる。
シュウカツは、引用の一言に集約されると思う。「努力、だけしか通用しない世界で生きたかった」。。。シュウカツってか、私は世界の仕組みそのものがそうである社会に逃げ込みたい(笑)
不満なとこと言えば、最後がぼやけてる。
ま、そこが混とんとした現代の実情なのかもだけど。 -
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人生賭けたい夢がある。でも、内定は欲しい。かつて、高校生でギタリストデビューを果たした山木太郎。しかし栄光も束の間、バンドは解散。すっかり燻り、大学三年の秋を迎えた太郎の周囲は「シューカツ」に向けて慌しく動き出していた。その“一発逆転システム”に魅せられ、就活戦線に身を投じる決意をする太郎。「元有名人」枠で楽々内定を勝ち取れると思っていたのだが―。就職氷河期「以下」の今に問いかける、書き下ろし最新長篇。
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17歳でギタリストとしての腕を見出されてデビューし、一時世間を騒がせた山木太郎が主人公の大学生活後半物語である。大学三年にして、早くも過去の栄光にしがみついているとも言える現状は、客観的に見れば、学生にもギタリストにもなり切れないどっちつかずにしか見えない。同級生たちが黒づくめで奔走する就活も、初めは横目で見ているだけだったが、人生勉強と自分に言い訳しつつ、ある意味甘く見て臨むのだったが……。就活に向き合うことが自分と向き合うことになり、恋人や友人たちと向き合うことにもなり、少しずつ成長していく姿は、応援したくもなるのだが、就活の在り方自体に対する疑問や不信感は増すばかりである。自分の人生を掴み取るために奔走する学生たちの賢明さは評価しながらも、(言い過ぎかもしれないが)どこか滑稽にも見えてしまうのはわたしだけだろうか。大学の存在意義までも考えさせられてしまう。ラストの後日譚があまりに平穏なのも、ちょっとなぁ、という感じである。いろいろ考えさせられる一冊であったことは間違いない。 -
この本は2011年発行。[レコーディングの現場からヴォーカルを除いて、人間が淘汰される時代]と書かれているけど、現在2025年はAIヴォーカルが溢れている。人間の歌手さえも要らない時代になってる。恐ろしい。
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ギタリストとしてデビューした大学生の太郎。しかし解散することになり、就職活動が始まる。ギタリストとしてやっていくのか、就職活動を続けるのか。全く内定がもらえず将来について不安を膨らませていく就活生達の思いを描いた作品。
色々な思いをもって就職活動をする学生達の話。あまり実感がわかなかったが、きっと大変なのだろう。就活生達が読んだら、きっと共感できるのかもという作品。 -
軽い~~
表紙そのまま
ただ、最後の端折り具合は・・・ -
高校時代にギターコンテストで優勝、バンドデビューを飾り一瞬の一世風靡した経験を持つ太郎<TARO>も
友達に合わせて就活を開始。バンドはメンバの麻薬騒動、脱退等で空中分解中。「わたくしは御社の・・・」と
言うような、厳しい就活を経験しながらバンドも地味ながら復活を果たす。
Webにて片っ端からエントリーし、数をこなす就活。落ちれば人生の、変身できる選択肢が減る。自分が経験
したバブル時代の就活とは全然違う世界に驚くばかりだった。 -
文学
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朝井リョウの『何者』とは違うベクトルの就活小説。ゆっくりと静かに何かが崩れ、死んでいく音がする。
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人生賭けたい夢がある。
でも、内定は欲しい。
かつて、高校生でギタリストデビューを果たした山木太郎。
しかし栄光も束の間、バンドは解散。
すっかり燻り、大学三年の秋を迎えた太郎の周囲は「シューカツ」に向けて慌しく動き出していた。
その“一発逆転システム”に魅せられ、就活戦線に身を投じる決意をする太郎。
「元有名人」枠で楽々内定を勝ち取れると思っていたのだが―。
就職氷河期「以下」の今に問いかける、書き下ろし最新長篇。 -
「ワタクシハ」
人生賭けたい夢がある。
山木太郎は、何千のライバルに勝ち抜き、高校生でデビューしたギタリストである。未来は約束された。しかし、栄光を一時は味わったが、あっさりバンドは解散→燻り→大学3年の秋を迎え、貯金も減っていく。太郎の周囲は「シューカツ」に向けて慌しく動き出し、その一発逆転システムに魅せられ、就活戦線に身を投じる決意し、いざ就活へ!!これは、山木太郎の就活での戦いの日々の記録である。
