闇の喇叭

  • 講談社 (2011年9月15日発売)
3.46
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784062172097

作品紹介・あらすじ

――平世21年。探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待つ純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!


第二次世界大戦後、日本は南北に分断され、北海道は<日ノ本共和国>として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は警戒を強めていた。
――そして平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。
少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた……。母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待っていた純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!

みんなの感想まとめ

探偵行為が禁止された未来を舞台に、少女・空閑純が自身の過去と向き合いながら謎を解き明かす物語が描かれています。独特のSF的な世界観で、南北に分断された日本という設定が新鮮な印象を与え、キャラクターたち...

感想・レビュー・書評

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  • 『真夜中の探偵』より今作の方がミステリ色が強くキャラクターたちの感情が出ている。
    SF的な世界観で日本が北と南に分断されているというアイディアは面白いのだが、面白い止まり。ロシアに北海道を取られていたらこうなっていたかもしれないよね、という程度で今ひとつ迫ってこない。やはり探偵が禁止された未来、というのもよくわからなかった。

  • ありえなかった歴史の中のミステリー
    ソラとその父、行方不明の母親。
    私立探偵というだけで父は拘束されてしまい、友人からのメール(とは言わない?)も届かない…続きがどうしても気になる。

    トリックを暴く、驚きの犯人という有栖川さんの一ものミステリーではありますが、これはまた新シリーズ?

    理論社版の方から気になっていた本。

  • 「もう一つの日本」を舞台にしたシリーズの1冊目。
    2冊目の『真夜中の探偵』を先に読んでしまっていたので最後に何が起こるかは分かっていたけれど、それでもかなりドキドキした。
    分かっていたからこそ怖くて、やめてやめてと念じながら読み進めることになったのかも。
    効果はゼロだけど。

    舞台になっているパラレルワールドの日本は出来ることなら住みたくない場所だ。
    そんな日本で生きる女子高生のソラが、禁止されている「探偵」を目指すようになるまでの物語。

    最後にガンジスが書く優しいメッセージがシリーズの最後までにはソラに届きますようにと願う。

  • 有栖川有栖のイメージとはだいぶ異なる作品でしたが、部分的にはらしさもありました。逆にらしさ以外のところが魅力になりうると思いましたが、導入という位置づけなのか全体に物足りなさが強い作品でした。続編に期待かな。

  • 舞台設定がSF?ファンタジー?とか消化しきれないまま読み続けていたら、しっかり最後は新本格なところに落ち着いてすげえと思った。
    すごい壮大なシリーズの前日譚のよう。続きが気になるね。

  • 探偵行為が禁止された世界。
    主人公が少女。
    今までの作品とは違う設定ですが、有栖川有栖らしさが感じられました。
    シリーズものなので、次の作品も楽しみです。

  • 有栖川有栖の新しいシリーズ。日本が分断されてしまった架空の世界。探偵行為が禁止されているという設定は面白かった(笑)発見された謎の男が裸だった謎とか面白い展開で好きですね(笑)ソラの仲間たちとの話が良かったな~。行方不明の母親の謎など気になる部分が多いですね(笑)『論理爆弾』も出たし楽しみなシリーズになったな~(笑)

  • 現実世界をオマージュしたような舞台設定が合わなかった。
    フィクションの中にリアルではなく、リアルっぽさが混在しているのが異物感だった。

    ミステリ要素してはさもありなんといった評価で、探偵行為が禁止されている現代の話みたいなあっさりとした世界観だったらここまで足を引っ張らずに済んだのではと思えて仕方がない。

  •  第2作『真夜中の探偵』、第3作『論理爆弾』を先に読んでしまった。
     冒頭、歴史が分岐した経緯が細かく描かれる。各国首脳のファーストネームが微妙に違う。(後で出てくる推理作家たちもそう)。
     『真夜中〜』『論理〜」に出てくる日本地図のサハリンはなぜ大陸と地続きなのだろうと訝っていたが、ようやく謎が解ける。
     景以子やガンジスとの交流が丁寧に描かれる。ソラの父が検束されたのも、景以子の母の容疑を晴らそうと動いた結果だったのか。
     『真夜中〜』のレビューに、ソラの探偵名はレミがよいと記したけれど、それは有り得ないことが解った。
     今回も真犯人は暴けず。思えば、有栖川長編で犯人を言い当てたこと皆無。
     『真夜中〜』『論理〜』にあとがきが無い理由も解った。
     4部作の予定というが、残り1作で母の行方を突き止め、ガンジスに再会できるのだろうか。

