憂鬱でなければ、仕事じゃない

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170024

作品紹介・あらすじ

小さなことにくよくよしないで、大きな仕事ができるわけがない。「極端」こそわが命。憂鬱なことが三つ以上ないと不安になる見城徹と、たぎる情熱をクールなオブラートに包んで激しくスウイングする藤田晋-。ふたつの魂が交錯した瞬間、とてつもないビジネスマンの聖書が誕生した!何が大切で、何が無駄か?あなたの臓腑をえぐる35の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的な存在感と、説得力をもって迫ってくる見城徹の新ビジネスバイブル。
    その骨子は辛く苦しい圧倒的な努力を行い正面突破を続けていくことにある。

    あとがきに、大石内蔵助と吉田松陰が関連付けて紹介されているがおもしろかったです。肝心な時こそ、利害損得で動いてはいけないとありました。

    大石内蔵助の辞世 「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」
    そして、吉田松陰が 伝馬町に護送される途中で、泉岳寺の前でよんだ句、そして、上の句の返歌にもなっている
    「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」
    圧倒的な努力をもって正面突破していくことが見城徹の仕事哲学なのである

    気になったことは以下です。

    ・神は細部に宿る
    ・小さなことを守れないやつに、大きな仕事などできるはずがない
    ・かけた電話を、先にきるやつが信じられない
    ・努力するのは自分であり、それを結果として評価するのは他人である
    ・圧倒的なものになって、初めて努力と言える。一般的にいう努力など、その名に値しない。人が足元にもおよばないほど行ったすさまじい努力が、僕の言う努力である
    ・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 人生においてこれに勝る逆説はない

    ・いばらの道を一歩ずつ進むことでしか、勝利は近づけない
    ・圧倒的努力とは、とても単純である。人が寝ている時に寝ないってこと、人が休んでいるときに休まないってこと、そして、どこから手をつけていいかわからない膨大なものに、手を付け、最後までやり通すことだ
    ・逆境は自分を磨く最大のチャンスである
    ・苦境に立たされると、人は腹を括り、覚悟ができる。腹を括るという行為は、長い人生の中で、一度切りのものではない。辛酸をなめると、そのたび、一つ覚悟ができる。
    ・スタンダードを極めた人間にしか、スタンダードを超えることはできない
    ・突き抜けたことをしたいなら、基礎を徹底的に学ぶことだ。基本を超えるには、格闘しながら基本を極めるしかない

    ・コミュニケーションの基本は相手の心に触れることである
    ・一度口に出したことは、必ず実行しなければならない。クラブのホステスに対しても同様である。守られなかった約束とはただの嘘である。
    ・カラオケなど、しょせん時間つぶしにすぎない。お互い、ない時間を割いて会っているのに、なぜ貴重な時間をわざわざ空費しなければならないのか。
    ・相手とじかに向き合う正面突破こそが、大きな実りを生む
    ・相手の心をつかむには、まず相手のことを知り、そこをとば口にしなければならない。
    ・自分ではなく、相手のことを言う。これが難攻不落の相手とのコミュニケーションをとる際の基本である。

    ・人から何かを頼まれたときはできる限り引き受けるべきだ。引き受けるのに足る人だったかどうかは、いずれ答えが出る。
    ・誠意はいつか、必ず通じる。小さな苦しい努力の積み重ねが、やがて大きな仕事となって結実する。身を粉にして相手に尽くし、それを自分の喜びとすれば、いつか相手も応えてくれる。

    ・うまくいけばいくほど、やらなければならない課題は多くなる。ほどのよいところで終わりにするか、さらにもっと高い壁を自分で創り出して乗り越えるか。それは、その人自身にゆだねられている。
    ・ビジネスは、辛くて苦しい。しかし、それは正しいということだ。

    目次

    まえがき 藤田晋

    第1章 人としての基本
    第2章 自分を鍛える
    第3章 人心を掴む
    第4章 人を動かす
    第5章 勝ちに行く
    第6章 成功への動機付け

