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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784062172257
みんなの感想まとめ
探偵が非合法とされる独特の世界観を舞台に、少女探偵ソラが謎を追い求める物語が展開されます。舞台はパラレルワールドの日本で、複雑な国際情勢や社会背景が描かれ、北海道が敵国となるなど緊迫感が漂います。物語...
感想・レビュー・書評
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平世という時代を生きるソラという少女探偵。
パラレルワールド。探偵は非合法なので、父親は拘置中、母親は行方不明中。「闇の喇叭」の続編。
まだまだ続きそうな雰囲気です。
有栖川さんらしい緻密で計算されたトリックものです。
ソラ~純ちゃんの今後が心配なのでまた続編が出たら読み続けましょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ2冊目ということを知らずに読み始めてしまったけれど、とても楽しめた。
舞台はパラレルワールドの日本。
北海道が日ノ本共和国という日本の敵国になっていて、大阪では毎月十七日に空襲に備えて防空訓練をしている。
アメリカや中国との関係も詳しくは語られていないけれど、複雑なことになっていそうな雰囲気だ。
舞台設定に馴染むのに時間がかかったけれど、後半、純が探偵役になってからじわじわ楽しくなってきた。
ただ最も魅力的な謎について明らかになるのはまだ先のようなのが残念。
まずはシリーズ1冊目を近日中に読もうと思う。 -
探偵が逮捕される世界。探偵になるかどうか迷いながらも謎を解こうとしてしまう。主人公の健気さに応援したくなる。
謎を解いてしまうと犯人が発生してしまい、それも探偵が引き受けないといけないのが重い。警察と連携できないとこうなるのか。 -
一巻はストーリーとしてもう一つだったけど面白くなりそうな感じがしたので続きを読んでみたが、期待外れのまま終わった。主人公は魅力的になりそうなのに、活躍の場面がほとんどないんだもの。まだ続きそうだけどもう読まないかな。
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今回の“ソラ”シリーズは
本格にこだわって創作をつづけていらした有栖川有栖さんの著作のなかでは
別枠の位置づけになるのかなと思います。
本格の枠をちょっとはずれた叙情的な小説。
カテゴリは“幻想運河”などに近いでしょうか。
いつもの有栖川さんの著作で推理のかなめとなる
論理によるフーダニットは影をひそめており
トリックのみが本シリーズの推理の対象になっています。
意図的にそのように書かれているのでしょう。
有栖川有栖さんの書く本格推理小説の魅力は言うまでもありませんが
それ以外にも魅力がたくさんあります。
そのひとつとしてわたしは氏の叙情的な描写とそれが作り出す非現実的な世界観がとても好きです。
このシリーズではそれが充分に味わえます。
ところが、このシリーズの次作のタイトルは“論理爆弾”ということ。
有栖川有栖さんのお家芸である“論理”が
ついにこのシリーズでも見られるのでしょうか。
楽しみでしょうがないですね。 -
シリーズ化!!
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紙の側面の青いインクにお気を付けください。指が汚れます。少女探偵ソラ・シリーズ2~奥多岐野で母の帰宅を待っていた空閑父子は,太平洋が望める長閑な農村で起きた殺人事件の謎を解いたため,中央警察の目に留まり,擬似警察行為違反で父の誠が逮捕されてしまい,純は大阪の大学教授の叔父・勇の世話を受けることになる。高校を卒業目前で退学した純はコンビニと書店でのアルバイトで一人暮らしを開始し,父の裁判が有利に動くよう弁護士の森脇貞雄と相談をするが,調律師と呼ばれた父は最低でも8年間の刑務所暮らしらしい。エレベーターのないアパートに越してきた三瀬は父の行為が正当だと何かにつけて話し掛けてくる。自分が知りたいのは母の行方。それを知っているのは,違法だと知りながら探偵に依頼してくる客を探偵に繋ぐための仲介者だ。森脇からの連絡を受け午後の3時に大阪駅に迎えに来た車を運転する常田は,大阪北部の池田の押井照雅という大阪屈指の財界の4男に面会させる。押井が仲介者であるのは判ったが,母・朱鷺子は九州へ行くと云ったきりで消息を絶った以上の事は知らず,純は落胆する。その場に押しかけてきた客は砂家という元探偵で,生活が成り立たずに,金の無心に来たらしい。押井は,H15年7月1日から16年7月8日に起きた呪術連続殺人事件を追っていたのだと漏らす。19~26の独身独居女性を絞殺し妙なポーズを作らせるものだった。犯人は5件目の後で自首した陶崎ミサ男というもので,女性の遺体で北海道から攻撃を霊的に阻止したのだと公判で延べ,約束は果たしたと述べ,絞首刑に処せられたというのだ。手掛かりがないまま,不景気でバイトの仕事も減った純に,砂家の他殺死体が押井が祖父から受け継いだ京都の桂の別邸で発見されたとの連絡が届く。ガレージの中,コンクリートパネル用の板で作られたほぼ密閉された棺桶状の箱の中で,溺死していたのだ。警察には監禁されているとの手紙も届けられていた。腕時計に偽装させたカメラには自宅付近の公園で話す純と三瀬の写真が入っていた。押井・純・三瀬,押井のパートナーである花隈慎一と真行寺晴香,運転手の常田,家政婦の梅沢と斉藤に接点があるが,花隈は韓国に常田は別府に出掛けていてアリバイがある。京都府警の警部補に写真に写っていたのが,調律師の娘で,同席の三瀬が分促連であるのを伝えたのは,中央警察の明神警視であった。押井の屋敷で情報交換が行われ,探偵ソラと呼んでほしいと宣言した純は,京都の桂の現場にも出向いて現場検証を行う。呪術連続殺人の被害者家族から捜査依頼を受けた砂家が犯人を見つけ,多額の金で最後の事件を見逃して貰う代わりに,自首する約束をしていたのだというのが,犯人を割り出す手掛かりだ。探偵<金魚>の溺死は,アリバイ工作の一環であり,蓋は頭頂部にあり,溺死しない程度に水を貯めた後で,頭頂部の蓋を施し,立て函が倒れる仕組みを考えついたのに違いない。アリバイのある者が怪しい。細工をしたのは発見現場ではないとなると,一人暮らしの者が犯人である可能性が濃厚だ。常田は被害者の一人に片思いしていて,犯人を捜していて,弁護士から仲介者の線を追って,遂に探偵を捉え,即実行に移したのだった~闇の喇叭・コレ,次は論理爆弾。擬似警察行為が禁止されている日本で,探偵となった少女ソラ誕生譚という訳。母・朱鷺子は身柄を北海道のスパイに抑えられていて,しかも記憶喪失。大阪の空襲避難訓練ではニアミスを起こしていた。この作品に取り入れたトリックは,棺桶型の箱の中での溺死一つで,落とした筈の財布の中のマーク付きの札が書店員によって使われるという小ネタがもう一つ
