- 講談社 (2011年9月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062170659
作品紹介・あらすじ
W杯の深夜、渋谷で騒ぐ若者たち。ネット右翼の主催する排外デモに集まる若者たち。そして震災を前に、ボランティアや募金に立ち上がる若者たち。すべての現場に入り調査を重ねた末に見えてくる、「幸せな若者」の正体とは!
格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。
だが統計によれば、20代の75%が現在の生活に「満足」している!
これまでの若者論を覆す現実を前に、本書の立場はシンプルだ。
――悲観論にも感情論にも意味はない。
26歳の社会学者が「幸せ」な若者の正体を徹底的に取材し考える!
同時代を生きることになった人々のこと、僕たちが生きることになった国のことを、この本では考えてきた。それは、別に社会全体に向けられた啓蒙意識からでも、少しでもこの国を良くしたいという市民意識からでもない。ただ、「自分」のこと、「自分のまわり」のことを少しでもまともに知りたかっただけなのだ。(本文より)
「今、ここ」が幸せであればいい――。
W杯の深夜、渋谷で騒ぐ若者たち。ネット右翼の主催するデモに集まる若者たち。そして震災を前に、ボランティアや募金に立ち上がる若者たち。
すべての現場に入り調査を重ねた末に見えてくるものは?
最注目の若き社会学者が満を持して立ち上げる、まったく新しい「若者論」!
オビ寄稿:上野千鶴子(社会学者)、小熊英二(慶應大学教授)。
巻末「補章」:佐藤健(俳優)との1万字オーバーの対話を収録。
みんなの感想まとめ
現代の若者たちの幸福感とその背後にある複雑な現実を探る一冊。著者は、統計データや取材を通じて、表面的には絶望的に見える社会状況の中で、実際には多くの若者が自らの生活に満足しているという意外な事実を示し...
感想・レビュー・書評
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執筆当時26歳の社会学者(東大大学院博士課程在籍)が、若者の一人としての当事者目線で書いた若者論。昨年9月の刊行以来、すでに10刷を重ねているという。ベストセラーといってよいだろう。
仕事の資料として読んだものだが、たいへん面白かった。若者論としてのみならず、幸福論としても秀逸な一冊である。
大学院生が書いた本などというと生硬で青臭い文章を思い浮かべそうだが、著者の文章は軽やかで読みやすい。若さに似合わず力の抜き加減まで心得ていて、力みがない。26歳にしてすでに物書きとして完成されている、という印象。
タイトルは、いまの20代の7割が、世論調査で「現在の生活に満足している」と答えた(2010年時点)という事実をふまえたもの。
格差社会化が言われ、上の世代からは不幸で不遇な世代と見なされがちな若者たちが、じつは大人が思うよりもずっと幸福を感じて生きているというアイロニー。その背景にあるものを、著者は各種データと自らの生活実感、そして多くの若者たちへの取材から探っていく。
読んでいて痛快なのは、過去から現在までの若者論の数々を、筆鋒鋭くバッサバッサと斬っていくところ。
私は、著者がこきおろした本の一つ、原田曜平の『近頃の若者はなぜダメなのか』も優れた若者論だと思うし、首肯できない記述もあるが、おおむね同意。
逆に、感心しなかったのは、ワールドカップで盛り上がる渋谷の街を取材したくだりなど、実際の若者たちの声を集めたルポ的な部分。論評部分は鋭いのに、自らの取材成果を記した部分になると途端に精彩を欠く印象を受けた。
とはいえ、一冊の本としては上出来。若者にとっても元・若者にとっても、一読に値する好著である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古市さんの著書を初めて手に取りました。もっととっつきにくい文章を書く方だと思っていたので、想像より随分と読みやすかったです。
現在27歳である「若者」であるところの私は、今の自分の価値観を形成してしまった時代背景とか、もし自分を括れるカテゴリーがあるのだとしたらそれを知りたいなーといった感じで本書を手に取りました。