    あとがき 見城徹

    ISBN:9784062170024
    出版社:講談社
    判型:4-6変
    ページ数:239ページ
    定価:1300円(本体)
    発行年月日:2011年06月13日

  • 仕事に対して「ギラギラ」「メラメラ」「グツグツ」している人にフィットする一冊です。憂鬱から抜け出すには暗闇でジャンプし続けるしかない。ストイックに努力した、そんな実績を自分のビジネス人生に残したい方には参考になると思います。

    時代にはフィットしていないタイトルかもしれませんが、「量が質を作っていく」という経験がビジネスパーソン人生においては必要だと考えているので、私は本書の論調や考え方は好きです。

  • 【感想】
    見城徹や藤田晋の言葉には体温がある。
    「温かい」ではなく、煮えたぎっているような熱い何かを感じる。
    決してビジネスライクなだけではなく、人と人とのやり取りにはやはり感情や気持ちなど一言では決して言えない渦巻いた人間らしさがある。
    それがともすれば助けにもなり、また足を引っ張ったりうまくいかない原因にもなるのだろう。

    「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」「努力は自分、評価は他人」「頂上で凍え死ぬ豹になれ」「ノーペイン・ノーゲイン」
    本著には多数の名言があり、何度読み返しても身に染みる何かがある。
    とりあえず、「仕事」に真正面から身をよじるほど向き合い、成果を得るために四苦八苦してみよう。
    独楽の様に、鋭く回転し続けよう。

    読むたびに血がたぎる、そんな1冊です。



    【内容まとめ】
    1.憂鬱でなければ、仕事じゃない。
     楽な仕事など、大した成果は得られない。憂鬱こそが、黄金を生む。

    2.ビジネス社会は、ゼロサムの無機的なゲームを行う場ではありません。
     血の通った人間によって成り立っています。

    3.「努力は自分、評価は他人」。努力するのは自分であり、それを結果として評価するのは他人である。
     結果に標準をあわせること!努力なんて誰にでもできる!

    4.「極端」こそわが命。中間を憎み、極北を目指して圧倒的努力をするしかない。
     人が寝ている時に寝ない。人が休んでいる時に休まない。
     どこから手をつけていいか分からない膨大なものに手を付け、最後までやり通す。

    5.「運が良かった」は、謙遜でのみ使うべき。 断じて他人をこう評するべきではない!

    6.スタンダードを極めた人間にしか、スタンダードを超えることは出来ない。
     ひとつのビジネスに没頭し、格闘した者だけに見えてくる全く新しい風景。
     本当に斬新なものを作ったり、何かを変革したりしたいのなら、スタンダード、オーソドキシー、クラシックといった基本と血を吐くような格闘をしなければならない。

    7.ふもとの太った豚になるな、頂上で凍え死ぬ豹になれ。
     頂上を目指し、そこに到達して死ねたら本望ではないか。ぬくぬくと飼い慣らされたはもとの太った豚にはなりたくない。
     立ち止まったら終わりなのは、世界が常に変化し続けているから。止まっているだけのつもりでも、置いてかれてしまう。 
     静止して見える独楽は、実際は素早く回っているのと同じ。

    8.結局、人を動かすのは言葉である。
     何気なく、つい無造作に交わしている会話に敏感になること。
     コミュニケーションの基本は、相手の心に触れる事である。
     おざなりではない観察や、心遣いなど、何らかの身を削る努力から生まれるもの。だからこそ、その言葉が相手の心を打つ。

    9.一度口に出した事は、必ず実行しなければならない。
     あらゆる人間関係は、信頼で成り立っている。
     守れない約束はただの嘘であり、その度に信用をなくしてしまう。

    10.頼みごと100対1の法則
     人から何か頼まれた時は、できる限り引き受けるべきだ。引き受けるに足る人だったかどうかは、いずれ答えが出る。
     結果として相手に「貸し」を作る。その貸しが100になった時、その人にようやく一つお願いをする。
     若いビジネスマンに明らかに欠けているのは、「貸し借り」という意識。
     ビジネスの世界だからと、急にドライで合理主義的になる人もいますが、ビジネス社会はやはり人間社会です。どこまでも人間的な感情がついてきます。