太郎が就職活動に臨む。そんな訳ですから、本書には就職活動に臨む学生達が、随所に出てきます。
就職活動サイトの登録、エントリーシート、面接、履歴書の作成から、どうやったら選考を勝ち抜けるのか、企業が学生達には見せない選考基準を突破するにはどうするべきかまで。特に、就職活動時は、様々な情報に惑わされるものです。何が本当の情報か全く分からない世の中ですからね。
登場人物も就職活動の設定に生きたメンツが登場します。しかし、オモロー大阪というネットに就職活動をアップして騒ぐ系の人間は、本当にいそうですね。自分だけの話で他の人の時間を奪うなど言語道断で速攻落とすタイプなんですけど。こりゃ凄い。しかしながら、この人物の存在が、人間なんて色々だなーと思わせるアクセントにはなっています。嫌いだけど。にしても、認識が甘々な学生達がたくさん出て来る。これは、流石に現実離れしていると思うけれども、きっとあながち外れてはいないんだろうなとも思います。
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「本場の大阪の笑い?いい加減、その本場の笑いとやらが、自分達の身内空間でしか受け入れられないという事実に気付くべきかと。関西の大阪の大学のサークルのくそセ名身内空間の中でせいぜいたこ焼きでも食べながら互いに笑かしあっていればいい」
</blockquote>
これが一番面白い。”の”を多用して話すところが秀逸ですね。
太郎の就職活動を軸に書いているのですが、彼が就職活動生兼ギタリストである為、芸能界の話が随所に出てきます。ここもポイントですね。
「今はどんなに歌が下手な人でもピッチ補正やエフェクター、コンプレッサーとかで歌声を加工すればすぐCD出せるよ」「モデルがCDデビューしたんだじゃなくて、この歌手ってモデルなんだって認識されたいの」「華やかな会社員であるアナウンサーにでもなり富と名声、会社勤めという安定した地位を得ればよいのに」
上記のような芸能界を皮肉っている様な会話がたくさん出てきます。これが結構面白い。羽田圭介(敬意を込めて敬称略)が、どんな表情でペンを取っていたのだろう。きっとにやにやしながら書いていたんだろうなw
太郎が、就職活動を通じてどう成長していくのか。そこには、就職活動(コネ入社が可能という設定も普通の就職小説では珍しいかなと)はもちろん、関わってくるんですが、一方でギタリストへの未練も絡んできます。
内定を取る為に就職活動をするのか、仕事をする為に内定を取るのか。太郎は、果たしてどんな決断を下すのだろうか。 -
就活の話
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題材は『シューカツ』だけれど、直面も対してしていない私は、そちらの方向よりは、『ワタクシハ』というタイトルに隠される、人がともすれば転げ落ちそうになる灰色の世界にぞくっとした。
この、没個性的な、画一的な、無味無臭な?何と言ったらいいのかよくわからない変な安心感のある世界が怖い。
30代の10年をどう生きるか考えている時期に、いろいろ考えさせられる本であった。 -
現代の就活が大変な事が良くわかる。しかし皆乗り遅れまいと必死に行動してるんだね。
大学生 浪人の子供に読ませたい。 -
なんとなく最近の就活前線を垣間見たって感じかな
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シューカツのときに読みました。
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つまらなかった
高校生でギタリストとしてメジャーデビューした大木太郎さんはその後泣かず飛ばずで、大学生になり就職活動を始める
何となく中途半端な作品でした
同じことの繰り返して途中で飽きてきます
就活している方には良いかもしれませんが、関係のない世代にはあまり共感できるものがなかったです -
”シューカツ”について、実際にやっていて感じたそのシステムの奇妙さを上手く物語風にあらわされている本。シューカツをやっていない人に今現在の就職活動がどのようなものか、またそこに向かう学生たちの気持ちはどういうものかを知ってもらう意味でも読んでほしい。
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高校生のときにオーディション番組で選ばれて「クレイジーメテオ」のギタリストとしてデビューした大学生山木太郎は,バンドも活動停止状態になり貯金が減っていく現実を見て就職活動をはじめる。
アナウンサー志望の彼女や大学の友達だけでなく,実家の父と姉,すでに就職や結婚している地元の友達やまだ売れないバンドのメンバーなど,すでに社会人になっている人にも目を向けられ,新卒の就職活動の厳しさといいかげんさに翻弄される大学生の描写がいい。
著者プロフィール
羽田圭介の作品
