天魔ゆく空

  • 講談社 (2011年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062169257

みんなの感想まとめ

妖術を操り、空を飛ぶという独特なキャラクターを持つ主人公、細川政元の物語は、歴史的な背景を持ちながらも新たな視点を提供します。この作品は、あまり知られていない室町時代の武将を取り上げ、彼の生涯やその周...

感想・レビュー・書評

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  • 「妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず
     独身を通した“希代の変人”細川政元」が主人公。

    こんな人がいたのか!と知るだけでも読む価値あり。
    政元よりも姉の洞勝院が魅力的。

  • 信長より70年前の話。もっと前の時代だと思っていたけど、意外に近かった。あまり触れて来なかった室町物。細川政元なんて知らなかったけど面白かったので畠山や斯波、山名目線のものも読んでみよう。

  • 細川政元というあまりポピュラーでない武将を取り上げた歴史小説。戦国の世を切り開いた男という帯の文言は間違いないのだろうが、いかんせんややこしい時代での血縁、婚姻関係に策略、謀略が渦巻く世界に最初のほうは着いていくのがやっと。ストーリーテーリングでは卓越したものがある真保裕一の覇王の番人に続く歴史小説ということで期待したちょっと複雑すぎる人脈血縁関係をもう少しドラマチックにかいてくれればと思ったりして。

  • あんまり馴染みがない時代。
    知ってる名前ったら「日野富子」くらい。
    そして、あまりにも多い「政」「元」「義」「長」!
    誰が誰だかわかんないよぅ(涙
    ってことで、読むのにすんごい時間かかった。
    テンポよく読みたい派としては、なかなかにキツい本でした。
    そこをクリアできたんなら、文章もお話ももっと楽しめたと思うのよ。
    戦国ばっかピックアップして読んでちゃいかんね。
    巻末に真保さんも書かれてたけど、細川政元さんって、面白い素材(←失礼)みたいです。

  • 応仁の乱直後の室町幕府で「半将軍」と呼ばれた細川政元を題材とした真保裕一の時代小説。
    応仁の乱と戦国時代に挟まれ、学校の歴史の授業ではほとんど取り上げられない政元の生涯が政元自身の得体の知れなさを前面に出す形で描かれていて興味深い内容だった。結局最後まで政元という人物の正体をつかみきれなかった感じがした。

  • 応仁の乱で東軍を率いた細川勝元の子であり、半将軍と言われた細川政元を描いた作品です。

    この本では、政元の目線だけではなく、姉である洞勝院の目線や家臣の目線、日野富子など多くの人の目線から政元がどのように映っているのかも描かれていて、政元がどんな人物だったのがよく分かる一方、目線がずれるため、感情移入しづらい面もありました。

    室町幕府が徐々に崩壊していく様子や、三管領である斯波家や畠山家の内紛、そして細川家も徐々に力を失っていく様子もよく分かり、まさに戦国時代の始まりという感じがして、面白い作品でした。

    ↓ ブログも書きました。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-e824.html

  • 応仁の乱の影響がまだ残る室町時代のお話し。
    応仁の乱の一方の旗頭、細川勝元の息子である細川政元の幼少期から亡くなるまでを描いた作品。
    導入部は面白い、父の幼名と同じ聡明丸をもらいながらも父の子ではないのではと疑いを持たれ、幼いながらもそれを自覚している大人びた子供。
    その後の姉を愛する必然性は疑問だし、後継についても複数の養子に対する説明がイマイチ。
    最後は駆け足で終わった感がある。

  • 応仁の乱後の下克上の中
    将軍足利善政の管領 細川勝元の
    不義の子として生まれた聡明丸
    実のことして育てられた父に習い細川家を継ぎ
    半将軍と言われるまでに上り詰めた
    細川政元の物語

    細川家に生まれた長男だけど
    母は敵方の娘、本当の父は猿楽師
    子どもの頃からとにかく頭が良く切れる
    知恵も先見の目も大人顔負け
    だからころ、家臣からも疎まれていることにも敏感で
    誰にも心を開かず本心がわからない

    物語りも父、姉、家臣、将軍家の視点と
    その感情で書かれているから
    最後までホントの気持はどうなんだろう?と
    謎の人だなと思いながら読みました

    力ずくではなくて
    知略と先見の目をもって
    人の感情を動かすのは心理学的
    いつの間にか動かされてる側としては
    気が付いた時には後の祭りで怖すぎる


    戦略を誰にも明かさずひとりで
    戦ってきた人なんだろうな
    孤独なんだろうな

    応仁の乱の中心人物で
    戦国時代の幕開けと言われる「明応の変改」をおこした
    細川政元・・・は、たぶん初めて聞いた名前
    マイナーだけどすごい人らしい

  • 下克上の世になるさきがけの時代、管領家の細川家の嫡男に生まれながら敵方(山名家)の血を引くとの理由で苦難の道を歩まされ田政元、家督を継いだあと堂々とその聡明さで乗り切っていく。時の将軍を降ろし、自分の都合の良い将軍を据えるところは正に下克上そのもの。将軍足利家にはもう統率力は無くなっていた。仏門では人民から益を吸取りこれも大いに世の中の不安要因でもあった。廃嫡した将軍の方を持った延暦寺を攻め落とすがのちのちの信長そっくりで、時に冷血、先の先を読み着々と布石を打っていくところは信長以上の人物に想える。

