クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062172899

感想・レビュー・書評

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  • Gmail Googleカレンダーを使いこなして、クラウドに仕事をする方法。著者の開発した手帳の宣伝が多いのが玉にきず。

  • フォトリーディング
    クラウド

  • クラウドの仕組みを理解するには良い一冊です。
    PC、スマートフェンの使い分け、使い方では様々ヒントをもらえます。
    なるほどなー。。ときがつかされる1冊です。

  • 【クラウド思考】
    クラウドの使い方が記載されていますが、考え方の部分が多く読んでいておもしろいです。

    最近「クラウド」という文字が頻繁に出てきますが、考えたとしては昔からあるように思います。
    銀行もお金のクラウドと考えられます。大事な大事なお金を、家ではなく外に預けてしまっているのです。ATMがあればどこからでも引き出し、入金ができます。まさにクラウドです。ただ銀行の場合はお金に限っており、自由度がありません。しかし、クラウドはありとあらゆるものを入れてしまえるので、自由度が大きいです。
    重要なものを外においてしまって大丈夫かと考えますが、大事なお金は家のタンスではなく、すでに外においているのです。しかし、これには高度な信頼がなければできません。銀行がお客様から預かったお金を着服していることがあれば、このクラウドは完成しません。

    えらそうなことを言いましたが、個人情報とかはクラウドにおくことを、現段階ではためらってしまいます。(←おまえは考え方が古い!)

  • 名前だけで買いました。

    BOOKOFF行き。

  • 過去、「『超』整理法」シリーズとして、1993年の「『超』整理法」、1995年の「続『超』整理法・時間編」、1999年の「『超』整理法3」の後、2003年の5/7/9/11月にそれらの文庫版が「『超』整理法1」~「『超』整理法4」として再整理のうえ出版されています(この際に若干加筆)。

    その後、2006年10月の「『超』手帳法」にて、手帳によるタイムマネジメントについて最初に書かれた「続『超』整理法・時間編」で主張したことを中心に、他の「超」整理法シリーズで主張してきたことが、とりわけIT関連機器の進化を考慮して最新化されています。

    さらに、2008年10月に出版された「ジェネラルパーパス・テクノロジー―日本の停滞を打破する究極手段」において「新しい情報通信技術であるITは、GPT(general-purpose technology:一般目的技術または汎用技術)であるために組織や社会の構造と密接な関係があり、社会組織の大きな変革がないとIT導入の効果が発揮できない」とし、日本(とりわけ政府)のIT活用が如何に遅れているか鋭角的に論じられています。

    今回の「クラウド『超』仕事法」は、これまで上記の書籍によってなされた主張と完全に整合しており、1993年から2011年までの18年間で、仕事の生産性を高めるために如何に最新のIT技術を工夫して取り込み、野口先生が自己の仕事のスタイルを如何に変化させてきたか俯瞰することができ、非常に勉強になります。

    とりわけ、iPhone、iPadを端末(ユーザーが使うデバイス)として活用できるようになってからの情報一元化や検索性の向上による「作業にかける時間の削減」によって生じる「考えるための時間の増加」を最大限に意識したいと感じました。

    如何にITが進化しようとも、もっとも素早く的確に気づきを書き留められるのは紙のメモであること、また、ある程度の長さ以上の文章は紙に出力しないと鳥瞰できないこともこれまで同様に一貫して主張されており、単に「ITが進展したからすべてペーパーレスに」と現場の仕事をイメージせずに机上の空論を述べるアナリストとは一線を画し、実務をこなしてきた実績から語られる仕事法は非常に説得力があると思います。

    一方で「クラウドは小企業に有利に働き、恐竜型大企業を駆逐する」という主張には違和感を覚えました。

    大企業の情報システムは、競争領域において他社と差別化を図るために他社とのシステム共通化を避けているのであり、ほぼ同一業務仕様のシステムを小規模の複数法人でシェアして活用する小規模クラウド型システムの形態とは違う種類のものであると考えます(もちろん、メールシステムなど非競争領域の共通化は推進すべきであり、実際に実現されています)。

    例えば、クラウド型システムの形態として、3000万件を超えるようなデータベースを夜間バッチで毎日メンテナンスしなくてはならない情報システムを、同業の複数法人が同一システム仕様でシェアすることは極めて困難で、どうしても大企業固有のシステム化要件を満たすために、オンプレミス(自社保有システム)として構築するしかない場合が多いと考えます。

    加えて、そのシステムをサービスイン後に継続的に運用管理できるか否か、初期投資と経常経費を踏まえて投資判断を行ったうえでオンプレミスのシステムを構築するため、クラウド型のシステム形態を選ばないからといって投資効果が低いというわけではなく、システム化要件に沿ってクラウド型とオンプレミスを並存させるということが合理的と考えますので、クラウドが恐竜型大企業を駆逐するという文章はややいきすぎではないかと考えます(もちろん、本文に書かれていたとおり大企業が意思決定プロセスの遅さによって滅びるということは事実と思います)。

    この点以外はすべて合意できる内容であり(大企業にはもちろん「クラウドフォビア」は存在する)、非常に興味を持って読むことができました。特に、ニューヨーク・タイムズの電子版では1851年から1922年までと、1987年から現在までの記事検索ができることや(中間の年次については、記事の概要が表示されるのみで、記事内容は有料とのこと)、日本橋コレドビルにある早稲田大学大学院ファイナンス研究科の講義がネットにあがっていることを知り、クラウド下においてPCやiPhoneがさらに魅力を増すことを十分に感じています。