特に興味深く読んだのは、内向きな若者たちの章でした。お恥ずかしながら、私はこの章の中に明らかに自分を発見しました。こうして社会学者の方に、大きな時代の流れの一傾向として一括りにされるのは大変癪ではありますが、そうか自分もそんなものか、と諦めがつきました。笑 社会貢献したがる学生の特徴として書かれていましたが、私を含めそういった学生の多くが「非日常」を求めていたのか、といわれれば、きっと当の本人は否定をするのでは?と思います。幼い頃にみたアフリカの貧困の子どもの映像がきっかけで…とかね。でも自分のことを振り返ると、非日常を求めた先の発露として貧困国が出てきた、というあまりに短絡的で幼稚な発想を認めたくないだけなのかもしれない、とぼうっと思いました。
いずれにせよ、非日常を求めて今とは異なるステージに向かおうとしていたのに、こうして何かにカテゴライズされるとはなんと皮肉なことでしょう。
なんだかまとめきれませんが、まだ社会貢献したい!といってモヤモヤしている私は、「若者」から抜けられないのかもしれないです。
最後の佐藤健との対談も非常に面白かったです。何より、佐藤健の賢さが、紙面からも迸ってくるようで。
以下、読書メモ
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・若者語りにはパターンがある。「現象」をむやみやたらに価値判断に結びつけてしまうことが問題。「現象」を若者個人の問題とも、若者特有の問題とも考えずに、社会構造の実態や変化とともに考える必要がある。
内向きな若者たち
・「社会貢献ブーム」という括りでマザーハウスやらカンボジアに学校を建てた大学生の話ならが掲載されていた。そうか、わたしもここに分類されるのか、と思うと自分が酷く大衆思考の賜物のように思えて来た。ちっさ、自分。
ちなみに、ボランティア人口という切り口で、若者の内向き論を論破するための材料として上の事項は語られるが、実際ボランティア人口は変わらないらしい。
・現代の若者は幸せらしい。コンサマトリー化している。つまり、「今、ここ」の身近な幸せを大事にしているのだ。
プラス、「仲間」意識があればより幸福度は高まる。内閣府の幸福度調査にて、幸福度を測る時に重要視した項目は?で若者の60.4%が友人関係と答えている。
つまり、仲間がいる小さな世界で生きていれば、現代の若者は幸せを感じるのだ。
東日本大震災と「想定内」の若者たち
・東日本大震災のあと起こったのは、ワールドカップの時と同じ日本ブームだった。被災地はカンボジアと機能的に等価な「非日常」になったのである。
こうみるとナショナリズムにも見えるが、実はそれとは異なる。なぜならば、若者にとって「東北」が「カンボジア」と交換可能なものだとしたら、いくら「日本」が強調されているとしても、結局それは「自分たち」のことではなく「自分たち以外」の問題なのだから。
幸せの定義
・「経済的な問題」と「承認の問題」である。
・承認欲求を最もシンプルに満たすためには、恋人がいればいい。全人格的な承認を与えてくれる恋愛は、その人の抱えるほとんどの問題を少なくとも一時的には解決してしまう。だって、たった一人から愛されるだけで誰もが「かけがえのない存在」になることができるのだ。
→しかし誰しも恋人ができるわけではないから、承認を別のところで満たす必要がある。そこで便利なのがソーシャルメディアだ。 -
若者がなぜ
将来は暗いという確信がある
今が一番幸福
と一見すると矛盾した心情を持っているのか。そして若者は損をしているというが、高齢者間には大きな格差がある。一方、インフラが超絶に整備されている日本では、よっぽどのことがない限りは昔の貴族以上の生活が誰でもできる。世代間というよりは一級市民と二級市民に分かれており、二級市民は貧しくても仲間のいるそこそこ幸せな生活に満足している。
確かに老人の方が恵まれているからと言って、高度成長期から人生をやり直す気はないですねー。 -
