新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門

著者 :
  • 講談社
3.59
  • (19)
  • (32)
  • (33)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 389
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062172745

作品紹介・あらすじ

江戸の坂道は、おもしろい。タモリがTOKYOを激写。散策によし、デートによし、街歩きの決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門。
    2011.10発行。字の大きさは…小。

    東京都区内の各坂を写真と解説、イラストの地図と立ち寄り所で説明している。

    港区は、三分坂など13坂。
    文京区は、大給坂など8坂。
    新宿区は、霞坂など4坂。
    目黒区は、相ノ坂など6坂。
    大田区は、おいはぎ坂と桜坂。
    荒川区は、富士見坂。
    台東区は、三浦坂。
    千代田区は、紀尾井坂。
    渋谷区は、ネッコ坂。

    この本を片手に散歩するのにちょうどいい。
    天気のいい日に散歩してみようと思う。

    • 5552さん
      やまさん、こんばんは。
      はじめてお邪魔させていただきます。
      『ごはんのおとも』の件ですが、あの本は漫画です。
      ホッとできてクスッと笑え...
      やまさん、こんばんは。
      はじめてお邪魔させていただきます。
      『ごはんのおとも』の件ですが、あの本は漫画です。
      ホッとできてクスッと笑える人情話の連作短編漫画です。
      やまさんは漫画はお読みになりませんか?
      図書館で予約されたそうですね。
      楽しまれると良いのですが。
      2019/11/22
    • やまさん
      5552さん
      こんばんは。
      図書館に予約したら、蔵書数が2冊でした。
      漫画を2冊も蔵書していたのにビックリです。
      2冊とも貸し出しで...
      5552さん
      こんばんは。
      図書館に予約したら、蔵書数が2冊でした。
      漫画を2冊も蔵書していたのにビックリです。
      2冊とも貸し出しでしたから少し待つことになりますが、来たら読んでみます。
      漫画を読んだのは、相当前です。
      やま
      2019/11/22
  • 日蓮入滅の寺で、そののち勝海舟と西郷隆盛が江戸開城の話し合いをしていただとか、八百屋お七の悲恋の話だとか、東京というか本州の土地にはいろいろと歴史が眠っていますね。この本、東京の史跡に興味のある人へのガイドブックとしても最適ですし、楽しく読める良書でした。

    八百屋お七の話はもしかすると有名な話なのかもしれませんが、僕にとっては初めて知る話でした。江戸の大火のおりに家が焼けた十六の少女・お七は、近くの円乗寺に避難してしばらくそこで暮らします。そのうちに、その寺のイケメンの小姓に恋をする。それから一年後、家が再建されてお七の一家も寺を後にするのですが、お七は小姓が忘れられず家に火をつけてしまいます。家が燃えれば、あの小姓のいる円乗寺でまた暮らすことができるだろう、と考えて。しかし、お七は捕えられます。当時、放火は大罪。お七の周囲からは減刑の願いの声が上がるものの聞き届けることはなく、彼女は市中引きまわしのうえ火あぶりに処されたのだそうです。そんな彼女のお墓は、今も円乗寺にあるのだそうです。

    暗闇坂や幽霊坂、富士見坂などは数か所から数十か所に同名の坂道があったり正式名とは別名のものとしてあったりするようですが、そういう坂道も含めて、急坂であったり長い坂道であったりはしていても各々の坂道にきちんと名前がついているというのが、北海道の田舎町在住の僕にとっては信じ難いところでした(まあ、東京にも名無し坂もあることはあって、その写真も掲載されてはいますが)。さらに、各坂道にはそれぞれに謂われがあったり歴史が眠っていたり、土地の抱えている背景がとても濃密です。僕が受験生のころ、道民は日本史に弱いといわれていました。それは、北海道は明治以来の開拓地であり、移民たちの子孫が住むその土地のもつ歴史が浅いし、それに史跡だって少ないですから、日本史になじみがないせいだと聞いたものです(似たような意味で、日本の地理にも弱いと聞いた気がします)。

    この、ある土地の持つ濃密さを楽しんでしまうためのとっかかり、または目印を坂道に見出しているようなところが本書にはあります。坂道に目をつけると、おのずとそこいらの歴史にも目が届いていって楽しい。そればかりか、坂道の春夏秋冬の風情をめでることもできます。本書は『坂道美学』とタイトルにありますから、まずはそういった景観としての坂道を楽しむのが、僕のこの記事の書き方とは反対に、先になっているスタンスでしょう。

    文章が実に楽しいのですが、タモリさんによる坂道写真にも味があります。犬が倒れていたり、新聞紙が散乱していたりする写真がたまに笑いを誘いながら、その場所の空気を閉じ込めておきながら肝心の坂道をメインにちゃんと収めているような写真だと思いました。

    僕はアイドルグループの乃木坂46が大好きで、大きく取り上げてられているかなという期待があったのですが、残念ながら乃木坂への言及はわずかでした。別名に行合坂、膝折坂、幽霊坂があることくらいだったでしょうか。

    最後に、タモリさんによる「よい坂」の条件四つを。
    1.勾配が急である。
    2.湾曲している。
    3.まわりに江戸の風情がある。
    4.名前にいわれがある。

    知的な刺激のあるたのしい東京ガイドブックを読んでみたい方にはとてもおすすめです。

  • 世の中にはいろんな人がいるものです。坂道の良さはまだよくわかりませんが…。登り切って一瞬で景色が変わるところでしょうか??