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シリーズもの。
探偵としての素質を両親から受け継いで、事件や謎に迫っていく主人公。舞台は架空の世界で法律も現実ではないものもあり、ミステリーだがファンタチック要素もある内容だ。読みやすくオススメです。 -
再読で、過去に読んだ時はこの作品の面白さがよく分からなかったがSF的視点を用いてハードボイルドな世界観がやりたかったのだろうなと思った。ただ、探偵が禁止されたという設定だけは変わらずによく分からなかったが……。
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図書館にある作家アリスもの、学生アリスものを読破してしまったので、他シリーズに手を出す。
パラレルワールドで少女探偵で、何だかライトノベルみたいな設定につき敬遠していた。
帯カバーに「少女探偵・ソラ、第一の事件!」とあるのにシリーズ第2作とは思わなかった。
北海道が北朝鮮のように設定されたのは、もと道民として複雑な心境だ。
閉塞した状況で、謎解きにもカタルシスがなく、何より主人公の純に感情移入できない。これまで読んだ有栖川作品の中で最も評価を下げざるを得ない。
なお、探偵名はソラよりレミの方がよいと思う。ソラシズレミ……、ダメだろうか? -
洒落た装丁と表紙絵と題名に一杯食わされました!確認。「へいせい」は「平成」だよね。「平世」じゃなくて?
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4
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ソラが大阪に戻ってからのお話。
本人の思うように物事が進まず見ていて(読んでいて)可愛そうになる。何より景気が悪いのがこんなに物語を暗くするとは思わなかった。早くご両親と幸せに暮らせるといいなぁ。 -
第二次世界大戦後、南北に分割された日本。北海道は〈日ノ本共和国〉として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は国内外に監視の目を光らせている。平世元年に私立探偵による警察類似行為を禁じる法律が成立して以来、探偵狩りは激しさを増している。
平世22年──。空閑純(そらしず・じゅん)は、17歳。両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子〈水無月〉は5年前から行方不明。父の誠〈調律師〉は昨年、警察類似行為で逮捕され、収監されている。
ある日、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れ、母が失踪直前に手掛けていた事件の調査で九州へ行ったことを知る。数日後、押井の別邸で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見される。被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。
純は探偵としての一歩を踏み出せるのか、母の行方の手がかりはえられるのか……? -
2017/10/24 読了
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シリーズ第2弾ということを知らず読んだ。
推理小説としては物足りない感じ。
シリーズ物としては、純の両親がどうなるのか、純自身は探偵になっていくのか、続きが気になる。 -
空閑純が活躍する推理小説シリーズ第2弾。装丁素敵。設定に酔ってしまってトリックに気が向かない。続編のある予感がありあり。
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「ソラ」のシリーズ、第2弾。
1冊目は雰囲気をつかむのに少々手こずったが、今回は慣れてきて読みやすかった。
ソラ(まだまだ、普通に“純”と呼ばれている)も、一作目では何を考えているのか、どことなくつかみどころのないイメージだった。
そう、友人たちに『教室に爆弾が落ちてみんなが床に伏せても、空閑は一人だけきょとんと座っていそう』などと、いつも取り澄ました顔をしていて、表情の変化が乏しいと思われている、そのイメージそのまま。
今作では、現実を生きるためになりふり構っていられなくなったせいもあるのか、一皮むけてオトナ(4か月しかたっていませんが)になったのか、人間的な感情の振り幅だ。
母親の謎も小出しにされ…
しかし、“探偵業が法律で禁じられている世界”の探偵小説というのは、やはり難しい部分もある。
何カ所かで、並行して謎解きが進んでいて、読む方も頭を使うし、「犯人はあなたです!」と、王道の場面で気持ち良く終わることが出来ない。
そこが却って、新鮮でもあるが。
何やら壮大なお話になっているようで、ますます先が楽しみ。
そして、明神さんがシリーズを通してのライバルの立場をはっきりさせてきた。
ドS明神、登場すると嬉しくなってしまう。 -
一番つらいとき、苦しいとき、その原因になることは通り過ぎていたりするの。だから、こわがらなくていい。
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