ジョン・マン 波濤編

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 214
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062167697

作品紹介・あらすじ

わずか十四歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から二年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。土佐に生まれた作家が渾身の筆で描く、郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 中浜万次郎を描いた歴史小説。
    面白かった。
    3部作の第1弾ということで、話の進みは遅かった。
    しかし、決して退屈ではない。
    人物の魅力がじっくり描かれている。
    日本とアメリカの、船の構造や、生業についても描かれ、感情移入は充分。
    早く続きを読みたくなるラスト。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e999.html

  • 文体に慣れ、すぐに読むペースが上がった。土佐弁楽しい。

  • H29.04.12 読了
     昔の人は偉かった。とは言いますが、
     10歳やそこらで家を出て住込みで仕事なんて、
     ほんと想像も出来ないものすごい世界です。
     自分が情けなくなるなぁ・・・

    H29.04.08 図書館で借りて読書開始

  • 漁師の少年が漂流したことから波乱万丈の人生が幕開ける。
    幕末、日米の橋渡しとなっったジョン万次郎の青春。
    (商学科 松原先生)

  • マンジロウが漁にでて遭難するまで、ハウランド号がジャパングランドにきて救助するまで。

  • 平易な文体で一気読み。改行も多い、大変わかりやすく親しみやすい内容。中学生でも読めるかも。いや、そのくらい若い人たちが読むといろいろ感ずることがあるだろう。青年よ大志を抱け~

    ジョン万次郎を知ったのは中学校の英語の教科書で。1970年半ばの開隆堂のテキストであった。いろいろな疑問があったのも確か。英語を話せない人がどうやって意思疎通したのだろうか。なんでアメリカの船が日本のこんな近くまで来てたの?とか、まんま中学生の疑問を持ったまま大人になってしまって、今ようやっと疑問がいろいろと氷解していき、さらにいろいろなことを小説は教えてくれる。だが、また別な分からないことがいろいろと増えてくる。困ったもんだ。

    登場人物たちがみなヒューマニティあふれる魅力的な人ばかり。日本人五人はお互いを貴び、年長者は若輩を慮る。船乗りたちもそれぞれの歴史があり、救助された異国人に厳しい態度をとる鍛冶屋3人、彼らのその理由もちゃんと理路整然と説かれている。船の上層部の人間たちも争いを避け思慮深く乗組員たちを見ている。

    物語中の食べ物の描写は秀一。たぶん、船乗りたちにとっても食事は一日のとても楽しみな時間であったのは言うまでもない。日本の寒村の漁師たちにとって、米国人のカロリーたっぷりの食事はまさに驚きだったろうな。ベーコンエッグがたまらなくおいしそうで、思わず朝食に食べてしまった。もちろんカリカリベーコンのタマゴ両面焼き。白く膜がおおっている目玉焼きである。

  • 2010.12.31 発行 万次郎が遭難し、ホイットニーフィールド船長に救われるまでの話 「どんこ、大事にするき」万次郎が口にしたのも、これだけだった 志をと万次郎の別れのシーンにジンと来た 志をが口にした別れが別れの言葉は短かった。言いたいことは山ほどあったろう。が、喉が詰まり、言葉がでなかった

  • アメリカの捕鯨の仕方があまりにひどいのにびっくりした。
    乱獲のし放題の末に大西洋の鯨を取り尽くし、挙句の果てに太平洋へと乗り出してきた。しかも南米の南を回航してだ。それも鯨油のためだけだ。肉などはその場で捨てていた。

    今回は鳥島に漂流された万次郎たちがジョン・ハウランド号に救い出されるまで。続きが楽しみ。

  • 続編は未購入ですが土佐弁が好きで買ってしまいました。
    一所懸命頑張る万次郎がかわいいです。

  • 以前に米国側から描かれたジョン万次郎の物語を読み、
    日本人が描くのとどう違うのか興味を持ちました。
    やっとこの大作を読むことができました。

    山本一力さんの「ジョン・マン」三部作。
    残念ながら、1巻とかの表示ではなく、
    「波涛編」「大洋編」「望郷篇」となっています。

    表題だけではどれが最初かわからないなと思っていたところ、
    裏表紙に描かれた万次郎らしき少年の後ろ姿が
    徐々に成長していくように描かれているのに気がつきました。
    1巻から3巻まで、
    万次郎の成長で年代がわかるように工夫されていたのです。
    なるほどなと感心しました。

    というわけでまず
    背丈もかわいい小さな万次郎が
    岬にたたずんで海を見ている「波涛編」が最初です。

    この作品では、万次郎の幼少期を書いています。
    土佐の漁船の飯炊きとして働く7歳の万次郎が
    母親を侮辱されて争いごとをおこし、
    追われるように生まれ故郷を旅だって
    別の土地で漁師として働らいていました。
    万次郎14歳のある日
    船で漁にでて嵐にあい、4人の仲間と「鳥島」へ流されます。
    150日たったころ、やっと
    通りかかった米国の捕鯨船に発見されたのです・・・。

    米国の捕鯨船状況と
    万次郎の様子が交互に書かれていて、
    いつリアルタイムで遭遇するのか、気になっていました。
    遠くがよく見えるという特技がある万次郎少年は
    働き者で料理上手ということで、船員たちから重宝がられていました。
    幼少のころから
    万次郎は恵まれた性格の良さと、幸運をもっていたのです。

    助けられてから米国人とどう接していったのか、
    次の「大洋編」が楽しみです。

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著者プロフィール

山本 一力(やまもと いちりき)
1948年、高知県高知市生まれ。14歳で上京し、中学3年から高校卒業までの4年間の新聞配達でワシントン・ハイツ(最大規模の米軍基地)を担当、英語力を養う。英語力を活かしながら通信機輸出会社、大手旅行会社(近畿日本ツーリスト)、デザイナー、コピーライターなど十数回の転職を経験。
46歳の時、事業失敗で作った2億の借金を返済するために作家になることを決意。1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年には『あかね空』で直木賞を受賞した。その他代表シリーズに『ジョン・マン』など。

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