第三の敗戦

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170987

作品紹介・あらすじ

これから3年、日本は負け続ける。そして――。
第1の敗戦は幕末、第2の敗戦は太平洋戦争、そして、下り坂20年の末にきた大震災が第3の敗戦である。ここで大改革ができなければ、なお日本は負け続ける。

3.11 東日本大震災から2ヵ月余。
進まない復興、終わらない原発事故の恐怖――。
私たちはどこにいるのか、どこへ行こうとしているのか?!
大きな歴史のうねりを踏まえつつ、日本が今ある現実をはっきりと指し示し、
この混迷の事態を「第三の敗戦」と呼ぶ堺屋太一氏が、渾身の力で書き下ろした、救国の書。

第1章 白地に描かれた「明治日本」
第2章 「戦後日本」の繁栄
第3章 文明の変貌と日本の凋落
第4章 「第三の建国」――新しい日本のコンセプト

感想・レビュー・書評

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    東北大震災を第三の敗戦と呼んでいる

  • 102ページのところで返却期限がきた。再度予約必要。

  • 第一の敗戦が幕末。第二の敗戦が太平洋戦争。そして第三の敗戦が「大震災と無能政治集団」であると堺屋太一は説いている。


    第一の敗戦で武士という階級が、第二の敗戦で軍人という階級が解体された。第三の敗戦で解体されるのは官僚という階級・・・といってよいだろうか?

    ちきりんが指摘するように現代の日本において官僚というのは職業ではなく身分である。堺屋はこれを踏まえ"五年に一度ぐらいは二割ほどの不適任を降格または転職させるように"させるべきだと言う。
    つまり、キャリア公務員も「身分」から「職業」へとすべきで、その新陳代謝が日本の人事慣行を揺るがし、日本を活性化させる。


    このところの原発再稼動や消費税増税の強行は官僚による危機感の表れではないかと思う。頭の良い人たちなので、自分たちの「身分」が磐石ではなくなってきたことを鋭敏に嗅ぎ取っているのだろう。或いはハッキリと見えているかもしれない。

    官邸前のデモは「ええじゃないか」運動か、維新なのか。

  • 正直、堺屋さんの著作にしては物足りなかった。東日本大震災が敗戦並みに大きな出来事として捉えたいのはわかるけど、経済の低迷期に大地震があるというような歴史は繰り返すのようなスタンスだけで捉えているように感じた。

  • 東日本大震災の後に、緊急出版された本だが、内容は堺屋太一はぶれていないと思わせるような歴史認識、そのあとを提言している。

    第1の敗戦を明治維新前、第2の敗戦を太平洋戦争、第3の敗戦を東日本大震災として、今までの敗戦をどのようにして知恵と運で乗り切ってきたかを歴史から学ぶことによって、これからの世界を考えたいと言うことらしい。

    今までのシステムにしがみつかず、ゼロベース思考で国作りを考えるからこそ、大阪市長の橋下氏と共著も出せるのでしょうが。

    堺屋太一氏の今までの著作を読んだことがある人には延長上で、読んだことがない人には、堺屋氏らしい歴史観を読むには良いのではないでしょうか?

  • 第一を江戸末期外国の圧力による開国、第二を第二次世界大戦の敗戦、そして3.11の震災を第三の敗戦として今後の日本はどうあるべきかが書かれているが、肝心の第三の敗戦後のどうあるべきか論が心に響いてこず。

  • 自己目的化する組織の様を再認識。

  • どの本にもある傾向ですけど、前半良し、後半ダレダレ、な本です。
    今回の大阪の動きはこの人が付いているので個人的には多分大丈夫だろうと思っています。
    にしても、こんな年取ったおっさんがちゃんと未来のことを考えて動いてくれていることに感謝です。
    http://uchidashin1.blog117.fc2.com/blog-entry-49.html

  • 主張内容自体は、筆者が繰り返し表明してきていることであり、ひとつひとつに目新しさはない。ただ、今回の震災を第三の敗戦と捉え、過去の2度の敗戦の分析・比較を踏まえたうえで方針提起をしており、説得力があるように感じた。

    物財の豊かさを求める規格大量生産型の工業社会から満足の大きさを人間の幸せとする知価社会への転換。
    目指すのは、省資源、多様なコミュニティ、好き好き開国の知価社会、そして好老文化の幕開く新しい日本。
    キーワードは「古い日本に戻さない」「官僚を身分から機能へ」。

    主張はよくわかる。規格大量生産型産業の代表のような企業に勤める者として何を考え、どう行動すべきか。これは自分自身の宿題。

  • 第三の敗戦とはまた大きくでたものだ、と思いつつ最後まで読んでみました。

    本著は近現代の歴史を振り返り、震災後の国のあり方を提言。

    近現代を経済に主軸をおいて的確な洞察をしておられ、「団塊の世代」の名付け親である著者の面目躍如たるものがありました。

    震災後の提言については「規格大量生産工業社会によって繁栄した日本の一時代は終わった」として、国家のグランドデザインを述べておられます。

    脱工業化で知価社会を目指そうという、いつもの著者の持論に始まり、道州制導入、TPP賛成開国論、官僚依存廃止などを披瀝されておられます。

    言うは易く行なうは難し。

    デザインできてもアクションプランがなければ絵に描いた餅ですね。

    そのあたりは優秀な官僚に任せるのかな?

    総論だけで各論が緻密に組み立ててない理想論は、震災後とくに辟易しています。

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著者プロフィール

1935年,大阪生まれ。東京大学経済学部卒業後,通産省に勤務。日本万国博,沖縄海洋博などを手がける。1978年退官,執筆評論活動に入る。著書に『油断!』『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『平成三十年』『東大講義録』などのほか,『峠の群像』『豊臣秀長』『俯き加減の男の肖像』『秀吉』などの歴史小説がある。経済企画庁長官,内閣特別顧問などを歴任,現在東京大学先端科学技術研究センター客員教授,早稲田大学大学院客員教授。

「2018年 『東大講義録――文明を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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