八月からの手紙

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 132
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062169875

作品紹介・あらすじ

決して忘れない。絶望を、屈辱を、恩義を、希望を。友を、青空の白球を-。1946年東京。戦後復興。娯楽への欲求。「野球(ベースボール)」に衝き動かされた男たち。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後の混乱期に発足し、今はほとんど忘れられている「日本リーグ」について熱く語ってくれる本でした。
    「8年」もそうでしたが、緻密な構成やリアルな設定にも関わらず、どこかファンタジーっぽくて、映画「フィールドオブドリームス」を彷彿とさせてくれる様な熱いおっさん達のチャレンジ!素敵でした!

    二グロリーグの猛打者で世界最高のバッター・ギブソンがとても可愛くて愛しくて(何となく中日のブランコ選手の顔で読んでました)、矢尾との遣り取りにワクワクドキドキが止まらず、読んでる間も読後も気持ちを暖かくしてくれました。

    戦前・戦中・戦後と、日系二世や黒人やその他の国の人も暗い背景があるのに、悲惨と思うよりも握り拳に熱い汗をかかせてくれる小説で、ショックなラスト展開よりも彼らの繋がりの強さをすごく評価したい!

    「焔」や「大延長」も大好きな小説ですが、この本も甲乙つけ難いです!ペイジとギブソン、キャッチャー石井が大好きです!

  • ひとりの男を絶望から救ったのは野球だった。
    野球が希望の光だった。
    野球と戦争と人種を越えた友情。
    構想十年。
    著者、渾身の一作。

  • 戦後の野球の話。

  • 世界の傍流にあった黒人と日系人の友情物語。野球に国境などない。戦争に翻弄された二人の男が、野球を通じて心を通わせあう。人種を超えて認め合うスポーツの素晴らしさを感じることができた。

  • 第二次世界大戦を挟んだメジャーリーグとニグロリーグと日本のプロ野球。実話ベースのフィクション。時代に翻弄され、時代に泣かされた、たくさんの人たちの思いが今の地代を築いているんだと思わせられる。

  • 日系2世の野球選手と黒人プレイヤーの間にあった実際の話に基づいた話

    野球には興味があまりないので、最初は仕方なく読んでいたが、後半は感動。そんな事があったんだぁという感想

  • この作者のスポーツ物は面白い!戦前、戦後の野球物だがどこまでフィクションで、ノンフィクションなのか…
    2013.5.21

  • 普通に面白かった。テーマとか好きじゃないけど、ぐいぐい読めた。久しぶりに読む分にはこういうのもアリなんだな、と思う。

  • 前から読みたかった堂場瞬一の「八月からの手紙」を図書館で借りて読了しました。
    この作品は著者の得意なスポーツもの、野球を題材とした作品ですが、舞台が第二次大戦中のアメリカ、大戦後の日本で、実在したアメリカでの日系人強制収容所や人種差別により実力がありながら大リーグでプレーできなかった黒人たちの野球リーグ「ニグロリーグ」、日本のプロ野球が2リーグに分裂する前に1年だけ存在した「国民野球リーグ」などを題材に取り上げているので、非常にリアルな内容で読みごたえがありました。
    主人公の日系2世のピッチャー・矢尾と、ニグロリーグの強打者ギブソンが、差別・偏見視されるお互いの身の上に共感して、手紙のやりとりを続けていく中で日系人強制収容所に入れられた矢尾をギブソンが励ましに行くくたりが感動的でした。
    強制収容所ですから、軍人たちはギブソンたち部外者が入ることを許しません。しかし、収容所の責任者はあることだけはギブソンに許し、その方法でギブソンは矢尾へのメッセージを送り、そのメッセージは矢尾に伝わります。詳しい内容はネタばれになるので割愛しますが、とてもジーンとくる話でした。
    また戦争や差別・偏見の愚かさも改めて感じましたね。
    堂場作品はやはり面白いし、読みごたえがありますね。

  • #読了。戦後のプロ野球の復興が、戦前に日本でプレーし、戦中はアメリカ本土の収容所ですごした日系2世の主人公の目線で語られる。黒人との友情は熱いものを感じさせたが、いったいどこまでが事実で、モデルとなった選手はいたのだろうか・・・

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著者プロフィール

1963年生まれ。新聞記者を経て2000年に作家デビュー。「刑事・鳴沢了」シリーズ、「アナザー・フェイス」シリーズなど警察小説のベストセラーを次々に発表。同時に、社会派、スポーツものも執筆。

「2022年 『0 zero』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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