    タモリさんの鑑賞のポイントに「江戸の風情」とあるところが東京らしいと思いました。
    (・ω・)ノ///◢ │
    かつて7年ほど東京に住んだことがありますが、坂道の思い出と言っても…富士見坂がやたら多いなあくらい…??その富士見坂は東京に15あり、現在でも富士山が見えるのは2つだそうです。

    行ってみたいのは目白台の幽霊坂、あと鼠しか通れないくらい狭いけど、勾配・風情とも満点の鼠坂、そして福山雅治さんの歌で有名な桜坂です。
    それから本好きならやはり、文豪たちの史跡が残るという本郷の鐙坂あたりをぶらぶらしてみたいものです。
    東京が好きになれそうな一冊だと思います。

  • 自分の好きな坂道がいくつか出ていて、
    「タモリさんと一緒!!」と、1人テンションをあげながら読みました(笑)

    坂道は、疲れるので嫌いです(笑)
    でも、歩いていると、違う場所に行く感覚がして、小さいながらも旅をしている感覚になるので、嫌いだけれど、好きでもあります。
    なんだか、意味不明な感想だけど(笑)

    この本の写真、文書はタモリさんが撮影&書かれているのだけれど、その博学ぶりや!!
    坂の由来、その坂の歴史、そのほか、いろいろと出てくる。
    これだけ知りながら、坂を歩いたら、そりゃ、面白いだろうなー。。。

    これを読んだから、今度はその知識を噛み締めながら、自分の好きな坂を歩いてみよう♫

  • 家で読んでも面白いが、実地で持って歩くべき本。

    東京散策のガイドブックとして秀逸。

    タモリは地質だけでなく歴史にも造詣が深かった。

  • 以前も図書館で借りて3分の1弱をじっくり読んで一旦返却。
    今回もう一度借り直して続きを読み始めたが、一々本当の地図と突き合わせてルートを辿ったために、また本文を全部読むことができないまま返却。
    こういう本はちゃんと購入した方がいい。
    ただ、本書の地図はイラストであり、北が上になっていない為、実際に坂を訪ねる時の参考にはややなりにくい。
    どういう坂が好きかという嗜好面はタモリ氏と合っていると思うので、訪ねてみたい坂だらけだった。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    タグに「飛ばし読み」を新たに作り、区別することとする。2020/12/20

  • ブラタモリで本書を見知ってはいたが、新訂版ということで購入に踏み切った。ちなみに初版は2004年。タモリさんが趣味と実益を兼ねて撮った坂道写真を見るのも楽しいが、なかなか勾配感は写真では難しく、やはり現地を訪ねるのが本書の正しい読み方だろう。しかし、狭くはない都内を巡るのは大変そうだ。階段坂や車が通れない狭隘坂が多く、それだけでも江戸情緒がある。コンクリート舗装に○型の滑り止め加工されている坂も多く、勾配のきつさがうかがわれる。何度も行っている目黒の行人坂も紹介されていて嬉しい。

  • 電子書籍で購入を迷い、図書館で借りて読んでみた。タモさんらしい淡々とした解説が良かったし、江戸の地図がちょっと見ずらいので、今度は電子書籍で拡大して再読したいと思いました。
    タモさんが撮影した写真と坂道の昔話、坂道の造形の美しさ、そして坂道と生活感あふれる建物との調和、東京っていいなぁ~って思いました。いずれは建物も建て替えられて風情が変わってしまうと思うと、この本はとても意義深いものになるんだろうなぁ。タモリ倶楽部大好きなので、タモリ倶楽部の撮影に一役買った坂道がありニマニマ。
    日本坂道学会副会長のタモさん。あとがきで日本坂道学会発足のきっかけの話、いわゆる日本坂道学会会長との出会いの話や、偉い人と坂道のうんちくでやりこめる酒場のタモさんがと~ってもいいです!!

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00518825

  • タモリさんの東京坂道案内。読んでると実際に行ってみたくなりますね。そんな人のためにモデルコースも掲載されてますが、2〜4km程度のコースなので、手軽に歩けそうなのもよいです。
    2011年に書かれたものなので、今となっては変わってる箇所もあります。その後のブラタモリを通じて得た知識で、改訂版を出してもらえると良いのですが。

全40件中 1 - 10件を表示

タモリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×