- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062168830
作品紹介・あらすじ
中学生の一子は、北海道の孤島でお祓いを生業としている熊金家のひとり娘。先祖の女性がこの島に住み着いたときから、初潮を迎えると島民のだれかと交わり、娘をひとりだけ産んで跡を継がせる貧しい家に、祖母とふたり暮らしをしていた。そして、一子のふたり娘の明生と愛子。大人になった姉妹は、お互いの居場所もわからぬまま、ひとりきりで、それぞれの日々を過ごしていたが…。一子が死ぬ前に遺した手紙によって、すべての謎があきらかになる。
感想・レビュー・書評
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全体的にジメジメした雰囲気。
北海道の孤島の祈祷師の家に生まれた代々の娘の人生。
因習から逃れようとする娘のもがきと、母と子というまさきさんの得意分野を絡ませてのお話。
話があちこち行き過ぎたけど好きでした。
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何だか取り止めもない感じ。
つい、一気に読んでしまったものの残るものがないような… -
新聞の書評で見たんだったか、いつ予約したのかもあまり覚えていなかったのですが、はじめましての作家さんでした。
しがらみとか、運命とか、抗えないものとか、何かしら背負っている中で、一つ一つ選択していく辛さ。
辛さを背負っている人ばかりで、猛暑の中読むのは、なかなかつらいものがありました。
2021/7/28読了 -
最初は引き込まれて読み始めたが、どんどん時系列が進むにつれ関係性が分散され過ぎて、最後は消化不良で終わってしまった。
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自由奔放(ちょっと違うけど)に生きても、死ぬ間際には娘たちの幸せを想像している。なんかその落差に、親子ってそんなもんだよなぁと思った。苦しみの世代間連鎖なのねぇ。
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北海道の孤島でお祓いを生業としている熊金家、そこに生まれた一人娘の宿命。その宿命から逃げ出した女性。そんな設定が面白そうだったので読んでみた。
それなりに面白かったけれど、読み終えてから時間が経ってしまったせいなのか、コメントをアップしようにも何も残っていない事に気付いてしまいました。
と言う事は、それなりだったということかも?