第三の敗戦

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170987

作品紹介・あらすじ

これから3年、日本は負け続ける。そして――。
第1の敗戦は幕末、第2の敗戦は太平洋戦争、そして、下り坂20年の末にきた大震災が第3の敗戦である。ここで大改革ができなければ、なお日本は負け続ける。

3.11 東日本大震災から2ヵ月余。
進まない復興、終わらない原発事故の恐怖――。
私たちはどこにいるのか、どこへ行こうとしているのか?!
大きな歴史のうねりを踏まえつつ、日本が今ある現実をはっきりと指し示し、
この混迷の事態を「第三の敗戦」と呼ぶ堺屋太一氏が、渾身の力で書き下ろした、救国の書。

第1章 白地に描かれた「明治日本」
第2章 「戦後日本」の繁栄
第3章 文明の変貌と日本の凋落
第4章 「第三の建国」――新しい日本のコンセプト

感想・レビュー・書評

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  • 著者、堺屋太一さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。

    どのような方か、ウィキペディアで確認しておきます。

    堺屋 太一(さかいや たいち、1935年(昭和10年)7月13日 - 2019年(平成31年)2月8日)は、日本の元通産官僚、小説家、評論家。位階は従三位。勲等は旭日大綬章。

    83歳にて亡くなられています。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    これから3年、日本は負け続ける。そして――。
    第1の敗戦は幕末、第2の敗戦は太平洋戦争、そして、下り坂20年の末にきた大震災が第3の敗戦である。ここで大改革ができなければ、なお日本は負け続ける。

    3.11 東日本大震災から2ヵ月余。
    進まない復興、終わらない原発事故の恐怖――。
    私たちはどこにいるのか、どこへ行こうとしているのか?!
    大きな歴史のうねりを踏まえつつ、日本が今ある現実をはっきりと指し示し、
    この混迷の事態を「第三の敗戦」と呼ぶ堺屋太一氏が、渾身の力で書き下ろした、救国の書。

    第1章 白地に描かれた「明治日本」
    第2章 「戦後日本」の繁栄
    第3章 文明の変貌と日本の凋落
    第4章 「第三の建国」――新しい日本のコンセプト


    本作は、東日本大震災がおきてから間もなくの刊行になります。
    この震災での進まない復興等を、現在の日本の現実として捉え、今は、新たな方向に進むチャンスと見ているように思えます。
    今年(2022年)は、震災から、11年になります。
    当時と比べて、今は、良き方向に進んでいると信じています。

    • ダイちゃんさん
      今朝、コメントを頂き、ありがとうございました。返信が送信出来なかったので、ここで送信します。QC本
      今朝、コメントを頂き、ありがとうございました。返信が送信出来なかったので、ここで送信します。QC本
      2022/06/30
    • ダイちゃんさん
      通信状態が悪く、何度も送信がとぎれます。途中書きで失礼します。
      通信状態が悪く、何度も送信がとぎれます。途中書きで失礼します。
      2022/06/30
  • 102ページのところで返却期限がきた。再度予約必要。

  • 第一の敗戦が幕末。第二の敗戦が太平洋戦争。そして第三の敗戦が「大震災と無能政治集団」であると堺屋太一は説いている。


    第一の敗戦で武士という階級が、第二の敗戦で軍人という階級が解体された。第三の敗戦で解体されるのは官僚という階級・・・といってよいだろうか?

    ちきりんが指摘するように現代の日本において官僚というのは職業ではなく身分である。堺屋はこれを踏まえ"五年に一度ぐらいは二割ほどの不適任を降格または転職させるように"させるべきだと言う。
    つまり、キャリア公務員も「身分」から「職業」へとすべきで、その新陳代謝が日本の人事慣行を揺るがし、日本を活性化させる。


    このところの原発再稼動や消費税増税の強行は官僚による危機感の表れではないかと思う。頭の良い人たちなので、自分たちの「身分」が磐石ではなくなってきたことを鋭敏に嗅ぎ取っているのだろう。或いはハッキリと見えているかもしれない。

    官邸前のデモは「ええじゃないか」運動か、維新なのか。

  • フォトリーディング
    東北大震災を第三の敗戦と呼んでいる

  • 正直、堺屋さんの著作にしては物足りなかった。東日本大震災が敗戦並みに大きな出来事として捉えたいのはわかるけど、経済の低迷期に大地震があるというような歴史は繰り返すのようなスタンスだけで捉えているように感じた。

  • 東日本大震災の後に、緊急出版された本だが、内容は堺屋太一はぶれていないと思わせるような歴史認識、そのあとを提言している。

    第1の敗戦を明治維新前、第2の敗戦を太平洋戦争、第3の敗戦を東日本大震災として、今までの敗戦をどのようにして知恵と運で乗り切ってきたかを歴史から学ぶことによって、これからの世界を考えたいと言うことらしい。

    今までのシステムにしがみつかず、ゼロベース思考で国作りを考えるからこそ、大阪市長の橋下氏と共著も出せるのでしょうが。

    堺屋太一氏の今までの著作を読んだことがある人には延長上で、読んだことがない人には、堺屋氏らしい歴史観を読むには良いのではないでしょうか?

  • 第一を江戸末期外国の圧力による開国、第二を第二次世界大戦の敗戦、そして3.11の震災を第三の敗戦として今後の日本はどうあるべきかが書かれているが、肝心の第三の敗戦後のどうあるべきか論が心に響いてこず。

  • 今後の施策を読みたかったのだが。詳しく書かれていなかった。

  • 自己目的化する組織の様を再認識。

  • どの本にもある傾向ですけど、前半良し、後半ダレダレ、な本です。
    今回の大阪の動きはこの人が付いているので個人的には多分大丈夫だろうと思っています。
    にしても、こんな年取ったおっさんがちゃんと未来のことを考えて動いてくれていることに感謝です。
    http://uchidashin1.blog117.fc2.com/blog-entry-49.html

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著者プロフィール

堺屋太一

一九三五年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業。通商産業省(現経済産業省)に入省し、日本万国博覧会を企画、開催したほか、沖縄海洋博覧会や「サンシャイン計画」を推進した。在職中の七五年、『油断!』で作家デビュー。七八年に退官し、執筆、講演、イベントプロデュースを行う。予測小説の分野を拓き、経済、文明評論、歴史小説など多くの作品を発表。「団塊の世代」という言葉を生んだ同名作をはじめ、『峠の群像』『知価革命』など多くの作品がベストセラーとなった。一九九八年から二〇〇〇年まで小渕恵三、森喜朗内閣で経済企画庁長官、二〇一三年から安倍晋三内閣の内閣官房参与を務めた。一九年、没。

「2022年 『組織の盛衰 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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