いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062168281

作品紹介・あらすじ

「ムーミン列車」運行、「700万円訓練費用自己負担運転士」募集、「キハ52型ディーゼルカー」の導入…次々に繰り出されるアイデアが、瀕死の赤字ローカル線を救う。「外資系航空会社の部長」と「鉄道DVD会社の社長」を兼業していた男が、鉄道会社の経営に挑んだ。

感想・レビュー・書評

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  • 千葉県の房総半島を走るいすみ鉄道の公募社長の物語。
    鳥塚氏がいすみ鉄道の公募社長に転進したのは2009年6月。
    鳥塚氏が49歳の時。
    当時鳥塚氏は、英国航空の日本支社旅客運行部長。
    鳥塚氏によると、公募社長への転進により、年収は1100万円から700万円にダウン。
    それでも、転進を決意したのは、鳥塚氏が根っからの鉄道ファンであったから。
    鳥塚氏は、このローカル線存続のため、
    「ムーミン列車の運行」「訓練費用自己負担運転士の募集」「キハ52車両の導入」「房総のけむり饅頭の開発・販売」と、氏の知識とアイデア、人脈、行動力を総動員して様々な施策を実行している。
    本書の中では、社長就任後9ヵ月後の最初の決算では未だ赤字とのことだが、収支は大幅に改善しつつあるとのこと。
    氏のチャレンジにこれからも期待したい。

  • いつの日か必ず乗車したい鉄道。

  • 公募で社長になった赤字ローカル線いすみ鉄道の鳥塚亮社長の著作。ムーミン列車、700万円訓練費用自己負担運転士、キハ52の導入など独自のアイデアを次々に展開。その行動力はさることながら、社長は長年サラリーマンを経験した鉄道マニアそのもの。相次ぐローカル線の廃止を見据え、時刻表から自分のたちの町が消えてしまう危惧を訴える。鉄道マニアそのものの視点や語り口がユニークな一方、経営者としてニーズを的確にとらえて実行していく姿勢に圧倒される。これは面白い!

  • とても興味深く読めました。社長のいすみ鉄道に対する思いと熱意が伝わり、いすみ鉄道に乗ってみたくなりました。

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。子供の頃からの鉄道ファン。学習塾職員などを経て、27歳のときに大韓航空入社。30歳のときに英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)に転職。英国航空に勤務しながら、副業として鉄道前面展望ビデオの販売を開始、「パシナ倶楽部」と冠されたビデオ、DVDはシリーズ総計で500本を超える。2009年、いすみ鉄道の社長公募に応募して採用される。社長として、ムーミン列車の運行、物販の拡充、訓練費用自己負担運転士募集などの営業努力で収支を改善し、いすみ鉄道の存続に筋道をつけた。著書に『いすみ鉄道公募社長』(講談社)がある。

「2013年 『ローカル線で地域を元気にする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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