- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062172066
作品紹介・あらすじ
世界史は、謎の殺人事件から始まる一種のミステリーである。イエスはなぜ殺されたのか。その死と復活を記した福音書の物語は喜劇なのか。常識を覆しつつ紡がれる、まったく新しい「世界史」という物語。
感想・レビュー・書評
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キリスト教を宗教として考えると、「神」を信じるかどうか、というところで議論は止まってしまうかもしれませんが、ある種の哲学や思想として考えると、その時代背景や出どころをあれこれ考える議論につながっていくことができるんですね。
ギリシャ哲学とキリスト教を同じフィールドで考えたことがなかったので、なかなかおもしろかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<世界史>の哲学 古代篇
(和書)2012年01月11日 10:38
大澤 真幸 講談社 2011年9月21日
興味のあることが主題になっているから凄く面白かった。
イエスとソクラテスの類似点、差異を指摘していたり、兎に角興味深い。関係性を丁寧に指摘していてなかなか良い読書ができました。
こういうことは自分自身で考えてみなければ駄目だろうとも思いました。決して知識としてだけではなく。 -
ギリシャ哲学から読まないとさっぱりわからん。
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(チラ見!)
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ユダヤ教~キリスト教世界を知るための必読の一冊
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特異でありながら普遍性を帯びることとなった近代への問いの解を、キリスト教を軸に追求。この古代篇では特にイエスの死を中心に据え、ソクラテスの死と比較したり、フーコーやハイデガー、レヴィナスなどの言葉を引用したりしつつ、「推理」を展開していく。
そう、まるでミステリーを読んでるような「謎解き」の爽快さを感じながら読み進めてしまうのだ。歴史書でも思想書でもなく、ミステリーとして楽しむべきでありましょう。 -
世界史とは言っても、キリスト教の起源に特化している。