20代の私にとって、この本はまるで自分自身を書かれているような気分になった。確かに、日本は絶望の国といえる。作者もデータを使って示していた通り少子高齢化は進み、社会保障費に関しても損することが分かっている。その絶望の国にいながらも若者の満足度は高いのだ。本文に若者は自分たちだけの世界を作り、その中で幸せを感じるとあった。よく言えば日常のなかに幸せをみつけることができ、悪く言えば自分たちの殻に閉じこもっているのである。大学のゼミやサークル、小中高の友達、アルバイトという社会的集団の中で自分の居場所があり、何気なく生活できることが幸せなのだ。しかしながら、未来に対する不安やこのままでいいのかというモヤモヤした感情があることも否定できない。そのモヤモヤしたものをどうすれば無くすことができるのか?それは今ある生活にある程度満足しているから、結局解決することができないのだ。これに危機感を感じる若者がどのくらいいるのか、疑問に思った。繰り返しになるが、私自身も含め今ある現状に満足しているため何か行動に起こすことはなかなか難しい。
用語の解説もついていて、分かりやすく一気に読み進められた。最後まで読み終えたとき「絶望の国の幸福な若者たち」その正体をより深く考えることになる。 -
図書館より
『だから日本はズレている』の古市さんの著作で『だから日本はズレている』内で言われていたキーワードもいくつか見られます。
面白かったのは第一章の「若者」がいつのころから社会的な概念として誕生し、そしてどのようにその立ち位置を変えてきたか、ということ。ビックリするほど昔の大人たちと今の若者批判が似通っていて思わず笑ってしまいそうでした。今も昔も大人たちは若者に対し、ある種の似たような期待をし続け、そして裏切られ続けているのですね。
そうした若者論といっしょにこの本内で語られるのは、日本という国家のことです。成熟し先進国の一員となった日本の限界もこの本では語られているように思います。共通の倒すべき敵を失い、叶えるべき大きな目標がなくてもインフラの充実で生きていける、そうなると自分の身の回りのことを充実させ満足するしかない。国家としては完成形の様な気もしますが、それが絶望の国の正体だと言われるとなんだか複雑な気持ちになります。
著者は最後に一人一人が生きられるなら日本が終わってしまってもいい、と書いています。ただそれは日本というインフラを過小評価しているような、また日本というインフラなんかなくても生きていける、と自分たちを過剰評価しているような気もします。
ただ自分が臆病なだけかもしれませんが、自分も含めた1億人以上の人が日本というインフラを頼って生きている以上、絶望の国に簡単に絶望できない気がします。かといって何か行動ができるかと言うと、その手段は非常に限られているわけで結局は徐々に沈んでいく日本を見ていることしかできないような気もしますが… -
気鋭の「若者」社会学者による「若者」論。
本書によれば、こちとらとっくに「おじさん」カテゴリーに分類される側だけど。
古今の「若者」論をフラットな視点で追いながら、
今時の「若者」らしい“熱くなさ”(何じゃそりゃ)で論じる。
現象としての「若者」の生き様分析は、ひとまずわかった。
さて、バブルな「おじさん」達はいずれいなくなる。
君たちが「おじさん」になった時、社会との関わりは?生き様は?
代表イコン=俳優:佐藤健くんが
「命をかけた明治維新より、今の社会で、
千葉で友達と一泊二日で旅行に行き、バーベキューをする幸せを選ぶ」
という「絶望の国で幸福に生きる」感覚が、
将来「おじさん」になった健くんでも変わらず続くのか。
例えば、子供を産み・育てるには大いに、
いやほとんど「自分のこと」の我慢が必要だが、
我慢というのは外から見た感覚で、
当事者にしてみれば我慢どころか無償の喜びを感じさせてくれる、
これ以上ないような幸福だ。
本書は、そこまでは踏み込まず、
結婚できない理由や子供を作らない理由を仕事を、
まるでひと事のように、そうしづらい「社会」のせいにし、
「何も変わらない」と政治には興味を持たず、
ハンディな幸せで満足する事が
「絶望の国で幸福に生きる」あり方だとする。
かと言って孤独かと言えば、友達は大事にするし、
社会に無関心かと言えば、ボランティアには積極的だ。
みんないい子たちだなあ、と
バーベキュー好きだけど、それだけじゃ物足りない
現役の「おじさん」としては思ったり。
まあ高度成長期やバブル期の生き方が
果たして人間的に幸せだったか?と言われれば怪しいもんだけど。
苦労と引き換えでしか手に入らない幸せ(子育て等)や、
スマホなどの便利ツールで満たされる楽しさとは別種の楽しさもある、
って事も是非実感して、
バーベキューもあるけど子育てもしやすい、
いい社会を形成する原動力になって欲しいものだ。
「おじさん」も手伝うぜ。
え?上司が飲みに誘うみたいな、余計なお世話しないで欲しいって?