    11.ノーペイン、ノーゲイン「苦しみ抜いて得られたものにだけ価値はある!」
     ブランドに胡座をかけば身は安泰だが、葛藤や苦しみのないところからは何も生まれない。寄りかかって生きることは、自分を堕落させる。
     自分には届かないものをあえて選んで、それに届くように圧倒的努力をしないといけない。
     会社の看板を背負わずに仕事が出来るという自負が自分にはあるか?
     ブランドに寄りかかって仕事をしている人は、厳しい環境で実力を発揮できない!



    【引用】
    ・小さな事にくよくよしろよ
    「小さな事にくよくよするな」これは人生訓としてはその通りだが、仕事においては小さな事にくよくよしなければ相手の心を掴めない。

    あらゆる人間関係は、細かい情が基礎になっている。何かしようとして、それをなおざりにしてもうまくいかない。
    仕事上の一見合理的な人間関係も、一皮めくればその下にとても大きな情の層がある。


    ・かけた電話を先に切るな
    そもそも電話をかけるというのは、非常に不躾な行為だ。
    相手は何をしているかわからない。何か重要な事を行なっている最中かもしれない。それを中断させてしまうのだ。

    ビジネス社会は、ゼロサムの無機的なゲームを行う場ではありません。
    血の通った人間によって成り立っています。
    なるべく敵を増やさないために払うコストは、一見非合理的だが実はあまりに必要である。


    ・自己顕示と自己嫌悪は双子の兄弟
    自己顕示欲だけの人間など、単なる嫌な奴にすぎない。
    ただの野心家は、自分をひけらかすことに何より喜びを感じ、それに終始する。
    重要なのは、その人に自己嫌悪があるかどうか。
    自分を表現したい欲求が他者にどう映るかを常に考え、その葛藤から何かを生み出す。

    自分がすごく自信を持っていたとしても、やはりどこかに不安や迷いはあるはず。
    それを率直に相手に見せてしまえばいい。


    ・努力は自分、評価は他人
    努力するのは自分であり、それを結果として評価するのは他人である。
    当たり前のことだが、このことをわかっていない人がとても多い。

    結局、仕事とは勝負なのです。
    勝とうとしなければ、勝てるわけがない。
    プロセスというのは、結果論で得られる副産物に過ぎないのです。

    結果に標準をあわせること!
    努力なんて誰にでもできる!


    ・正直1番、正々堂々
    勝負どころを迎えた時は正直に、正々堂々と真正面から突破する。
    これに勝るものはありません。

    自分の特性を早くから決め切ってはならない。人は何にでもなれる。
    新しい道を切り拓くときも、真っ向勝負で正面から突破する潔さが大切!


    ・時間というものは、人を錯覚させる
    長く時間をかければ、それだけ有意義であると思ってしまう。
    どれだけ長時間働いても、簡単な仕事ばかりこなしていたのでは、結果は望めない。
    大事なのは費やした時間ではなく、仕事の質や結果である。

    多くの人が無理、不可能と考えることに身をよじって立ち向かい、克服する姿勢が大切!


    ・「極端」こそわが命
    極端であれば、振り切れている。突き抜けたオリジナリティーを獲得している。
    だから明快であり、新しい。
    中間を憎み、極北を目指して圧倒的努力をするしかない。

    人が寝ている時に寝ない。
    人が休んでいる時に休まない。
    どこから手をつけていいか分からない膨大なものに手を付け、最後までやり通す。


    ・これほどの努力を、人は運という
    「運が良かった」は、謙遜でのみ使うべき。
    断じて他人をこう評するべきではない!
    その言葉は思考を停止させ、努力を放棄させ、成長を止めてしまう。

    ビジネスには持続性が必要だ。持続するからこそ利益が生まれ、組織が成り立つ。


    ・ピカソのキュビスム、ランボーの武器商人
    スタンダードを極めた人間にしか、スタンダードを超えることは出来ない。
    ひとつのビジネスに没頭し、格闘した者だけに見えてくる全く新しい風景。

