大江戸釣客伝 下

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 136
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170871

作品紹介・あらすじ

釣り船禁止令で絵師朝湖は三宅島へ島流しとなり、江戸で支援の秘策が練られる。赤穂浪士の討ち入りがあり、江戸の町が大地震による火災にやられ、周辺は津波に襲われるなか、釣り人たちの運命は。

感想・レビュー・書評

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  • 私は上巻よりこちらの方が好き。

  • 綱吉の生類憐みの令のため世相は暗くなりついに斫も禁止される。釣り仲間である津軽采女の義父吉良上野介は討ち入りで惨殺され、朝湖は島流し、其角もアル中。最後は少し謎解きのような展開。

  • 其角や朝湖の破天荒な生き方は面白いが、家族はさぞや大変だったろう。釣りの面白さは知らないが、それでも伝わるものがあって、釣りを巡ってのあれやこれやが楽しかった。後半になって赤穂浪士が出てきて、津軽采女の釣りへ収斂していくしかなかった哀しみを想うに、不条理とか運命とかそういったどうにも出来ない事への怒りを覚えた。『何羨録』はその全ての果実なのだろう。

  • レビューは上巻にて

  • 歴史の意外な一面を
    知ることができた。
    宝井其角って荒ぶっていたのね(笑)
    やはり、赤穂浪士は好かんな。

  • 五代将軍綱吉治世下の江戸でよりにもよって釣りが好きで好きでたまらない人々の姿を少し引いた目線で淡々とあぶり出す。ものに憑かれた人の狂おしい欲望と哀しみ。閉塞した時代、仕事と責任、理不尽な仕打ち、無責任な世間、翻弄されながら、それでもその間で生きていく、生きて行かざるをえない人々の人生。そのもの悲しさ。

  • 初めてかな?夢枕獏さん。
    すずらんさんの番組でのインタビューを見て。

    宝井其角、多賀朝湖、津軽釆女、徳川綱吉・・・。

    釣りをやっててよかった。
    釣りの場面は口角が上がった。

    不勉強な自分は歴史に疎い事この上なく、1/4くらいほかの方々より楽しめなかったのかも。
    でも、少しずつ繋がっていくであろう未来を信じて焦らずに時代物を読み続けよう。

    兎に角、「義理と人情」とか「粋」とか「漢気」とか「慎ましさ」とか堪らない。

    特に阿久沢弥太夫と松本理兵衛には心打たれた。

  • 今も続く忠臣蔵の仇討ちの話は、後世創られたものが大半なんだろうけど、時代の流れというか周りの人の噂の強制力ってのは、大きかったんでしょうね。これを読んだからと言うわけでもないけど、今当然のように創られている、語られている物語を、他の視点からも見直すというのは、歴史認識にも、何においても必要ですね。

  • 20120630 釣りバカ日誌のような本と思ってたがもっと深い。元禄時代の生き様が絵巻のようで眩しい。淡々と書かれているのが良い。裏忠臣蔵的な読み方もあるかも。

  • うーむ、この下巻はもう釣りのお話では無くなってしまっている。
    つまり、肩すかしなのだ。
    なんだか詐欺にあったような気もするけど、そこまで言うのはよそう(あ、もう言ったか、わわぁ。すまぬ)
    まあ、もともと釣りのお話だけで上下二巻はとっても厳しいのだろうとは思うし。
    そして、最後の場面はいいなぁ~。
    だけど、そのとっても良い最後の場面の後に、作者自筆とはいえ変な能書き/言い訳の類があるのは、これまた気分良い読後感を阻害するものであった。
    ほんに惜しい。

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著者プロフィール

1951年神奈川県生まれ。東海大卒。77年「カエルの死」でデビュー。『キマイラ』『闇狩り師』『サイコダイバー』『陰陽師』などの人気シリーズを持つ。『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞。『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞。『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞。近年、菊池寛賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。18年、紫綬褒章を受章。

「2022年 『宿神 第二巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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