- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062168274
作品紹介・あらすじ
大阪市浪速区・姉妹殺害事件、東京文京区音羽・女児殺害事件など、凶悪犯罪で大切な肉親を奪われた遺族は、どんなにつらくても「事件後」を生きていかなければならない。彼らが心の奥底からしぼり出した赤裸々な「語り」を丹念に聞き取った渾身の社会派ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F指定:368.6A/F57a/Shoji
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なかなか当事者になることがないだけに現実味がないのですが、当事者自身も以前はみんなそうなのでしょうね。
こういう社会的なイシューがあることをまずは認識して、選挙の時とかに気にし続けなければいけないですね。 -
裁判官が見た〜と合わせて読んでよかった。続編的なもの期待。
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犯罪被害者遺族が語る「事件後」のリアル
アフター・ザ・クライム
藤井誠二著
著書にある『リアル』とは、何なのでしょうか、
『リアル』とは、被害者遺族の「今!の生活」でしょうか、
『リアル』とは、被害者遺族の「今!の思い」でしょうか、
『リアル』とは、被害者遺族の「今!の感情」でしょうか、
『リアル』とは、被害者遺族の「今!の苦しみ」でしょうか、
そのリアルを知るために本書を読みほどいてみました。
家族を殺されたその瞬間から「犯罪被害者」という必要ではない肩書を付けられつつも、通常の生活をせねばならず 且つ、裁判という重く苦しい時間を過ごさなければいけません。
被害者が求めるスピードと周囲の求めるスピードの乖離(P114)には、時の流れを普段気にせずに生活をしている僕たちは、『時』という尺度も被害者の皆さんにと言っては厳しく感じる事に気づかなければなりません。
「被害者感情」という言葉への違和感(P162)には、ついつい被害者の「感情」のある・なしで悲しさやむなしさを感じてしまう単純さに僕たちは気づかなければなりません。
「何故、知りたいんだろう」(P218)には、知り得た先に「何も変わらない」(P231)現実がある事にも気づき、知ることが被害者のみなさんにとって全てではない事を感じていきたいと思います。
犯罪被害者のリアルとは、被害直後からの『今』の現実でもあり、未来に向けての現実=「今!」を語り、表現したのかもしれません。
著者 藤井誠二氏のBlog
http://ameblo.jp/fujii-seiji/
ひだまりの会facebookページ
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