「おじさん」絶望Orz -
私も今が幸せで、確かにそれは将来に対して希望がないからだなと、すごく納得した。いや、なくはないんだけれど...。
あとは昔から、毎日つまんねーって言う人達に対して、少なくとも自分よりは幸せな環境にいた彼らに、ふざけるなと思っていたけど、何でか分かった。将来に希望を持っているからそんなことが言えるんだろ、という妬みだったんだ。 -
同い年のイケメン社会学者、古市センセイ渾身の一冊を読み終えた。
僕も筆者のいうような、国の将来に何か希望を抱いているわけでも無いけどほぼ毎日を楽しく幸せに生きている若者の一人であると思う。が、本の中でこんな世の中でも幸せを感じる理由としている、「将来が今より良くならないと思っているからこそ、今に満足し幸せを感じられるのだ」という分析は、僕が幸せを感じている理由とちょっと違う気がした。
国が絶望的なのかどうかは、自分でどうこうできるレベルではないのであまり情報も追っておらず正直なところよくわからない。2030年代には消費欲旺盛な団塊の世代がいなくなり、「ひきこもり」や「ニート」が若者問題ではなく高齢者問題になる、という本書の記述を読んで初めて驚いたくらいだ。
幸せを感じる理由としては、この情報化社会が発達したおかげで新しいことや面白いと感じることをいくらでも自分自身に体験させられるからであるように思う。またそうすることによって、環境は変わらずとも自分自身が変わっていくことが特に楽しい。不幸だと感じるのは、コミュニティからの承認が得られなくなるときでは無く、時間が全く取れなくなり何も変化させられなくなるときではないだろうか。(たまにそうなってしまうので極力避けたい)
と、何か反論するような感想を書いてしまったが、筆者もあとがきで、研究者として「自分」と「自分のまわり」の世界を明るしていくことは楽しい。と書いているので、何か僕が変な読み取り方をしたのかもしれない。僕も日本を変えるような努力はできないけれど、自分を含めた手の届く範囲を変化させる努力は続けたいように思う。その結果、幸せになれれば満足だ。 -
『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿を読んで。
『物語』からの自由。
補助線:『ハウルの動く城』
この映画は主人公ソフィーの2度の人生を描いている。
1度目:彼女は年をとりました。終わり。めでたしめでたし。
魔女に魔法をかけられて年をとったというのは比喩で、
物語のない人生を送ったという表現。
※2011年9月『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿の論点
2度目:ソフィーはハウルその他との物語(家族)をつくった。
※2004年11月『希望格差社会』山田昌弘の論点
『希望格差社会』は未来に期待(しすぎている)人の絶望を書き、
『絶望の国の幸福な若者たち』は未来に期待していない人の(今の)幸せを論じている。
わずか7年でこんなに変わるんだという感想。 -
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楽しかった〜
やー、楽しかった〜
こういう本って、最終章の畳みかけ、えぐいよなぁ〜
「あの頃はよかった」と思える人以外はみんな若者らしいので、将来への不安や今の日本への絶望を抱えながらも、まぁこんなもんかと思っている人にオススメでございにゃす
フリーター、実家暮らし、彼氏なしの自分にグサグサ刺さるところもあったけれども、今まで言語化できていなかった部分(社会やこの国への不満、でも、日本はそこそこいい国だし、出ていくつもりは全くないって)がすっごく腑に落ちた一冊でございにゃした。 -
わりと自虐ネタなどがあり、評論なのに笑える。
若者論の歴史部分が長く、よく分からなかった。本人曰く、そういうのは自分が分かってないかららしい。
ただ、そこが終われば面白い。
天気の子が若者に受ける理由が分かる、かも知れない。(天気の子のパンフレットを読んだら、読みたくなった)
