一生、女の子

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 120
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062169226

作品紹介・あらすじ

恋も仕事も戦争も阪神大震災も乗り切った聖子センセイ。私たちを奮い立たせる愛と勇気の言葉。いまだから読みたい30の作品解説と、自筆色紙や愛用品のカラー写真たっぷり。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見たら、聖子さんのファンの方ならば、概ね内容はご推察頂ける
    そんな本でした。

    最近は田辺先生も、新しいご本よりは再販であったり、アンソロジーの
    ようなものが多いので、お年を召されてまとまったお作は大変なのかも
    などと考え、寂しさから手に取らずにおりました。

    でも、どうも自分の言葉に荒さが目立つようになって、
    読まねばいけないのに活字そのものが嫌になる状態だったので、
    お薬のつもりで読みました。

    いくつになっても少女のときめきを大事になさるというお考えや
    女性なりの賢さに対する洞察が、インタビューの形式で語られ
    もう良く知っている内容なのに、懐かしく拝読。

    ご自身の人生と文学的歩みを振り返り、お元気な声が聞こえてくるよう
    なご本ですが、このご本は、まだあまり田辺作品をお読みでなくて、
    最近知ったとか、読んでみたいけど、どんな感じとお思いだった方にこそ、価値があると思います。

    ブックレビューなども添えられていますし、ざっと田辺作品の入口を
    知りたい向きには、とても親切な一冊です。

    このご本に関わったご担当者様も、きっと一読者として、田辺作品を愛していらっしゃるのでしょう。

    田辺さんの作品は、とても親しみのある語り口ですが、この方のような
    着眼点と、語り口で作品を表す方は、もうなかなか出てこないのではないかと思います。

    豊富な読書体験と、長い執筆経験がもたらす深い教養と、軽妙なのに
    品下ることのない筆致は、ぜひこれからも読み継がれて欲しい。

    関西文学、ことに口語の関西弁を使った、情味溢れる洒脱な物語の
    味を、ぜひたくさんの方にお読み頂きたいと思います。

    自分の領分と引き際の見極めが美しい小説としては、江戸ものなら
    宇江佐真理さんだと思いますが、関西の文化圏が育んだ小説なら
    田辺文学が白眉だと思います。

    自分自身が大きく人生が変わる時期、一年間の長期療養で
    寝ているしかない時期に田辺さんのお作と出会って、それは
    豊かな私の中の滋味として生きています。

    様々な年代の方にわかって頂ける面白さなので
    入門書としてぜひどうぞ。

    しかし、おっちゃんの最後の一句は、胸にきました。
    あんなこと、一生かかったって、芯から言ってもらえっこないですもの。
    死ぬほど羨ましいです。

  • すごくいろんないいことばをもらえて、けっこう一生懸命レビューを書いたつもりが…今気がついたら消えてました。また読んだときあらためて書こう。

  •  作家田辺聖子さんのエッセイ+インタビュー。
     「自分が素敵な言葉を使うことで、読んだ人がその言葉を使ってくれるといいな」という思いに、おこがましくも同意してしまいました。ほんとプロでもなんでもないくせに、まったくおこがましいんですけど。
     でも、自分がそれまでこっそり思っていたことは間違ってないと背中を押していただけた気持ちです。
     たとえば誰かと言葉のやりとりをしているうちに、私の使った言葉がその人の語彙に加わったのを見ると、とってもうれしく思うんですよ。
     なんて言えばいいでしょう。ん~征服感?(いきなりどす黒い話に!笑)

  • 普通にそうだな、と納得する部分があり
    それなのに、押し付けがましくない。
    やっぱり 好きだな、田辺さん。

    装丁もきれいな色でかわいい。

  • 読了

  • 田辺聖子さんが著者ということになっているけど、実際はライターの聞き書き+勝手な編集の産物だろう雑誌「Grazia」の掲載分を中心にまとめたもの。おおよそのところはお聖さんが話したとおり、歩んできた人生のとおりなのだろうけど、勝手な編集のおかげで、お聖さんってこんな雰囲気でモノ言う人だろうかというような部分もあり。これは、つい最近読んだ『徹子さんの美になる言葉』という同じ講談社から出ていて、ライターの聞き書きスタイルで、もともとは「VOCE」に連載されていたという本を読んで思ったのと同じ。
    最近、平和に対する語り継がれてきた言葉とか、歌謡曲の歴史とか、伝える世代が変わってきているせいなのでしょうけど「本人はこんなつもりで言ったのかな」とか自分の認識していたのと違う解釈で見聞きすることが増えてきた気がする。安倍くんたちが好き勝手に物事を解釈している流れとのシンクロ感がこわい。

  • とにかく、毎日明るく生活しているのね〜
    いいわね〜

  • ※図書館貸出

    さらさらっと読めた。
    文章に品のあることはとても大切だと思う。

  • すごく勉強になった。やはり楽しく生きていたいとしみじみ思う。

  • 真に迫った話がなくがっかり。

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著者プロフィール

田辺聖子

一九二八年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。六三年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、八八年、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、九三年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、九四年、菊池寛賞を受賞。九八年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。二〇〇八年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。一九年六月死去。

「2020年 『大阪弁おもしろ草子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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