  • 入り込めず

  • パラレルワールド・ミステリ。
    独特の舞台設定が特徴的。あまり好みではないけど…。
    探偵行為の禁止、方言ダメ、外国語ダメ、性別に関しても厳しい目で見られる、そんな世界は生きにくそう。何事も制限しすぎると、世の中は良くないのでは。
    読後感はほろ苦い青春、みたいな感じで悪くないです。

  • 装丁にひかれて。
    中身はさほどついていけない…

  • 平世21年の日本を舞台にした、歴史SF推理小説。非現実感があって面白い。

  • 行方不明になった母を、母の故郷でじっと待つ親子。
    そこで起きた、殺人事件。

    私立探偵が悪しき職業になり、警察が…というより
    権力が幅を利かせている日本?
    政治の話と、警察と、自分達の平和やもしれない日常。
    殺人事件が起こった事によって、それがひっくり返ります。

    事件そのものよりも、その生活の方が大変。
    けれど娘は『友人の母親のため』と首を突っ込み
    それに付き合ったのか、分かってやったのか、な父。
    結局最後は、一石二鳥、な状態で
    事件も添え物っぽい感じです。

  • パラレルワールド…というか、もう一つの日本を舞台とする、空閑純(そらしず・じゅん「ソラ」)のシリーズ、第一弾。

    第二次世界大戦末期の、アメリカでの原子爆弾実験の場面から始まる。
    あら?硬派な展開、戦争モノ?
    しかし、登場する政治家の名前が変えられているし、日付が変!
    9月6日に広島、9月18日に長崎…ひと月ずれている。
    それにもう一カ所落ちているし…
    そして、北海道はソ連に統治されたのち独立。
    日本は現実の朝鮮半島のような状態になっているのだ。
    SFか?

    とにかく、そういう設定の上で物語が展開される。
    主人公のソラはこの時点で17歳。
    「元」探偵の父親・誠との二人暮らし。

    読み慣れた火村シリーズとは違った重々しい雰囲気に戸惑いつつもページをめくったが、どんどんしり上がりに面白くなる。
    今回もあっと驚く謎解きだった。
    読み返すと、いろいろ伏線があったのだった
    最後は仰天の…なのだが、次を読むのが楽しみでならない。

    喇叭の夢が、誰の夢なのか最後の方まで分からなくて、なんとなくリリカルな謎だったが、合唱部の課題曲に「怒りの日」が出てくるのを考えると、“裁きの日”が近づいてくる、という意味だったのかもしれない。
    最後の審判の時には、喇叭が鳴らされるというから。

  • 良かった。
    作者の他のシリーズとは雰囲気も全然違っていた。

    設定も面白かったしキャラクタもいい。
    続編も読みます。

  • シリーズ一作目。良い

  • ★3.5
    ソラシリーズその1。
    まだちょっと紹介編という感じだが、設定が面白く、次回以降への期待が大きい。

  • シリーズ0のどうやって探偵ソラが出来上がったのか的なストーリー。
    ソラと友人たちはこれからも交わることがあるのだろうか?

  • ソラシリーズ1作目。
    『真夜中の探偵』を先に読んでしまったので人物の繋がりがいまいち把握できていなかったのですが、やはりこれは最初からきちんと読むべきでした。
    『真夜中~』は単身大阪にやってきたソラが孤軍奮闘していますが、こちらはまだ父親が傍に居て普通の高校生活を送っていて、友人にも囲まれているので安心して読めました。のどかな田園風景も穏やかさを演出しているのかも。
    景以子もガンジスもいい友達です。それぞれに友情だけではない感情を持っているようですが……。
    それだけにクライマックスは切なく哀しかったです。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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