    本当に斬新なものを作ったり、何かを変革したりしたいのなら、スタンダード、オーソドキシー、クラシックといった基本と血を吐くような格闘をしなければならない。

    基礎と格闘せず、早道を行こうとする奴は、大抵失敗する。
    基本を超えるには、格闘しながら基本を極めるしかない。


    ・ふもとの太った豚になるな、頂上で凍え死ぬ豹になれ。
    頂上を目指し、そこに到達して死ねたら本望ではないか。ぬくぬくと飼い慣らされたはもとの太った豚にはなりたくない。

    立ち止まったら終わりなのは、世界が常に変化し続けているから。
    止まっているだけのつもりでも、置いてかれてしまう。

    成長し続けている会社は、外から見ると安定しているように見えるものです。
    静止して見える独楽は、実際は素早く回っているのと同じ。


    ・憂鬱でなければ、仕事じゃない。
    楽な仕事など、大した成果は得られない。
    憂鬱こそが、黄金を生む。


    ・結局、人を動かすのは言葉である。
    何気なく、つい無造作に交わしている会話に敏感になること。
    コミュニケーションの基本は、相手の心に触れる事である。
    おざなりではない観察や、心遣いなど、何らかの身を削る努力から生まれるもの。
    だからこそ、その言葉が相手の心を打つ。


    ・一度口に出した事は、必ず実行しなければならない。
    あらゆる人間関係は、信頼で成り立っている。
    守れない約束はただの嘘であり、その度に信用をなくしてしまう。

    守れない約束を空手形という。
    あまり連発すると、最後は破産してしまう。


    ・刺激しなければ、相手の心は掴めない。
    相手の心を掴むためには、まず相手の事を知り、そこをとば口にしなければならない。
    自分ではなく、相手の事を言う。これが難攻不落の相手とコミュニケーションを取る際の基本である。


    ・頼みごと100対1の法則
    人から何か頼まれた時は、できる限り引き受けるべきだ。
    引き受けるに足る人だったかどうかは、いずれ答えが出る。

    「この人は」と思う人のお願いは大抵聞く。
    むしろ難しいお願いでないと意味がない。
    結果として相手に「貸し」を作る。
    その貸しが100になった時、その人にようやく一つお願いをする。
    僕が手がけたベストセラーはそうして生まれた。

    若いビジネスマンに明らかに欠けているのは、「貸し借り」という意識。
    ビジネスの世界だからと、急にドライで合理主義的になる人もいますが、ビジネス社会はやはり人間社会です。
    どこまでも人間的な感情がついてきます。


    ・天使のようにしたたかに、悪魔のように繊細に。
    何かをしてもらうと、人は相手に対して恩義を感じる。
    恩義は負債に似ていて、返すまで消えることはない。
    天使のような振る舞いをすることは、実はしたたかなことなのだ。

    逆に、何かを得ようとして相手に近づく者は誰もが悪魔だ。
    当然の警戒の中、何かを求めるには繊細さが必要だ。


    ・良薬になるな、劇薬になれ。
    毒にも薬にもならない人間には、何も成せない。そして人は薬にばかりなりたがる。
    勿論普段は良薬であればいい。でも、通り一遍ではない破格のことをするには、劇薬が不可欠だ。

    綺麗事ばかり言っている人は、結局なにもできない。
    物事を進めるにあたり、嫌な事を厭わずに責任を負う覚悟が必要なのです。

    「清濁あわせ飲ませる」ことが大切!!