将来が絶望だからこそ、今が幸せと言うしかないと言う意見が興味深い。徒然草に、衣食住と医療が有れば人は幸せになれるとあったのを思い出した。確かに余生なんてないだろうから、働き方改革の動きが出ていると言う気がする。 -
【内容】
からかい筆致のメタ若者論。
分類としては、学術と一般の狭間にある本。
本の完成度は、後半やや失速しつつ無事完走という感じなので、おそらく編集の力量も大きいのだと思う。
【抜き書き】
つまり、若者論というのはすごく無理をして何とか成立しているものなのだ。〔……〕それでもなお世代としての「若者」を語ろうとしたのが若者論であった。/しかし、そうも言っていられなくなった。中流崩壊論と格差社会論の流行である。〔……〕/このまま若者論は消えてしまうのだろうか?/結論から言えば、「若者」語りがこれからも当分終わることはないだろう。たとえば、若者論よりも、もっと大ざっぱな議論も健在だ。かの有名な「日本人論」である。「日本人論」は一億二〇〇〇万人の日本国籍保有者に共通の特徴を語ろうとしている。格差社会論なんて素知らぬ顔で、内田樹(五九歳、東京都)の『日本辺境論』のような「日本人論」が時々大ヒットしている。うらやましい。/さらに若者論には「日本人論」にはない魅力がある。
(古市憲寿[2011:58-59])
【詳細目次】
http://d.hatena.ne.jp/Mandarine/20140113
【簡易目次】
第一章 「若者」の誕生と終焉 018
1 「若者」って誰だろう 018
2 若者論前夜 021
3 焼け野原からの若者論 037
4 「一億総中流」と「若者」の誕生 047
5 そして若者論は続く 058
第二章 ムラムラする若者たち 070
1 「内向き」な若者たち 070
2 社会貢献したい若者たち 072
3 ガラパゴスな若者たち 082
4 モノを買わない若者たち 091
5 「幸せ」な日本の若者たち 098
6 村々する若者たち 107
第三章 崩壊する「日本」? 114
1 ワールドカップ限定国家 114
2 ナショナリズムという魔法 125
3 「日本」なんていらない 136
第四章 「日本」のために立ち上がる若者たち 154
1 行楽日和に掲げる日の丸 154
2 お祭り気分のデモ 161
3 僕たちは立ち上がるのか? 170
4 革命では変わらない「社会」 182
第五章 東日本大震災と「想定内」の若者たち 192
1 ニホンブーム 192
2 反原発というお祭りの中で 203
3 災害ディストピア 214
第六章 絶望の国の幸福な若者たち 228
1 絶望の国を生きるということ 228
2 なんとなく幸せな社会 242
3 僕たちはどこへ向かうのか? 254
補章 佐藤健(二二歳、埼玉県)との対話 270
あとがき [295-299]
謝辞 [300-301] -
テレビで見る古市さんの本が読みたかった。どれから読んでいいか分からかったけど、とりあえずこれから読んでみました。
実は、このタイトルだけはよく目にしていましたが、著者と古市さんが一致していなかったです。
読んだ第一印象は、テレビのイメージと違ってかなり分かりやすく書いてあり、きちんと研究もされている人だとうけました。
テレビのイメージだと研究者というイメージではないんですけどね。
自分のイメージは、若いコメンテーターというイメージでした。
しかし、かなりの本を読み、フィールドワークもしていたり、プロフィールを読むと珍しい経験をしているのが分かり、苦労や経験が顔や態度に出ないタイプの人なんだと印象が変わりました。
読後感もいろいろ考えさせられるいい本でした。
もちろん、社会学の用語も出ているので、分からなかった用語を調べるだけで、勉強にもなります。
きちんとやっていたりするのに、年上にはちゃんとやれみたいな印象を持たれていたり、年下には、うまいことやってるな、みたいな印象を持たれていそうな古市さんがみてとれました。
厚さのわりには、スルスル読めました。 -
