- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062170802
作品紹介・あらすじ
いちばん大切なものは、ゆっくり考えるための時間。ひそやかにたたずむ、人生の意味を綴る滋味豊かな名エッセイ42篇。
感想・レビュー・書評
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黒井千次さんの落ち着きと深みのあるエッセイ、大好きです。共感するところが多いです。「散歩の一歩」、2011.10発行、著者79歳時の発行です。エッセイは70代半ばのものが多いようです。都心までの外出は一つの行事とか。まさにそう思うこの頃ですw。面白い光景に出くわす楽しみがありますが、一方でなにがしかの危険もあるので注意ですね。電車内では好意と謝意が和やかに交流する時、若い者は立ち、老いた者は坐る。ぎくしゃくしない空気は嬉しいですね。午後の空いた電車、乗客の組合せに安堵の気持ちを抱くときって、ありますねw。
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「郊外史のすすめ」
昭和初めから戦後復興まで、中央線、中野〜武蔵小金井沿線の回想
N区図書館 -
ゆっくり歩き、周辺をスケッチする。
絵と文章がマッチしていて、共感するところが多々あった。
人生の後半にさしかかっている私には、ぴったりくる1冊だった。 -
過去16年間に新聞や雑誌に発表したエッセー。虚ろいゆく風景や蘇る遠い記憶。著者はしばしば「老い」に言及している。その視線は日常に潜む豊かさ、かけがえのなさを救い取り、しみじみと読む者の胸に迫る。