  • あまり馴染みのない時代の話だけに、読んでいる途中で誰が誰やらわからなくなることがしばしばあった。しかも、同じような名前が多いし…。
    せめて系図なり関係図が欲しいところである。

  • 初の歴史物、
    覇王の番人
    http://booklog.jp/edit/4062149605
    を以前に読み、とても面白かった。
    今作はそれに続く第二弾の時代小説となる。

    真保氏の緻密な取材から考えて、時代物が前作だけでは終わらないだろうとは思っていた。
    今回は、日本史の授業からすれば”マイナー”な細川政元を取り上げ
    その着眼点の素晴らしさは相変わらずと感じた。
    歴史を学んでいると、世間で常識となっていること、授業で習うこと、小説や映画で描かれることの”嘘”に気がつき
    あまりにイメージが違い過ぎて驚くことがままある。
    真保先生もそれを感じ、細川氏を取り上げたようだ。

    非常に興味深く、流れるように描かれた小説ではある。
    時間軸や語り手が現代視点を交えることなく描かれた私好みの書き方でもある。
    ただ、個人的には本当に所謂時代小説の書き草になっており、
    真保氏の持ち味と自分が考えているテンポの良さやちょっとした機微の面白さがないように思えた。
    『覇王の番人』にはそれがあったと思う。
    だからこそ面白かったのだが
    怒濤の展開、たたみかけるような伏線の回収、読者を最後まで裏切り続ける引き込まれる物語という”真保節”を期待していただけに
    それが感じられなかった点が個人的に非常に残念。

  • 応仁の乱で東軍を率いた細川勝元の一子、政元の波瀾万丈の生涯。
    人の情から隔てられ、信じる事を知ることなく、少年は細川という大家を背負う総領となる。
    天性の才知と、決して揺るがない心で、やがて天下をもその手に切り回すが…。
    権力を欲しいままにしたように思える、その人生は哀しい。
    幾人もの人物の視点で描かれているのが、やや細切れに感じるものの、的確。
    面白さは、折り紙つきだ。

  • 権力を極め「半将軍」と呼ばれた、細川政元の生涯を描く。
    一門ですら一枚岩ではない、恐ろしいまでの乱世。
    正直、知らなかった人物だが、強烈な個性で、最後まで読ませる。
    主人公の姉も、女傑と言える存在で、二人の生き様を鮮やかに描き出す。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-198b.html

  • へ~。そうだったんだ~。
    細川政元(聡明丸)。知らなかったです・・・

    わずか8歳にして細川家の当主。
    二つ、三つ・・・先の先を読む洞察力の長けた天狗、聡明丸。
    知略の将。すごい!

    心を安らぐことが出来なかった
    可哀想な政元。

    言葉遣いが難しく読みづらく感じましたけど
    読めることが出来てとても良かった!!
    細川家の家督争い、足利家の血の流れ、なかなかです。
    混迷した時代を己の知略で「半将軍」の座をつかみ取る。

  • 戦国時代の幕を開けた細川政元の一生を本人、姉、将軍たる足利家、家臣など、様々な目線で繋いでいく時代小説。
    それぞれの幼少期や、姉弟の想いなど、
    部分的に惹かれるところもあったけれど、
    最後までその世界に入っていくことができなかった。

    【図書館・初読・7/25読了】

  • 細川一族というと、細川幽斎とかガラシャとか、熊本藩主とか細川元首相とか、戦国時代以降から現代に至るまで歴史の節目節目に主要人物の一人として、数多く登場する日本史を語るに欠かせない一族である。本作は、その中で、応仁の乱と織田信長という歴史上のメジャーな事件に挟まれた時代でスポットライトが当たることがなく、これほど数多くの歴史小説が書かれているにも関わらず、今まで題材に取り上げられたことが少なかった政元を主人公として描いている。ダイナミックに歴史が動く戦国時代ではあるが、ではどこからが戦国時代なのかというと正直、よくわからないが、この政元の足利将軍の傀儡化から始まったとする作者の言は最もかもしれない。歴史小説としては実によくできているが、主人公の幼少期のエピソード以降の主人公の在り方が共感を呼ぶものではないため、物語としては中盤から魅力を失う。このため本来、本筋とは関係ない姉のエピソードが多くさしはさまっていて、これも主人公が何を求めていたのかが分からなくなってきて、終盤、父と同じ病を得た主人公が、わざわざ、謀反を呼ぶこむようにしむけたのかも分かりにくくなっている。奇人と言われた主人公を至極、まっとうな才気あふれる天魔にしたが故、史実に合わせるのに、無理があったようだ。

  • ふむ

  • 細川政元の一生。室町幕府の管領職。細川宗家を率いていった政元の幼少から死までを戦国時代を通して興味深く描く。

  • 細川政元、やばすぎる。魅力的な戦国大名だ!

  • 途中途中で視点が変わるのがちょっと嫌で、途中で読むのを止めてしまいました

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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