神様 2011

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 926
レビュー : 154
  • Amazon.co.jp ・本 (50ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062172325

感想・レビュー・書評

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  • 川上さんの以前の作品の
    2011年版です。

    読んでその意味が分かりました。

    川上さんの作品は、
    どこか浮世離れしているような、
    絵本のような。

    でも、本当にありそうで、
    もしあったなら、
    ちょっと素敵だなと思う
    そんな世界観です。

  • 隣に越してきた熊に誘われ、河原へピクニック。
    至れり尽くせりの熊にすすめられて昼寝をしている間に、熊は捕った魚を持参した包丁で開きにして干物づくり。そして帰宅。
    とても満ち足りている。こんな一日に感謝。

    そして2011。「あのこと」を挟んで、同じ一日がこのように変化する。
    河原には防護服を着た男が。作った干物は食べられない。

    2012,2013とだんだんそれが当たり前の日常になるのだろうか。
    この物語の揺れをないがしろにしてはいけない。
    山菜やキノコ、川魚をピクニック記念の飾りでなく、おいしく食べられるように、いつか早いうちに。これからの子どもたちのために

  • 2011年3月11日を境にして、日本は大きく変わってしまった。
    放射能の影響がどれだけこれから出てくるのか、未知数だけれど、
    だんだん事故や地震の記憶も、少しづつ薄れてきているように
    思う。
    だけれど、絶対に忘れてはいけないのは、同じ間違いを繰り返さないようにすることだと思う。
    知らなかったとか予想外ではすまされない。

  • 8月に入ったら読もう、と決めていた。神様は読んだことがあったけれど、時間をおいてもこの物語の神様は、同じようにくまでした。けれども合作になっている2011の方の神様はいびつで、それは八百万のようで、それはまさに「あのこと」でした。よい、物語です。

  • 2011 12/4

  • くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。

    全く同じ語り出しの「神様」と「神様2011」。
    行く場所も、行き方も、行った場所ですることも、ほとんど同じなのに、「あのこと」以来、すべてがガラリと変わってしまった。

    得体の知れない恐怖を感じる。

  • 人間は自然界にはほとんど存在しないものを集め、加工し、それでもって自然を破壊し、これからも同じ過ちを繰り返す可能性があることを、静かに伝える作品だと感じた。

  • デビュー作の神様自体が未読だったので、続けて間違い探しをしながらの読書。「神様」は心にスッと落ち着く話だったけれど、「神様2011」はガイガーカウンターという単語ひとつで、ものすごい違和感が残った。
    図書館で借りたけれど、手元に置いておきたい本。

  • 2012.6.17読了。

    日常はたんたんと続いていく。

  • 「3.11」が起きてしまう以前に書かれた「神様」と後に書かれた「神様」というふたつの短編が収録されています。後の方はただ切なくて涙が出そうになりました。最後のくまの言葉は本当に優しくて心に沁みます。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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