- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062171250
作品紹介・あらすじ
浜松藩では、幕閣での出世のために自ら願い出て転封した、藩主・水野忠邦打倒の不穏な動きが起きていた。江戸上屋敷に、転封の際、諫死した二本松大炊の幽霊が出るとの噂まで立っている。そこで、金四郎と耀蔵は、忠邦のため一計を案じることにする。遠山金四郎、鳥居耀蔵、水野忠邦、後に袂を分かつことになる三人が繰り広げる、好評『三悪人』に続く、悪知恵を絞った化かし合い。
感想・レビュー・書評
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水野忠邦びいきの私としては、忠邦が窮地に陥りながらも逆転のために策謀を巡らし、余裕綽々の乱れぬ様子に萌え~♪ゾクゾクしましたwwやっぱり美男はこう切れ者で無いとw。事件の全貌がおおよそ分かってきてきても、きっとまだ何か裏事情があるハズ!と期待にも応えてくれて満足満足でした。早く次、出ないかな~~。
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前作の続き。三人が、というか、鳥居耀蔵がもっと大物っぽく成長しているかと思ったらそのままだった。のでちょっとだけ残念。だんだん役人としてのさばって来つつ、現実の政治家のように(?!)妖怪のような存在感を持つ大悪な大人物に化けてきてくれたら最高なんだけど...
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続・三悪人。若き日の遠山金四郎、水野忠邦、鳥居耀蔵、三つ巴の知恵比べ… だがそんなに盛り上がらず。
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今回も三悪人(水野忠邦、遠山金四郎、鳥井耀三)が悪巧みを競い合うのだ。伝法な口ぶりで読みやすいのであっという間に読み切った。直前に読んだ「浅田 一刀斎」が重くのしかかっていたせいか、悪人達がどうも軽く見えてしまった。
前作の方が新鮮で良かったかな。 -
老中として天保の改革を行った水野忠邦と、その元で江戸町奉行を勤めた遠山金四郎、鳥居耀蔵の若き日の物語で、『三悪人』の続編。
長崎出役に縛られる唐津藩主から自ら望んで転封し、幕閣入り目指して裏工作を続ける忠邦が、若手藩士らの排斥運動と、大奥の女を寺で遊ばせることを密告され窮地に陥る。
金四郎と耀蔵は、楽しみながらその背後を探り、悪知恵を絞って、忠邦に貸しを作り協力して敵対する者たちを計略にはめて葬る。
常識的なイメージと違う、金四郎と耀蔵の世を拗ね斜に構えた生き様と、忠邦の権力欲が、面白く描かれるが、私と同様に、ストイックで爽やかな女錠前師緋名の「からくり」シリーズの方が好きだという人が多いだろう。