八月の犬は二度吠える

著者 :
  • 講談社
3.89
  • (21)
  • (21)
  • (18)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 138
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062167512

作品紹介・あらすじ

悲劇の夏から24年、たったひとつの恋のため、仲間を崩壊させた自分に死の床についた"かつての友人"が託したのは京都中を震撼させるはずだった極秘作戦の完遂-『八月の犬』で送ってくれそれだけが、俺の願いだ-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • こんな風にばかばかしいことに一生懸命になれるのって、とっても短い間なんだな。そして、時を経て、友の願いを叶えるべく集う仲間たち。結末に向かって物語は加速する。京都故か万城目さんテイストを感じた。中盤の出来事、ちょっと唐突な気が。伏線を読み落としたかな。

  • 去年お世話になった学校の寮でのできごとだったので、涙が止まらないところも。
    不安と厳しい現実のなかを一緒にすごし、それぞれの進路に進んでゆく子ども達の1年とそれから。
    日本にいま潜んでいる問題にも光をあてられています。
    私は、いちばん大きなテーマは「取捨選択」に思えました。
    なにを選び、なにを置いて進んでゆくのか・・・
    大学進学を前にした学生達の選択と今が描かれることで、選んだ「目標」だけが素晴らしい人生の着地点ではないことを伝えています。
    安全な社会のなかにいて生きている実感が得づらいとしても、いくつになっても、どこであっても「今」と「絆」を大切にしなければってこころから思いました。
    そして、傷ついたのはけっしてひとりじゃない。
    長崎さんは彼にしかできないことを遺した強い人。
    鴻上さん、ありがとうございます。本を読んで吉村さんのように私のこころのなかの時計も動き出しました。

  • 花火も送り火も今の時代ならネットにあげられ、
    非常識な若者のそしりは免れないと思うが。

  • ばかな男たちがばかなことをする話だけれど、そこに、友情、恋、死、後悔など、いろいろからまっているからおもしろい。

  • 鴻上さん最近見ないなと思ってたら図書館にいた(笑)言わずと知れた第三舞台、小劇場のカリスマの本を見逃さずにおれようか、ひったくるようにして借りて貪るように一気読み。
    やっぱりいいのだ、アナクロと言われようがあの激動の時代を知っている者にとっては感涙ものの青春グラフティ。
    屋上スナイパー、1万発のロケット花火、そして宗教行事でもある大文字送り火への冒瀆ともとれる無謀な挑戦…それら全てが若き日の自分にシンクロし感涙ものの活劇はやはりこの人の今日の存在意義なのだろう。
    腹を抱えて笑った、人目憚らず泣いた、そして手放しで感動した…オレらの青春はまだ終わっちゃいないぜ!と思わせてくれるいい本です。但し中高年限定ね(爆笑)

  • 舞台は1982年戌年の夏の京都。
    大文字焼き(五山送り火)を”犬文字焼き”にしてしまおうとたくらむ予備校生たちの青春ストーリーです。くだらないことに夢中になれる若さ、将来への不安、恋の悩み、そんな楽しくも悩み多き時代のキモチがよみがえってくる一冊。犬文字焼きは成功したのか・・・その意外な結末とは。

  • 2013年7月西宮図書館

  • 鴻上尚史さんの予備校時代をモチーフにした小説。登場人物がナイーブで僕自身も予備校時代を思い出した。「カレーは家庭と家庭が出会う」「本当の悩みは抱え込む」など印象深い台詞も多かった。

  • よかった!読む人の年代によって差はあるかもしれないけど、懐かしく、ほろ苦く、おかしく、悲しい・・・いろいろな気持ちが出てくる小説でした。 

  • 鴻上尚史の青春記、京都での浪人生活から生まれた、八月の犬にまつわる物語、秀逸です。大文字焼きを見上げつつ、大→犬、という発想は、さすが鴻上尚史であります。この青春記を読みつつ、昔読んだ、村上龍の青春記、69、長崎オランダ村等を読み返したくなりました。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中に劇団「第三舞台」を結成、以降、作・演出を手がける。1987年『朝日のような夕日をつれて’87』で紀伊國屋演劇賞、1992年『天使は瞳を閉じて』でゴールデン・アロー賞、1994年『スナフキンの手紙』で第39回岸田國士戯曲賞、2009年「虚構の劇団」旗揚げ三部作『グローブ・ジャングル』で読売文学賞戯曲賞を受賞する。2001年、劇団「第三舞台」は2011年に第三舞台封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』
を上演。桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に活動。また、演劇公演の他にも、映画監督、小説家、エッセイスト、脚本家としても幅広く活動。近著に、『朝日のような夕日をつれて[21世紀版]』『ベター・ハーフ』『イントレランスの祭/ホーボーズ・ソング』(以上、論創社)、『ロンドン・デイズ』(小学館文庫)、『青空に飛ぶ』(講談社)、『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』 (講談社現代新書) など。

「2018年 『サバイバーズ・ギルト&シェイム-もうひとつの地球の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

八月の犬は二度吠えるのその他の作品

鴻上尚史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

八月の犬は二度吠えるを本棚に登録しているひと

ツイートする