天魔ゆく空

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 200
感想 : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062169257

作品紹介・あらすじ

妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず独身を通した"希代の変人"細川政元。応仁の乱後の混迷した時代に、知略を尽くして「半将軍」の座をつかみ取る。信長に先立つこと70年、よく似た人生を送り、戦国時代の幕を開けた武将の、真の姿とは?政元の姉・洞勝院と、室町幕府を守ろうとする日野富子。女たちの戦国時代も華々しく幕を開ける。

感想・レビュー・書評

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  • 「妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず
     独身を通した“希代の変人”細川政元」が主人公。

    こんな人がいたのか!と知るだけでも読む価値あり。
    政元よりも姉の洞勝院が魅力的。

  • 信長より70年前の話。もっと前の時代だと思っていたけど、意外に近かった。あまり触れて来なかった室町物。細川政元なんて知らなかったけど面白かったので畠山や斯波、山名目線のものも読んでみよう。

  • 細川政元というあまりポピュラーでない武将を取り上げた歴史小説。戦国の世を切り開いた男という帯の文言は間違いないのだろうが、いかんせんややこしい時代での血縁、婚姻関係に策略、謀略が渦巻く世界に最初のほうは着いていくのがやっと。ストーリーテーリングでは卓越したものがある真保裕一の覇王の番人に続く歴史小説ということで期待したちょっと複雑すぎる人脈血縁関係をもう少しドラマチックにかいてくれればと思ったりして。

  • あんまり馴染みがない時代。
    知ってる名前ったら「日野富子」くらい。
    そして、あまりにも多い「政」「元」「義」「長」!
    誰が誰だかわかんないよぅ(涙
    ってことで、読むのにすんごい時間かかった。
    テンポよく読みたい派としては、なかなかにキツい本でした。
    そこをクリアできたんなら、文章もお話ももっと楽しめたと思うのよ。
    戦国ばっかピックアップして読んでちゃいかんね。
    巻末に真保さんも書かれてたけど、細川政元さんって、面白い素材(←失礼)みたいです。

  • 応仁の乱直後の室町幕府で「半将軍」と呼ばれた細川政元を題材とした真保裕一の時代小説。
    応仁の乱と戦国時代に挟まれ、学校の歴史の授業ではほとんど取り上げられない政元の生涯が政元自身の得体の知れなさを前面に出す形で描かれていて興味深い内容だった。結局最後まで政元という人物の正体をつかみきれなかった感じがした。

  • 応仁の乱で東軍を率いた細川勝元の子であり、半将軍と言われた細川政元を描いた作品です。

    この本では、政元の目線だけではなく、姉である洞勝院の目線や家臣の目線、日野富子など多くの人の目線から政元がどのように映っているのかも描かれていて、政元がどんな人物だったのがよく分かる一方、目線がずれるため、感情移入しづらい面もありました。

    室町幕府が徐々に崩壊していく様子や、三管領である斯波家や畠山家の内紛、そして細川家も徐々に力を失っていく様子もよく分かり、まさに戦国時代の始まりという感じがして、面白い作品でした。

    ↓ ブログも書きました。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-e824.html

  • 応仁の乱の影響がまだ残る室町時代のお話し。
    応仁の乱の一方の旗頭、細川勝元の息子である細川政元の幼少期から亡くなるまでを描いた作品。
    導入部は面白い、父の幼名と同じ聡明丸をもらいながらも父の子ではないのではと疑いを持たれ、幼いながらもそれを自覚している大人びた子供。
    その後の姉を愛する必然性は疑問だし、後継についても複数の養子に対する説明がイマイチ。
    最後は駆け足で終わった感がある。

  • 応仁の乱後の下克上の中
    将軍足利善政の管領 細川勝元の
    不義の子として生まれた聡明丸
    実のことして育てられた父に習い細川家を継ぎ
    半将軍と言われるまでに上り詰めた
    細川政元の物語

    細川家に生まれた長男だけど
    母は敵方の娘、本当の父は猿楽師
    子どもの頃からとにかく頭が良く切れる
    知恵も先見の目も大人顔負け
    だからころ、家臣からも疎まれていることにも敏感で
    誰にも心を開かず本心がわからない

    物語りも父、姉、家臣、将軍家の視点と
    その感情で書かれているから
    最後までホントの気持はどうなんだろう?と
    謎の人だなと思いながら読みました

    力ずくではなくて
    知略と先見の目をもって
    人の感情を動かすのは心理学的
    いつの間にか動かされてる側としては
    気が付いた時には後の祭りで怖すぎる


    戦略を誰にも明かさずひとりで
    戦ってきた人なんだろうな
    孤独なんだろうな

    応仁の乱の中心人物で
    戦国時代の幕開けと言われる「明応の変改」をおこした
    細川政元・・・は、たぶん初めて聞いた名前
    マイナーだけどすごい人らしい

  • 下克上の世になるさきがけの時代、管領家の細川家の嫡男に生まれながら敵方(山名家)の血を引くとの理由で苦難の道を歩まされ田政元、家督を継いだあと堂々とその聡明さで乗り切っていく。時の将軍を降ろし、自分の都合の良い将軍を据えるところは正に下克上そのもの。将軍足利家にはもう統率力は無くなっていた。仏門では人民から益を吸取りこれも大いに世の中の不安要因でもあった。廃嫡した将軍の方を持った延暦寺を攻め落とすがのちのちの信長そっくりで、時に冷血、先の先を読み着々と布石を打っていくところは信長以上の人物に想える。

  • あまり馴染みのない時代の話だけに、読んでいる途中で誰が誰やらわからなくなることがしばしばあった。しかも、同じような名前が多いし…。
    せめて系図なり関係図が欲しいところである。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞。他に『覇王の番人』『天魔ゆく空』『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』、外交官シリーズ、「行こう!」シリーズ、小役人シリーズなど著書多数。

「2021年 『真・慶安太平記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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