    ・他者への想像力を育むには、恋愛しかない。
    人を動かすことが、あらゆる仕事の原点である。そのために必要なものは、「他者への想像力」である。
    自分が何かを言った時、相手はどう取るか?
    傷つくか、刺激と取るか。
    そういうことをヴィヴィッドに感じ取れないと、相手の心は掴めない。

    他者への想像力がある人は、人を惹きつける事ができる。


    ・打率.333の仕事哲学
    確率で分かることなどほとんどない。
    ただ、世の中の全てが確率に支配されている。

    その日できたことは、次の日も、またその次の日もできると思ってしまう。
    この成功は実力でもたらしたものだと誤解し、これまでの自分のやり方を忘れて不慣れな方法で事に臨む。

    成功は異常なことなのだ。
    勝った時こそ冷静になり、そこには次の負けを招く要因が潜んでいると思わねばならない。
    3打数1安打を自分のフォームで続け、アベレージを維持することが、持続的な成功の秘訣である。

    仕事は変化が激しいもの。
    仕事においては「平常心」を持ち、常に有事に備えて冷静でいられることが大切です。


    ・無謀を演出して、鮮烈に変えよ。
    本当に無謀をする奴は馬鹿である。
    無謀は演出するものだ。うまくいくと、鮮やかさに反転する。
    僕の「無謀」は、圧倒的努力で難関を8割はクリアできると確信してから事を行う。


    ・ヒットは地獄の始まり
    うまくいけばいくほど、やらなければならない課題は多くなる。
    難しい仕事がどんどん増えるし、極端な作戦が要求される。

    多くの人は、すでに売れたものや方法を研究して、自分も売れるものを作ろうとする。
    しかし、前例のない極端なものでないとうまくはいかない。


    ・ノーペイン、ノーゲイン
    →苦しみ抜いて得られたものにだけ価値はある!
    ブランドに胡座をかけば身は安泰だが、葛藤や苦しみのないところからは何も生まれない。
    寄りかかって生きることは、自分を堕落させる。
    自分には届かないものをあえて選んで、それに届くように圧倒的努力をしないといけない。

    会社の看板を背負わずに仕事が出来るという自負が自分にはあるか?
    ブランドに寄りかかって仕事をしている人は、厳しい環境で実力を発揮できない!
    苦痛は少ないが、しかし一方で努力することも忘れてしまう。

  • 出版社、幻冬舎の見城社長の言葉にアメーバで有名なサイバーエージェントの藤田社長が感想や解説をしていく形式の本です。

    面白い話はたくさんありましたが、最後のまとめでは

    たくさんの憂鬱を乗り越えてこられたのは、たくさんの希望を持っていたからです。

    でした。

    この藤田氏や堀江たかふみ氏はたぶん同じ年です。

    何か考えついたり、今の考え方だったりはそんなに変わらないような気がするのに、この差は何だろうとよく考えることがこれまでにありました。

    この本を読んで単純なことがはっきりしました。

    アイデアを出すだけなら誰でもできるし、何の価値もない。

    そこから先、仕事に命をかけて努力して全てを無くす覚悟で実行しているかどうか。

    この違いです。

    そしてもうひとつ、

    「無償の奉仕がどれだけできるか」と思います。

    人間の行動は貸し借りに大きく支配されるということを理解して行動できているかの違いです。

    どうしても目先の利益や自分の生活を重視して、人が困っていることやお願いされたことを全て引き受けることができないものです。

    成功している人はほぼ間違いなく、長いビジョンで見ていつか貸しに利息がついて戻ってくることを知っており、現時点の利益に一喜一憂せずに損をしてでも、自分の時間を削ってでも応えているものです。

    「100のお願いを聞くことができたら、1のお願いをする。これは必ず聞いてもらえる」
    というようなことを勉強しました。

    まだ遅くないと信じて、生まれ変わります。

  • これは面白かった。 最近、気になる幻冬舎の見城氏。思った以上の刺激。たまらない。 正直、本の題名があまりに啓発本っぽく、敬遠していた。藤田氏はネット業界では有名だったので知っていたが、見城氏を知ったのはごく最近。それは、森先生の著作で好きな企画や面白い企画が、幻冬舎に多かったためである。他社では出せないテーマが実に魅力的。 本作は、一つのテーマに対し、両氏が個々の見解を述べる形式。対談ではない。業界の先端で大手相手に結果を出してきた両雄の言葉は、鋭く突き刺さる。 「こんな本、これまでにいっぱいあるよ」

