パンプキン! 模擬原爆の夏

  • 講談社
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本棚登録 : 188
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170772

作品紹介・あらすじ

1945年、終戦の年。原爆投下の練習のため、模擬原爆・通称パンプキン爆弾が日本各地に49発も落とされていた事実を知っていますか?本当にあったことを、小説で読む・知る。

感想・レビュー・書評

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  • パンプキン爆弾の事はこの本が出版された時に初めて知った。自分なりに調べて、自分の田舎も被害にあっていたことを知り、もしも歴史にちょっとした違いがあったら原爆を落とされたかもしれないと知りショックを受けたことを覚えている。
    今回ようやく本を読むことが出来た。子供向けだか、大人が読んでも為になる。模擬原爆の事実を知った女の子の心の変わりようが、自分と同じようであり共感出来た。また、原爆の被害者の側面だけでなく、そうなった当時の日本の状況もきちんと書かれている点も良い。
    ちょうどこれからオバマ大統領が現職大統領として初めてヒロシマを訪れる。それだけで各国の思惑が渦巻くような世界情勢であるが、いつの日かこの本の最後に出てくる「長崎ちゃんぽんみたいな世界」になって欲しいと切に願う。

  • 難しいテーマだったけど、最後はきれいにまとめてあって
    暗い部分をわかりやすく未来に向けて前向きに書いてあり
    、読んでよかったと思える一冊。
    できればもっと沢山の人に読んでほしい本。

    以前読んだ風船爆弾、今回読んだパンプキン爆弾、どちらも図書館の児童書も知った。
    大人ももっと読むべきなのになと残念に思う。

  •  パンプキンは、爆弾です。模擬原爆の別名です。

     爆弾に模擬も本物もへったくれもないでしょ、爆弾は爆弾で、爆発して、人を殺す武器でしょ。どうして「模擬」なの?
     そう思いませんか。
     「パンプキン」は、模擬原爆でした。

     広島と長崎に落とされたあの原爆の、練習台として、つくられたのが、「パンプキン」です。原爆の形は、通常の爆弾とは異なります。
     大きくて重くて、不格好な原爆を落としたい場所に、正しく落とすのには、練習が必要でした。原爆の開発には、多額のお金がかかっています。失敗するわけにはいきません。練習場所に選ばれたのは、大阪です。練習で爆弾を落とし、練習で人が死にます。
     人が殺し合うのが戦争。たくさん殺したほうが勝ちなのが戦争。そんなことはわかっています。でも、人殺しの技能を高めるために、人を使って練習できる神経を形成するのが、戦争なんだということを再認識してぞっとします。

  • 犠牲者の方が"数"で個人の話がないのが残念。

  • 《市図書館》
    恥ずかしながらこの本を読むまで、模擬原爆の存在を知りませんでした。
    自分の住んでいる県にも模擬原爆が落とされていたことにも、驚きを隠せません。
    児童書ではありますが、模擬原爆を投下した理由などが、明確に書かれていて、子供の目線で物語が進むので読みやすく分かりやすかったです。

  • 大人が読んでも模擬原爆についてよくわかり、戦争について考えさせられる本です。
    自由研究の方法についても詳しく書いてあり参考になります。夏休みの読書におすすめです。
    小学校高学年くらいから。

  •  模擬原爆というものをご存じだろうか。
     1945年8月頃,本物の原爆を落とす前後に,日本のあちこちで,ナガサキ型原爆とほぼ同じ大きさの爆弾の投下実験が行われていたという事実を。
     本書は,ある小学校5年生の少女が,地元に残る戦争の傷跡や模擬原爆について考えていくことをとおして,戦争の愚かさを考えるようになっていくドラマ仕立ての内容となっている。単に,模擬原爆の解説書ではないところが,おもしろい。
    「あのな…。いろんなことを知っていくと,結局だれが悪いのんかも,わからへんようになるな。」といとこのたくみに愚痴る主人公ヒロカ。
     これまで,おそらく〈善悪〉でしか判断してこなかった少女の,この一言が,戦争の愚かさを物語っています。
     

  • ええ本やった。

    ノンフィクションと物語の間をゆく読みやすい児童書で、夏休みにピッタリ。
    子どもたちが、はじめて「戦争ってなに?」と思ったときに取りかかるにはちょうどよい。

  • 夏頃に新聞の書評で見つけてずっと読みたいと思っていた本。原子爆弾を落とす練習の為に全国各地に落とされた模擬原爆・パンプキン。丸い形とオレンジ色の着色からその名前がつけられたという。その模擬原爆の研究の為に東京からヒロカのいる大阪にやってきたたくみ。小学生ふたりの目線で語られるので盛り上がりには欠けるけど、模擬原爆というものがあったということを知るには重要な資料となる本だと思う。幅広い年齢の人に読んでほしい一冊。2012/044

  • 楽しい

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著者プロフィール

大阪府出身、児童文学作家。1990年『ぼよよんのみ』でデビュー。主な作品に300万部の大ヒット作となった『若おかみは小学生!』全20巻(講談社青い鳥文庫)、『メニメニハート』(講談社青い鳥文庫)、『パンプキン!模擬原爆の夏』(講談社)、『なぎさくん、女子になる』(ポプラポケット文庫)など、著書多数。一般向け小説作品に『ハリネズミ乙女、はじめての恋』がある。テレビアニメ「若おかみは小学生!」が2018年4月~9月テレビ東京6局ネットにて放送。劇場版アニメは2018年9月全国ロードショー。2018年10月26日に一般小説『手をつないだまま さくらんぼの館で』 を刊行。

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