1985年生まれ、東大大学院の若手社会学研究者の作者。数々の過去の文献や統計資料を持ち出して、バッサバッサとあくまでも冷たくぶった斬りながら、この絶望の国日本の若者は、言われてるほど可哀想でもないし、不安はあるけど結構幸福なんですよと結論づけている。その皮肉まみれの語りっぷりが新鮮でかなり面白く読んだ。ふむふむなるほどねと興味深かったのに、読み終わったら、握ってきたはずの何がが手の中からするすると抜け落ちて、何も掴めてないような、そんな感じ。結局、同じ若者と言っても彼は勝ち組なのかな?という印象。
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三葛館一般 367.6||FU
「現代の若者は不幸でかわいそう」当事者ではない世代からこう見られる「若者」は、実は他の世代よりも生活満足度が高い!著者自身が「若者」とされる世代(出版当時26歳の大学院生)である本書は、様々な人の意見や多くのデータを用い、現代の若者像に迫ります。
和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62735 -
おじさんたちが真面目な顔して、深刻に、日本の将来や現代の若者たちについて論じていたとき、当の若者は、やっぱり真面目な顔して、それを茶化していた。それが本書。はっきり言って悪ふざけが過ぎる(笑)。
古市さんは、とてもシニカルに――まるで最近のラノベ主人公みたいだ――今日まで論じられてきた日本や若者に関する論考を再考する。自身が「若者」であることにかこつけて、ある意味では無気力に、そして革新的な意見を構築していく。古市さんの前では、たとえホリエモンの意見であっても、まるで革新的ではないのではないかと錯覚すらしてしまうのだ。
とはいえ、研究の名目で活動しているから当然だが、しっかりと根拠を持った論構築となっている。決して、若者の戯言なんかではない。
さまざまなメディアで語られる「若者」というものがわからなくなってきた人は、まず本書で頭の整理をしてはいかがだろうか。本書はソフト面もハード面も「若者」によって成立している。これでもか!というほどに「若者」を堪能できるだろう。
【目次】
はじめに
第一章 「若者」の誕生と終焉
第二章 ムラムラする若者たち
第三章 崩壊する「日本」?
第四章 「日本」のために立ち上がる若者たち
第五章 東日本大震災と「想定内」の若者たち
第六章 絶望の国の幸福な若者たち
補章 佐藤健(二二歳、埼玉県)との対話
あとがき
謝辞 -
2010年現在で20代の男女の生活の満足度70%以上。しかし、将来に悩みや不安を感じているのも60%以上。このようないびつな状況を生んでいる日本の若者の思考にフューチャーした本。
・若者は「内向き」になってしまったのか?
⇒政治離れ、海外離れ、地元化、嫌消費などが叫ばれているが実際のデータを見るとそうは言い切れない。
⇒「社会」という「大きな世界」には不満があるが、自分たちの「小さな世界」には満足している
・リアリティを感じないものに対して行動を移さなくなっている!
(『相対的剥奪』自分の所属している集団を基準に幸せを考える)
(身近に「分かりやすい貧困」がないから)
⇒強制的に動く理由は、自分たちの領域が侵された場合
⇒能動的に動く理由は、何をすれば貢献できるかが分かった場合
(目に見えるハッキリした目標が必要)
・若者に広まってるのは、身近な人々との関係や小さな幸せを大切にする価値観である。
⇒「社会」という「大きな世界」が自分の「小さな世界」にどう影響しているのかがもっと身近で、リアルに感じ取れれば人は動き出す。
それは若者・世代関係なくどんな人にも当てはまる。
今起こっている出来事は自分に多大な影響を与えており、遠くない未来の自分に降り注ぐことへの関心を強めることが大事!!
⇒『物語の主人公化』が必要である
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