- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062169981
作品紹介・あらすじ
九州キリシタン王国建国は、目前だった!一揆軍の総大将・天草四郎は、天正遣欧使節・千々石ミゲルの息子だった。そして幕府軍を震撼させた長崎要塞化計画とは-ほとんど取り上げられることのなかった文献をもとに、日本史上最大の一揆といわれる島原の乱を大胆な推理で活写する、著者渾身の長編歴史小説。
感想・レビュー・書評
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市川森一さんの最後の小説です。島原、天草の一揆と弾圧されたキリシタンとが一緒になった島原の乱、天草四郎の生い立ちなどよくわかりました。市川さんがキリスト教徒だからでしょうか、乱を起こしたキリシタンにも、それを追討する幕府の上使にもどちらにも愛情をもって書かれています。
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2014.2.20am2:06読了。地元の作家ということと、島原の乱を描いた小説だったので手に取った。膨大な資料をもとに描いているのがありありと伝わってきた。大学入門科目の一環で島原の乱について調べたことが今回役に立った。利用した史料に基づき描いた部分と脚色または創作した部分がなんとなくわかったからだ。内容は、助野健太郎の『島原の乱』を脚色したような物語。小説だとわかっていても最後の結末は少し嬉しかった。
島原の乱そのものを知りたい場合は『島原の乱』を読んだ方がいいかもしれない。 -
脚本家であり小説家でもあった市川森一さんの最後の作品。脚本家としては怪獣ブースカとか帰ってきたウルトラマンとかがユニークで勿論シリアスな物も多い。この作品は天草四郎が率いたとされている島原の乱の始まった背景から天草四郎の生い立ちに加え、すこしファンタジー要素も加えた歴史小説になっていて悲しい話ではあるが深刻にはならずによむことができた。脚本家ならではの脚色が面白い。天草に何十年かぶりにまた行ってみたくなった。
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(欲しい!)
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たくさんの史料を読み込んで構成されているだけに、
異聞ながらも史実からは離れず、面白いお話に仕上がっていました…。
脚本家さんらしく、キャラクターの設定や動き、台詞がはまっており、
天草四郎を、単に美しきヒーローとして描いていない点がいい感じの要素に…。
歴史にifはありませんが、
もし、長崎が奪還されていたとしたならば…、どぅなっていたんでしょうか…。
ただ、キリスト教についてあれこれ言ぅつもりはまったくありませんが…、
殉教の考え方だけは…、やっぱり理解できないし、支持もできないなぁ~。 -
津市久居ふるさと文学館----津市安濃図書館。
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島原などを舞台とした作品です。