「質問力」の教科書

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062168571

作品紹介・あらすじ

いい質問からしかいい回答は得られない。人気長寿番組「時事放談」でお馴染みの政治学者が明かす-「聞き出す力」は"人生"をも変える。

感想・レビュー・書評

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  • アナウンサーなどの専門の人としての質問力の本かも。難しく感じた。
    オーラルヒストリー

  • 〈メモ〉
    ・雑談。差し障りのない天気の話やニュースから始めると相手も徐々にリラックスする。
    会話の糸口としておすすめの話題は相手の幼少期の頃の話題。

    ・会話はリズムが大事
    →相手の話し方の抑揚、リズムといったものだけでなく、話の組み立て方の特徴も掴むことで会話はうまく繋がっていく

  • 随分前に買って、しばらく読んでいなかった本。

    結論、誰向けの本だろう、という内容だった。
    長く取材をされてきた方だから、相手の話を引き出すことを目標にしたコミュニケーション方法が書いてあるけれど…
    これは、一般の人がビジネスで使おうとしても、使うシーンが少ない。
    何度も通って信頼関係を作る、とか、一部の硬派タイプはあきらめも肝心とか…。

    小泉元首相のエピソードは少しだけ面白かった。
    変人っぷりやワンフレーズにまとめる旨さ反面、信念や中身がない、と言われているのを聞いて、小池百合子と似ている気がした。

  • さっと読んで普段の自分を振り返るには良い。
    後藤田正晴さんを取材して書かれた「情と理」を合わせて読むと本書で書かれていたことがわかるのでは。

  • 以下、学びメモ!

    良い質問

    「目線」を合わせる
    相手の見ているところをこちらも見る.
    絶えず相手がどのレベルにあるのか,何を話さんとしているのか,それを理解したうえで会話し,質問を紡いでいく.

    相手の話に嘘がある場合に,
    相手の嘘を感じても,とりあえずその時は聞き流す.
    しばらく経ってから,「先ほどのあの話,もうちょっと詳しくお聞かせ願えますか」と軽く振り返る.

    無言を利用した質問
    無言という形態を借りて,「もっと考えると,そこのところはどうなんでしょう?」という質問を暗にしている.

    質問者のは自己顕示欲に囚われてはいけない.
    相手から情報を引き出すのに,自己顕示欲やつまらない功名心は要らない.

    「話が乗った状態」には冷静な補助線を入れる.
    熱くなりすぎた場合には,相手を覚ます必要もあるので,「先ほど,こうおっしゃていますが,それにはこのような側面もあるんじゃないでしょうか?」
    違った切り口の質問を補助線的に入れる.

    #話者としての注意
    「乗った状態」になると,こちらがそれほどつつかなくても,相手もいろいろなことをしゃべってくれる.
    ただ熱くなりすぎると本線を逸脱して話が展開していってしまうので,質問者はその部分だけはしっかりと見極める.

    相手の呼吸を知ること
    相手の話し方,抑揚,リズムだけでなく,話の組み立て方の特徴も掴むことで会話は上手く繋がっていく.

    言葉数の少ない人から話しを聞き出すのによく取る方法は,具体的にシーンを設定し,それに則って話を聞いていく.
    例えば,環境やスケジュールを思い出させることでシーンを具体化する.

    相槌に関して
    「そうですか,◯◯◯なんですね?」のように相手の最終的な回答を曲げることなく,こちらが繰り返すことで相手を納得させる.

    相手の話が長く,テーマがそれてきた場合には,
    相槌を打ちつつ,話の流れに乗った状態で軌道修正をしていく.

    「良い質問」と「良い回答」は,好意と関心を持って相手と真摯に接することで生まれる.信頼関係.

  • 読む前は、話のうまい人がインタビューの質問者する側に向いているのだろうと思っていた。が、
    読後、好奇心と想像力がキモなのだと感じた。

    著者の御厨氏は、政治家を中心に回顧録を多く書かれている。チョット読んでみよう。

  • 筆者が生業?とするオーラルヒストリーの経験に基づき、質問によりよい回答を得る方法が書かれている。対象が不明確な(日常会話についてなのか、オーラルヒストリーをしたい人向けなのかわからない)印象をうけた。
    そして、結局テクニックじゃなくて臨機応変に、という話が多かった。経験の豊富さゆえにいたった結論なんやろうけど。

  • ・人は基本的に聞くよりも喋ることのほうが好きな生き物だ。それは人間の持つ自己顕示欲に由来する。それ故にいい質問者とは相手の自己顕示欲をうまくくすぐって本音を気持ちよく語らせることのできる人ということができる。

    ・そのためには、質問者は、自己顕示欲を抑え、相手をリスペクトして相手の目線に合わせ、いい回答を引き出すための雰囲気作りに腐心しなければならない。「聞き上手はカウンセラーの機能を持つ」(p143)という表現は言い得て妙だが、それでいて対話の主導権を相手に握られないようにしなければならないのだから、聞き手に徹することはかなりの重労働だ。

    ・内容はかなり薄められており、2時間もあれば読み終えることができる。即実践で使えそうな技術がいくつもあって、個人的には面白く読んだし勉強にもなった。

  •  著者の御厨貴氏は政治史学者ですが、オーラル・ヒストリーの専門家でもあります。その著者が「質問力」について語った本です。
     マスメディア等への露出の多い御厨氏の著作ということで、その内容についてはかなり期待していました。が、読んでみてかなり想像していたものと大きなギャップがありましたね。私としては、もう少し理屈っぽい解説を楽しみにしていたのですが・・・。
     自身の経験には即しているだけにある程度の具体性はあるものの、結局はインタビューにあたっての“How to本”に終始していたとの印象です。残念ですね。

  • ザックリ言ってしまえば,以下の2点が大切。
    ①相手に興味を持つこと
    ②信頼関係

    インタビューを行う前に,
    心構えとして本書を読むといいのではないでしょうか。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授,東京大学先端科学技術研究センターフェロー

「2021年 『日本政治史講義 通史と対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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