スティーブ・ジョブズ I

制作 : 井口 耕二 
  • 講談社
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本棚登録 : 6218
レビュー : 658
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062171267

感想・レビュー・書評

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  •  狂気、と言ってもいいのではないか? マッキントッシュがどうやって出来たのか、それは狂気の産物だった。

     しかしわからないのは、完璧主義者なのに、初期のマックの爆弾マークや、新年最初に立ち上げたときの楽しいメッセージ・・・こんな遊びがあったこと。この本を読む限り、ジョブズのどこからこんな遊びが出てきたのかわからない。それもまた、彼の美学(テクノロジーと芸術の融合)では当たり前のことだったのだろうか? Ⅰではそのあたりについては、わからない。

     わかったのは、ジョブズの「非道」に耐える大勢の技術者がいたからこそ、そして彼らの多くはジョブスが見えていたものの多くが見えていたからこそ、それがもしかしたら世界を変えると信じていたからこそ、すばらしい製品が出来ていったのだということ。ジョブズはすごいけど、彼と仕事した人たちはもっとすごい…と思った。

  • ジョブズはやっぱり変わった人だった。
    そんな人じゃないとあんなイノベーションはできないんだろうな。

    この本では生誕からピクサーでの成功までが書かれている。
    私はアップルコンピューター時代をあんまり知らなかったのでとっても新鮮だった。
    最後の方で家族について書かれている章があるが、なぜか皆優秀。
    ジョブズの子供達が何をするかも楽しみになった。
    一番下の子がアップルを経営するかもねなんて記述もあったが、ホントにそうなったらどうなるんだろう。

    続けて第二巻を読み始めよう。

  • カリスマは何がカリスマなのかということ。
    ジョブズの何がいったい凄かったのか。
    それが知りたくて、あと、ジョブズという人間を知りたくて読んだ。

    ジョブズについて
    ①現実歪曲能力
    「現実歪曲フィールド」自分が思い込んだら、周りをそれにあわせさせるというもの。
    そのすさまじさは、この本を読めば一目瞭然。エピソードに事欠かない。
    本人は、何度かぶっ飛ばされてるはずw

    ②勘のよさ
    卓越している。恐らく、根っからの技術好きだと思うが、センスはなかったはず。初期段階では、ウォズニアックが。その後は、Appleの優秀なエンジニアが支えていた。ただし、それらに方向付けをするにあたり、ジョブズの感のよさは際だっていたと思う。ピクサー時代は失敗もしたようだが。
    技術に対して、どう方向付けていくか。本人はアートと呼ぶが、技術を形にするにあたりどうデコレートしていくか、そのへんの方向を見定めるのが抜群。ビル・ゲイツなど他のITの偉人などが霞む。

    ③完全主義
    徹底した完全主義。IT業界では信じられないが、リリース日を平気で遅らせる。勇気というより、完全なものをという信念が凄い。これは、多くのマネージャーが真似出来ないであろう能力だと思う。


    嘘、泣き落とし、恫喝、裏切り…
    バイタリティが半端ない。
    完全主義からくる徹底、強力な人身掌握術、製品への強い想い、これらで周りを引っ張っていく。周りは振り回されながら、楽しみながら、畏れを抱きつつ付いていかざるを得ない。ある意味宗教的なカリスマ像の印象。
    一緒に仕事をすると半端なく大変だろうけど、夢を見させてくれるプロジェクトリーダーなんだろうと思う。

    また、この本の凄いところとして、本人からのエピソード、当時の仲間、社員などから限りなく公平なインタビューを行っているであろう点あげられる。
    ジョブズ自身にとっては都合が悪い話であろうと。


    結構面白い。

  • 鬼才、天才。こんな一言二言で片付けてしまうのはもったいない。
    ユーザーに対して真摯であり、恐れてもいたのかも。それが製品に対する鬼気迫るこだわりに現れている。
    ゲイツとのやりとりには思わずニヤリとしてしまった。

  • さすが公式伝記だけあって、天才ジョブズが生まれた流れが伝わります。一番の驚きはAppleⅡのために今はなきアルプス電気を来訪するエピソード。ジョブズが青森に来ていたなんて!

