- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062168069
作品紹介・あらすじ
ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
寒い夜のこと。日本橋の欄干(らんかん)にもたれかかる男を巡査が目撃する。男の胸にはナイフが刺さっていた。
大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。
加賀恭一郎シリーズの9作目。2012年『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』として映画化される。
感想・レビュー・書評
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新参者がとても良かったのでこちらも読んでみました。
日本橋の麒麟像の傍でナイフで胸を刺された状態で見つかった男性の事件。
東野圭吾さんは遺族と加害者側の心境や関係性を
かなり細かく描写しているイメージなのですが
今回は全体的にぼんやりしていたように思います。
なんだかシックリこない部分が多かった。
ちょっと無理矢理すぎないか?という場面もしばしば。
それでも、やはり考えさせられる内容ではありました。
今回のテーマは償いなのでしょうか?
どうすれば自分の犯した罪や過ちが許されるのか。
自分と向き合えばいいのか、謝ればいいのか、祈ればいいのか、それとも忘れ去るのか。
それをすれば全てを許されるのか、そんな簡単な話なのか。
最後のページを読んでそんなことを思わせられました。
いつも思うのですが東京は土地勘がないので
日本橋やら道の説明やら何が何だかです。。。
地名の読み方も分からないのでフリガナ求む。
いつもGoogleマップと格闘して読んでます(笑)
2022年最後の読書本はこの麒麟の翼でした。
みなさま良いお年を。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
阿部寛主演の映画版「麒麟の翼」が大好きで、DVDは今までに5回以上は観ました。
「久しぶりに原作も・・・」と思い、早速読み返した次第です。
ホント、何て言うか・・・
加賀恭一郎の事件に対するアプローチの仕方が本当に大好き!!
ただ単に事件の真相を究明するのではなく、事件の経緯や人間関係であったりを事細かに調べ上げてとことん準備して、事件の深部にアクセスする。
単純に犯人を特定だけでは終わらない加賀恭一郎のスタイルに、1ファンとして目が離せませんね。
(ただ、一人の刑事がここまで1つの事件に執着する時間があるの?と思ってしまうけど・・・笑)
この小説もご多分に漏れず、加賀は徹底的に真実を明らかにしていく。
紐解いていった真実のその先には、昔自分たちが犯してしまった水難事故(過ち)を隠匿された事で、結果的にそれよりも大きな過ちを犯してしまった一人の少年が居た。
過ちを隠匿した教諭に対し、「生徒さんたちが正しく公式を覚えられるよう、指導してやってください」と言い放ったのは、かなり強烈な皮肉だったな・・・
加賀恭一郎シリーズはあと1作でお終いかぁ・・・・
なんだかとっても寂しい・・・・
【あらすじ】
寒い夜のこと。
日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。
男の胸にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。
その後、男は病院で死亡してしまう。
加賀と松宮も参画して事件の捜査が始まる。
その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。
「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。
そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。
一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。
このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。
果たして、若い男は犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑む。
【引用】
1.。「俺たちのすべき事は、真実を明らかにしていくことだ。固定観念や先入観を捨て、事実だけを拾い上げていけば、全く想像もしていなかったものが見えてくることもある」
2.「労災隠しは犯罪です。良いことでは決してありません。恨まれる事もあり得ます。しかし、殺されても仕方のない人間なんて、この世には一人もいません」
3.「こんな中途半端な形で事件を終わらせても、誰も救われない。何としてでも、真相を突き止めるぞ」
4.「もし世の中を甘くみているのなら安心だ。どこにも光がないと絶望している方が、余程心配です」
5.そこにはブログのトップページが表示されていた。カラフルなイラストが散りばめられている。
おい、といって加賀が画面の上の方を指した。それを見て、松宮はぎくりとした。
ブログのタイトルは、「キリンノツバサ」となっていた。
6.「先生は、何の教科を教えておられるのですか?」
糸川は怪訝そうに眉間に皺を寄せた。
「数学ですが・・・」
「ははあ、中学の数学というと公式がいっぱい出てきますね。ピタゴラスの定理とか、解の公式とか」
「ええ、それが何か?」
「公式を覚えれば、色々な問題が解けるようになる。ところが最初に間違った事を覚えてしまうと、何度でも同じ間違いを犯す事になる。そういうことってありますよね」
「そうですね」糸川は、この刑事は何を言いたいのだ、と言わんばかりの顔だ。
