「生」の日ばかり

  • 講談社 (2011年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062170291

感想・レビュー・書評

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  • 2009年の頃のエッセイがまとめられている。秋山駿(1970-2013)氏の最晩期の作品である。

    白紙の原稿に向き合う秋山氏のいつもながらのエッセイだが、奥さんの介護が生活に入り込んでいて、「生」についての思考が多くなっている。

    古いノートと最新のノートが混ざり合うように並んでいて時系列はバラバラだが、違和感は全くない。ずっと同じ場所で、同じように格闘してきたのである。

    ヤラナケレバナラヌモノハ、ヤラナケレバナラヌ

    それをひたすらにやってきた記録の断片がこの著作である。

    自分の生き方に並んでいる人は、秋山さんみたくノートに向き合うのも良いだろう。私もそうしてる。

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。文芸評論家。60年に評論「小林秀雄」で第3回群像新人文学賞受賞。90年に『人生の検証』で第1回伊藤整賞を、96年に『信長』で第49野間文芸賞と第50回毎日出版文化賞を、2003年に『神経と夢想 私の「罪と罰」』で和辻哲郎文化賞を受賞。著書『舗石の思想』『知られざる炎』『内部の人間の犯罪』(ともに講談社文芸文庫)、『歩行者の夢想』(學藝書林)、『内的な理由』(構想社)、『信長 秀吉 家康』(廣済堂出版)、『信長と日本人』(飛鳥新社)、『忠臣蔵』(新潮社)ほか。

「2014年 『「死」を前に書く、ということ 「生」の日ばかり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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