木工少女

著者 : 濱野京子

• 講談社 (2011年3月15日発売)

感想・レビュー・書評

[kirakira30さんの感想 · 2011年5月16日]

木工という言葉に惹かれて購入。ふーむ。小学生向けの本という印象。

[yukabukuroさんの感想 · 2011年5月15日]

東京から田舎の小学校に転校してきた美楽。ナマイキでやる気のない小学6年生。木工に出会うことによって、少しずつ田舎の楽しさを覚えて・・・。

著者の今までにない文体が新しい。

[shunansさんの感想 · 2011年5月6日]

高校教師の父親の赴任先は山の奥の奥。
そんな小さな村の小学校に転校してきた美楽。
最初はふてくされていた彼女だったが、ある日工房をまかえるデンさんと出会って・・・。

木工って、結構面白いよね！
私も学校の図工の時間にちょろっとやったけど、あれは楽しかったなぁ。
なので美楽が感じたであろう〈何かを作り出す楽しみ〉がよく伝わってきました。
美楽を取り巻く、少し変わった人々も魅力的だったな。
みんなしっかり自分について考えてる。
この脇役あたりを主人公にして話を書いても面白そうだな～と思いました。良作！

[keiさんの感想 · 2011年5月2日]

教師である父親が山奥の高校へ赴任し、イヤイヤついて来た小６の美楽（みらく）。1年という期限付きの滞在のため「お客さん」扱いの学校にもなじめず、コンビニもない環境に不満いっぱいだったが、木工作家のデンさんの影響で木工の楽しさに目覚めてから変わっていく。
内容としてはさわやかで押しつけがましくなく好印象。読んでいると木の香りがしてくるようだったし、何かに打ち込めるものを見つけた喜びは共感できる。ただ、主人公が小学生だけれど小学生向きの本ではないので対象年齢がはっきりしない点が残念。続編ができればもっと面白くなりそう。

[れもんさんの感想 · 2011年4月28日]

山奥の高校へ１年の期限付きで赴任した父親について来た小６の美楽。
自分はよそ者だという思いが心を占めていて、学校には馴染めず、
２学期からは一人で東京に帰ると決めていた。

しかし、父親の釣りに付き合っていて知り合った木工作家のデンさんの影響で
美楽は木工の楽しさに目覚め、東京に戻ることは止めた。

少しずつ木工が上達するにつれて、美楽の交友関係にも変化が生まれてきた。

ぶっきらぼうな美楽と彼女を取り巻く優しい人々が、緑豊かな山間の村で
ほのぼのと暮らしている風景に、ほっこりと心が温まる物語です。

著者プロフィール

熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に『トーキョー・クロスロード』（第25回坪田穣治文学賞受賞）、『この川のむこうに君がいる』『with you』（ともに青少年読書感想文全国コンクール課題図書選出)、『石を抱くエイリアン』『南河国物語』『Mガールズ』ほか、「レガッタ! 」シリーズ、「ことづて屋」シリーズなどがある。

「2023年 『金曜日のあたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」