「生徒さんたちが正しく公式を覚えられるよう、指導してやってください」
7.東京駅の中央改札まで香織を送った。松宮からバッグを受け取ると、彼女は二人に向かってお辞儀をした。
「今日はどうも有難うございました。それから、冬樹君の疑いを晴らしてくれた事、一生忘れません」
「そんなことは忘れてもいい」加賀が言った。「忘れちゃいけないのは、その子のために何があっても負けないと決心した事だ」
【メモ】
麒麟の翼
p138
「上の人間がどう判断するかなんて事は、下の者は考えなくていい。俺たちのすべき事は、真実を明らかにしていくことだ。固定観念や先入観を捨て、事実だけを拾い上げていけば、全く想像もしていなかったものが見えてくることもある」
「なぜ青柳さんがこの街に通っていたのかを突き止めなければ、あの家族…青柳親子にとっての事件は終わらない」
p157
あの、と史子が立ち上がり、二人を交互に見た。
「労災隠しって、そんなに悪いことなんですか?それで恨まれて、殺されても仕方のないぐらい悪いことなんでしょうか?」
奥さん、と加賀が低く言った。
「労災隠しは犯罪です。良いことでは決してありません。恨まれる事もあり得ます。しかし、殺されても仕方のない人間なんて、この世には一人もいません」
p168
「きっとお偉方は、これで一件落着だと考えるだろうな。被疑者死亡で書類送検、証拠不足も何の其の、不起訴処分になって事件は終了だ。仮に八島が犯人でなくても死人に口なし。どこからも文句は出ない。」
「そうなったら、何もかも謎のままだ。青柳さんが何のために七福神巡りをしていたのかも。警察の仕事としては、それでいいのかもしれないけど・・・」
「よくはない」加賀は短く言い放った。
「こんな中途半端な形で事件を終わらせても、誰も救われない。何としてでも、真相を突き止めるぞ」
呟くような小声だが、決意を秘めた口調だった。
p242
「口先だけだって思ってますよね、きっと」香織は言ってみた。「世の中を甘く見ている、とか」
加賀が彼女のほうを向いた。
「もし世の中を甘くみているのなら安心だ。どこにも光がないと絶望している方が、余程心配です」
p298
「もしかすると、なぜ武明氏が刺された状態で日本橋まで歩いたのかを、彼は気づいてたんじゃないだろうか?それはあの麒麟の像に関係している事で、父親に対する思いを一変させるようなものだった。そう考えると、彼の変貌ぶりにも説明がつく」
「麒麟にどういう意味があるんだろう?」
「わからない。だが、これだけは言える。麒麟の像は、武明氏から悠人君へのメッセージだったんだ。死を間近にした父から息子への」
p302
「もう帰っていいですか。俺、刑事さんの質問には何も答えられないと思いますから」
悠人君、と松宮は声をかけた。だが制するように加賀が小さく手を上げた。
「いいだろう。ただ、君の協力が得られれば、事件解決への早道に繋がると思っていただけに残念だ」
悠人は鞄を掴み、立ち上がった。ぺこりと頭を下げ、出口に向かったその後ろ姿からは、強固な意志が感じられた。
「どういうことかな。余程、自分にとって都合の悪い事でもあるんだろうか?」
「いや、そうじゃないな。自分のためだけなら、ああいう目はしないだろう」
「目?」
「あれは誰かを守ろうとする目だ。あの年代の若者がああいう表情を見せる時は、大人が何を言っても無駄だ」
p315
そこにはブログのトップページが表示されていた。カラフルなイラストが散りばめられている。
おい、といって加賀が画面の上の方を指した。それを見て、松宮はぎくりとした。
ブログのタイトルは、「キリンノツバサ」となっていた。
p320
「先生は、何の教科を教えておられるのですか?」
糸川は怪訝そうに眉間に皺を寄せた。
「数学ですが・・・」
「ははあ、中学の数学というと公式がいっぱい出てきますね。ピタゴラスの定理とか、解の公式とか」
「ええ、それが何か?」
「公式を覚えれば、色々な問題が解けるようになる。ところが最初に間違った事を覚えてしまうと、何度でも同じ間違いを犯す事になる。そういうことってありますよね」
「そうですね」糸川は、この刑事は何を言いたいのだ、と言わんばかりの顔だ。
「生徒さんたちが正しく公式を覚えられるよう、指導してやってください」
p368
東京駅の中央改札まで香織を送った。松宮からバッグを受け取ると、彼女は二人に向かってお辞儀をした。
「今日はどうも有難うございました。それから、冬樹君の疑いを晴らしてくれた事、一生忘れません」
「そんなことは忘れてもいい」加賀が言った。「忘れちゃいけないのは、その子のために何があっても負けないと決心した事だ」-
今年(2021年)になって初めてこのサイトを知り、私が大好きな作品について熱く語っている方がいらっしゃるのを知って嬉しくなりました。新作の「...今年(2021年)になって初めてこのサイトを知り、私が大好きな作品について熱く語っている方がいらっしゃるのを知って嬉しくなりました。新作の「ブラックショーマン…」にも十分楽しませてもらったのですが、「新参者」「祈りの幕が下りる時」、そしてこの「麒麟の翼」は秀逸だと思います。2021/02/09
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yyさん
コメントありがとうございます。
ブラックショーマンはまだ読んでいません・・・面白かったのですね!今度読んでみます♪
「新...yyさん
コメントありがとうございます。
ブラックショーマンはまだ読んでいません・・・面白かったのですね!今度読んでみます♪
「新参者」「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」は、東野圭吾の中でも個人的にレベルが違う作品だと思っています。
どれも本当に面白い・・・
ちなみに、加賀恭一郎シリーズの「悪意」は読まれましたか?