  • ジェットコースターのような人生を描いた本を、ジェットコースターに乗っているように読んだ。最初に抱いた感想は、「人には治さなくてもいい病があるのだな」ということ。
    人もモノも「最高級かそれ以外か」にばっさりと切り捨て、後者に対してはひとかけらの優しさも抱くことが出来ない暴君。突然泣き出し、あるいは怒りだす、普通の神経ではつき合いきれない性格。病院に行けば間違いなく「自己愛性人格障害」と診断がくだされるであろう彼が、時代を担うヒーローになり得た背景には、なんの矯正も叱咤も与えずにまるごと受け止めて育て上げた「天使のような」養父母と、欲が無いテディベアのような共同創業者ウォズとの出会いがあるように思った。
    うっとりするようなヒーロー物語を期待してこの本を手に取った人は、ジャーナリストらしい冷静さで事実だけを淡々と伝え、悪い面も(むしろ悪い面のほうが分量が多いかもしれない)容赦なく描く内容に面をくらうかもしれない。特に世のほとんどの人はジョブズに冷たくされる「最高級以外」なのだから、彼が他人を攻撃するシーンを読んで身につまされる思いを抱き、「とてもこの人とは自分はつき合えないだろう」とためいきをつくかもしれない。しかし、いくら欠陥を並べ立てられても、不思議とジョブズの天才性が浮かび上がってくるから不思議だ。彼の病があまりにも深く純粋なせいかもしれない。
    彼がアップルを追い出されなければ、もっと早く革命は進んでいたのでは、と思うこともあったが、この本を読んで、時代を先取りしすぎていた彼が(何しろ1985年にはタッチパネルで実物の本のように操作出来るマシンを夢想していた。いまのiPadだ)、あの頃にいくら右往左往したところで、技術がついてこれずにうまくいかなかったのだろうと気づく。ここ十数年のミラクルは、彼が20年以上も前に描いた未来に技術が追いついたことによって起こったのだ。
    上巻は一人の孤独な少年がジェットコースターで頂点まで上り詰めたとたんに奈落の底に突き落とされ、そしてまた上昇を始めるところで終わる。この後に、さらに数段上を目指す上昇の十数年が待ち構えている。

  • 彼の持っている情熱は多くの人を惹き付ける。
    ただ自分は彼と一緒に仕事をすることはおそらく不可能だ。
    彼の激しい性格は生まれてすぐに養子に出されたという過去に起因しているのだろう。
    成功をおさめた起業家は大きなコンプレックスを抱えている事がおおいとどこかで聞いた事がある。(うろ覚えだが。)
    彼もおそらくその一人ではないだろうか。

  • 2011/10/30読了。電子書籍で読んだ。
    人間性の生々しい部分まで描かれていて、伝記として非常に面白い。アップル創業のくだりは興奮したし、ビル•ゲイツとやりあう場面は笑えた。
    しかし、読後感として最も強く感じたのは、こんな男が上司だったらたまらんな、ということ。本書や便乗ジョブズ本を読んで感化されちゃう勘違い経営者とかビジネスマンとか、やっぱり出てくるんだろうなあ。本書はせいぜい娯楽文学作品として読むべきであって、何かビジネスとか生き方で学ぼうとか思って読んじゃうと、周りは迷惑するし本人も痛い目に遭うと思う。

  • とにかく息苦しい。

    小学校の頃、水泳で、折り返して必死でゴールしようと溺れている様なクロールをしていた時の様に。

    目の前にある景色をバッタバッタと
    投げ散らし、
    切り拓いた大地で、
    この人は、何がしたかったのだろう?
    条件を整えたところで、旅立った様に見えるのだが、
    答えを見ることは叶うのか?

    30年もしたら、誰もそれを問うことさえ無くなるのだろうか?

    この人が生きた時代に私も確かにいた。
    何か共有できたものはあったろうか?
    これから化学反応のような事が発生する出来事は起こるだろうか?
    それは私を豊かな気持ちにさせるだろうか?
    魔法使いは、引っかき回して気まぐれに去る。
    ワァッ!と驚いて、ニヤニヤするのが、私には妥当な向き合い方なのかもしれない。

  • Ⅰは、Appleの立ち上げからトイストーリーが世に出るまでが書かれています。
    みんながよく知っているジョブズというのは、iPod以降のジョブズだと思うので、そのイメージでこの本を読むと、自分のジョブズ像が壊されてしまうかもしれません。
    自分が立ち上げた会社を追い出されたり、数々の激しい交渉等は、普通に生きている自分と比較すると、色々考えさせられるものがありました。

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著者プロフィール

1952年生まれ。ハーヴァード大学を経て、オックスフォード大学にて学位を授与。英国『サンデータイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであり伝記作家。2003年よりアスペン研究所理事長。ベストセラー『ベンジャミン・フランクリン伝』『アインシュタイン伝』『キッシンジャー伝』などがある。

「2015年 『スティーブ・ジョブズ 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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