  • 2023.04.10

    No pain No gainをモットーに生きていますが、この本のタイトルである「憂鬱でなければ、仕事ではない」に激しく同感し購入。

    「憂鬱」= 目の前の壁であり成長に必要なもの
    嫌だし、逃げたいし、辞めたいけど、乗り越えると得るものがある。転職して憂鬱なことが増えましたがまさにこれでした。

    印象的なことは3点

    ・表面的なことは無意味(天気の話など無意味)
    ・ビジネスにおいて「貸し借り」を意識すること
    ・自分が作成したものにどれだけ「極端」があるか

    生き様

    「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」(意味:何と楽しいことか。思いをを晴らして死んでゆくというのは。月に雲がかかっていないように晴れ晴れとした心地である。)

    どうせいつか死ぬのならこのように生きたいと魂が揺さぶられました。




  • 仕事について知りたくて読書。

    幻冬舎社長の見城氏の言葉やコメントを藤田氏が受けて補足するという内容。見城氏の本や発言は初めて読ませてもらったが非常に個性豊かな人だと思う。

    編集者、出版会社の代表としての経験に基づく仕事観が面白い。

    どんな小さな約束でも守るなどまめな人間であることは、天才でなくても心がけ次第でできる。

    パーティへ頻繁に参加する人は例外なく仕事ができないは周辺で思い当たる特定人物が頭をよぎり1人で苦笑。一方で一期一会を大切にして、名刺を切らせていたら速達でもいいから送れなどが印象的。

    GNO(義理・人情・恩)を大切にしているという見城氏からGNOの大切さを再認識させてもらった氣がする。

    さすが出版社の代表だけあり、例えが豊富で分かりやすく読める。もっと運動量を増やさないと。

    読書時間:約55分

  • 見城氏の仕事観を知れるのにはいい本だと思った。なかなか人の仕事観とか聞けないし。

  • 久々に読んだ骨太本。
    仕事で色々悩んだりしている中、
    「仕事はそもそも憂鬱なんだよ」と言い切ってもらったのは、
    ちょっと心が休まりました。

    自分も結構苦労しているつもりだけれど、
    著者の見城さん(幻冬舎社長)の苦労をみれば、次元が違う…。
    自分が苦しいときだけに、
    今まで相手の苦しさも自分事として共感できたかなという感じ。

    手探りでも何でもいいから、
    とにかく頑張るしかないと思わされました。
    こういうときが自分がストレッチするとき。
    これから1ヶ月程度が勝負だなぁ。。

  • 2時間程度でさらっと目を通して、心に残るフレーズを
    ピックアップすることをお勧めします。

    見城さんは、ストイックです。自己顕示欲や、それに
    基づく自己認知願望が多々見受けられますが、補って
    余りあるほどのパワーを感じます。

    藤田さんは、スマートです。見城さんの太鼓持ちの感
    もありますが、解り易い言葉で「頑張る」ことの意味を
    教えてくれています。

    以下、特に心に残った2つのフレーズです。
    「努力して、成長し続けている会社は、外から見ると
    、安定しているように見えるものです。でも、それは
    錯覚にすぎません。静止して見える独楽が、実際は素
    早く回っているようなものなのです。」

    「・・・こと仕事に限っては、うまくいけばいくほど、
    やらなければならない課題は多くなる。ほどよいところで
    終わりにするか、さらにもっと高い壁を自分でつくり
    出して乗り越えるか。それは、その人自身に委ねられて
    いる。」

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著者プロフィール

幻冬舎代表取締役社長。1950年12月29日静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。 静岡県立清水南高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後、廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーに。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30 倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。 93年、角川書店を退社し、幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』、天童荒太『永遠の仔』、村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える。』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』など26年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。著書に『編集者という病い』、『異端者の快楽』、『たった一人の熱狂』、藤田晋との共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人との共著に『危険な二人』、林真理子との共著に『過剰な二人』などがある。

「2020年 『読書という荒野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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