これも、レベルが違う1冊ですので、まだお読みでなければ、是非とも(^^)2021/02/09 -
きのPさん
お返事ありがとうございます。「悪意」はずっと前に読んだので、ぼんやりとしか覚えていません。加賀恭一郎の知人の話ですよね。最後に...きのPさん
お返事ありがとうございます。「悪意」はずっと前に読んだので、ぼんやりとしか覚えていません。加賀恭一郎の知人の話ですよね。最後にぞっとした記憶があります。もう一度読んでみようかな。「ブラックショーマン」は面白いですが、軽めのミステリーだと思います。2021/02/09
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ある寒い夜、日本橋の麒麟像台座にもたれかかる男に声をかけた巡査は、男の胸にナイフが刺さっているのを発見する。
男はそのまま息をひきとり、都内で緊急配備がひかれる中、不審者が見つかる。
不審者は職務質問中に逃走し、車にはねられ意識不明の重体に。
男の潜んでいた茂みから、被害者の鞄や財布が見つかったため、強盗殺人の容疑者として捜査されることになる。
捜査の中で、被害者と容疑者の接点が見つかり、捜査本部の中では事件の方向性が固められていくが、加賀は事件の真相は別のところにあると考えていた。
「殺人事件ってのは、がん細胞みたいなものだ。ひと度冒されたら、苦しみが周囲に広がっていく。犯人が捕まろうが、捜査が終結しようが、その侵蝕を止めることは難しい。」
「公式を覚えれば、いろいろな問題が解けるようになる。ところが最初に間違ったことを覚えてしまうと、何度でも同じ間違いを犯すことになる。そういうことってありますよね。」
まさに、がん細胞のように広がっていく苦しみの連鎖を、まざまざと見せつけられた気がする。
苦しみ癒えないうちにマスコミから追いかけられ、さらには叩かれるようになる被害者の遺族。犯人として扱われる容疑者の恋人。「死人に口なし」とばかりに自分の利害を優先して動く周囲の者たち…。
加賀さんは、常人なら適当な理屈をつけて無視してしまうような小さなひっかかりを見逃さない。
なぜ容疑者は穴のあいていない靴下を探したのか?なぜ被害者はコーヒー2つを注文したのか?なぜ被害者は色紙の半分から折りだしたのか?
そして、被害者は、ナイフが刺さった状態で、なぜ日本橋の麒麟像まで歩いて行ったのか。
そこにこめられたメッセージはなんだったのか…。
真相を知ったとき、父の思いに涙する。
でも一方で。
人の気持ちにこれだけ敏感で、観察眼の優れた人が、身近な人(お父さん、松宮さん、金森さん…)の気持ちにはあまり頓着しないんですよね。
いつ見えるともわからない真相の解明に向けて、労を厭わず、小さな事実の断片を拾い集めながら、「父の思い」を辿る加賀さんと、実の父親の三回忌を設けるべきだという周囲の意見に耳を傾けず、金森さんの好意を適当に扱う加賀さんと、この落差をすごく感じさせられる。
仕事人間で家庭を省みなかったというお父さんを恨めしく思っていたはずなのに、同じ道を歩んでしまっているんですよね。
加賀さんは事件に関してはスペシャリストでも、完全でも完璧でもない、ひとりの人間なんだなぁ。
「ほんの少しだけお父様のお気持ちも考えていただけたらと…。私からのお願いです」
金森さんの言葉は、どこまで届いたのだろうか。
加賀さんが本当の意味で、お父さんと向き合える日は来るのだろうか。 -
加賀恭一郎シリーズ。
とある殺人事件と犯人と思われる成年の突如の事故。
彼と被害者との関係。その裏に隠された会社の隠蔽事件。
事件を追うごとに浮かび上がった水泳部における過去の悲しい出来事。
麒麟の翼の意味。
終盤にかけて全て明らかになり、深く考えさせられました。
哀しくも温かみのある、東野作品らしい1冊でした。 -
今まで"ミステリーの類"を好んで読まなかった、と言うのは
人が、謎解きの為の道具でしかない様な気がしていたから。
核となる(推理)の為に、人が人を殺したり、
トリックの辻褄を合わせるために若干苦しいストーリー展開となったり。
(それでも読者は暗黙の了解)
当然のごとく、
(あやつり人形)に心を重ねることは出来ない。
推理小説の正しい読み方を知らない私は、そんなわけでこのジャンルの類とは疎遠になっていた、わけであるが…。
東野ミステリーを読んでからは、あっという間にそんな思いが消えた。
なぜなら
彼の小説のなかでの登場人物は皆、魂をもっていたからだ。
この忘れっぽい私が、
あのシーンでのあの言葉を、何度も何度も思い出してしまう。
思い出しては、胸に熱いものが込み上げ、
(読んでよかった!)というよりは
(出会えてよかった!)
そう思えてしまう不思議な感情。
私の生きた鼓動に、もはや架空の人物などではない彼らが、関わりを持とう、としている意志さえ感じられたのだ。
ふらふらと胸にナイフが突き刺さったまま、歩き続けていた男が、ついに翼のある麒麟の像の前で力尽きた。
犯人と見られる男は警察からの職務質問を受けている最中に逃げ出した所、運悪くやってきた車にひかれて、死亡。
二人には関わりがあり、
犯人には動機も、又被害者にも恨みをかうだけの理由もあった。
と、いう事で事件は無事解決…したかの様に思われていたのだが。
被害者、犯人、双方死亡。死人に口なし、と言う状況で、
これまで彼らと共に生きてきた家族は、
どこまで
『完璧で隙もなく、閉じられようとしている一事件のファイル』に
(誤)を見出すことが出来るのか?
(誤)を見出すと言うことは、どこまで家族を信頼してきたか?と言う事だ。
加賀、松宮、頼りになる両刑事と共に、
普段どれほど家族と心通い合わせているか?
家族が何を思い、何を考えて行動してきたか?
を、推理とともに、深く慮った時間が、とても貴重に思えてならなかった。-
MOTOさん、こんにちは。
基本的に未読のミステリのレビューは、ネタバレを恐れて読まないようにしているのですが、MOTOさんの『麒麟の翼』...MOTOさん、こんにちは。
基本的に未読のミステリのレビューは、ネタバレを恐れて読まないようにしているのですが、MOTOさんの『麒麟の翼』のレビューは冒頭の一文からひきこまれて一気に読んでしまいました。
僕はミステリは好きなのですが、なぜか東野圭吾を遠ざけてきたところがあります。
しかし、MOTOさんのレビューで俄然興味が湧いてきました。
ありがとうございます。2013/03/12 -
kwosaさんへ
またまた嬉しいコメントをほんっと~にありがとうございます!
ぽんっと、心をここに置いただけなのに、そんな風に褒められて、...kwosaさんへ
またまた嬉しいコメントをほんっと~にありがとうございます!
ぽんっと、心をここに置いただけなのに、そんな風に褒められて、私は大変な幸せ者だなぁ~と、しみじみ感じ入っております♪
ところで、
世の中にある本を出来れば全て読破してみたい願望はあるけれど、(おそらく無理だろう)と、認めている本能が、遠ざけている作家さんって、
私も何人かいます!
ですが、
縁があれば目の前にふっと現れるものなんですよ♪本のほうから。^^♪
東野さんはそんなわけで出会えて良かった!と思えた作家さんのひとりです。
自分の気持と重なる作家さんとは、出来ればたくさん知り合いたいものですね。
2013/03/13
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先に映画を観てしまったのでどうしても悠人が松坂桃李さん、香織が新垣結衣さんで変換されてしまいます。加賀が阿部寛さんなのは言わずもがな。
何かが起きてしまったとき、正しい判断が出来るか、またそう行動できるか。最期の力を振り絞って父が息子に伝えたかった想いとは…。
もう一つの核でもある、派遣切りの話も悲しいなー。 -
流石のベストセラー。
面白くないわけがない。
でも、読後感として、東野さんはなんでこんな話を書くたくなったのかな?と思った。 -
加賀恭一郎シリーズ9作品目。 東京の真ん中で起きた殺人事件。事件の背景の深さを主人公が明らかにしていきます。警察側の都合のいい結末では、誰も幸せになれないと信念を持って物事の真実に対峙して行く姿には感動すら覚えます。自作はいよいよラスト。
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加賀恭一郎が登場する作品。
看護師の登紀子が登場するので、「赤い指」の後に書かれた作品である。
ちょっと調べてみたところ、
「赤い指」が1999年。
「麒麟の翼」が2011年で、加賀恭一郎シリーズの9作目。
著者プロフィール
東野圭吾の作品