    野口先生はこの本で「一生時計」(一周が80歳=12時間となっている時計)において既に22時半ごろを指しており、残された時間を有効に使うために、毎日この時計を見たいと書いておられます。

    野口先生の本は非常に勉強になるため、今後とも健康を維持してこれからもずっと執筆して頂きたいと切に願います。

  • クラウド「超」仕事法 2011
    スマートフォンを制する者が、未来を制する

    野口悠紀雄氏による著作。
    2011年11月24日第1刷発行
    以前レビューを書いたのだが、失われた為、再度記入してみたい。

    野口悠紀雄氏の著作は多くが電子書籍化されている。
    ただ本書は内容が2011年時点のものを取り上げたこともあってか電子書籍化されていない。
    2011年当時のクラウドからより進歩した分野もあるし、一部古くなったものもあるが、その指摘する所は今にも十分通じるものがある。
    (写真のアップロード先として今はGooglephotoやAmazonphotoが登場した)
    個人的にネット記事は月日が、特に年次が書かれていないものが多いので、そういったものは資料として使えないと指摘する箇所は大いに参考になった。
    確実に年次まで書く癖がついた。

    自家製ブックマーク、URL集を作る事を推奨している。とても役立つが、一つ注意が必要なのは、データなり、ページをPDF印刷しておくなり、スクリーンショットを取るなり、自分なりにデータを保管する作業を惜しんではいけない。特にネットの情報は鉛筆メディアと揶揄されるほどに消えてしまう、消されてしまう情報が多いのだ。

    またこの本ではクラウド時代としてアップル、Google、Microsoftによる三つ巴の闘いを解説している。ただ個人向けのクラウドを提供していなかったAmazonが実は大きな存在感を持っていた事を後に知ることになる。
    まあ、今でもAWSは企業向けのクラウドサービスやし。

    本書でスマホがPCを全て代替するとはしておらず、5:5くらいではないかと指摘している。今、2022年の段階で感じるのはPCで何か文章を書くといった行為やプログラミング、もしくは動画編集などで無い限りはスマホで十分だと感じる場面が増えたように思う。
    スマホ:PCの割合は7:3くらいに感じる。

    2011年後半時点ではまだ個人的にガラケーでスマホではなかった。
    無職状態だったのと、当時のスマホ利用料金が月1万円ほどすることから利用をためらっていた。結局スマホに変えたのは2014年からだったが、振り返ると本書を読んだ後にすぐにスマホに切り替えるべきであった。


    印象に残った部分

    緊急時に必要な情報をクラウドに格納しておく必要性だ。
    運転免許証と車検証、それに自動車保険証券の写しは、すぐにでも作るべきだろう。
    (他に薬リスト)
    健康保険証のコピーや、担当医や緊急連絡先などもクラウドに格納しておくべきだろう。

    手帳が重要であることに変わりはないのだが、暫く前から、それを紛失することに対する恐怖はなくなった。

    紙を残すのではなく、写真メモを残す

    私は、こうしたこと(MS-DOS)はいずれ使いやすくなるだろうと考えて、必要最低限のことしか勉強しなかった。今では、モデムもHDもMS-DOSも、存在さえ意識しないようになってしまった。「何を覚え、何をサボるか」の判断は重要である。ITに限らず、一般的にそうだ。私は、そろばん、タイガー計算機、計算尺が得意だったが、こうした技能は今何の実用価値もない。

    PCを「使いこなす」とは「様々な使い方ができる」ということではない。「自分にとって本当に必要なことについて、極めて効率的に使える」ということである。

    必要ない機能は使わなくてもよい

    使い方を説明した本のキャッチフレーズに「120%使おう」とか「スマートフォンを使い倒そう」といったものをよく見かける。しかし、こうした考えは間違っている。「使い倒そう」などと考えると、倒されるのはあなたの方である。

    ただし、「食わず嫌い」にならず、「便利な機能はないか」と心掛けている必要はある。私の経験からいうと、似たような仕事をしている人と話すのが一番効率的だ。

    ToDoリストの陥穽
    ToDoリストには2つの陥穽がある。第1に、リストに書き出すと「やり忘れることはない」と安心して、先送りしてしまう。ToDoリストは「仕事を処理するためのリスト」でなく「先送りするためのリスト」になる危険を孕んでいる。
    第2に、並んでいる未処理案件の数を減らすため、処理しやすいものから手を付ける。未処理案件数は減るが、重要なものは未処理のまま残る。

    未処理案件のうち2割のものが、重要性では8割を占める。
    まず処理すべきは、それらだ。
    →いわゆる7つの習慣で言う所の緊急ではないが重要な仕事をやれということ。

    今の時代に、携帯電話の番号を教えずに仕事をするのは、難しいに違いない。しかし、私は教えていない(実は、メールのアドレスも名刺には載せていない。必要になった場合に、その都度伝えている)

    手帳の予定欄は「白くする」のが理想である。つまり、余計な予定を排除して、集中できる時間を確保するのである。これは、経営者にも求められることだ。社長は、一人で黙考できる時間を確保しなければならない。15分単位で来客があるようであれば、その会社に未来はない。

    You Tubeはインターネット上の動画投稿サイトである。2005年に設立された、これまで全く存在しなかったタイプのメディアだ。全ての動画が無料で見られる。多数の参加者が協力して作り上げることの意味が、いかに大きいかを実感する。(その意味で、Wikipediaと似ている)

    「ごく少数の人の興味しか惹かない対象」(ロングテール)に熱狂的な関心を持っている人には、You Tubeは最適のメディアだ。マスメディアには全く現れない映像があって、大変楽しい。

    現在でも、ウェブ情報が新聞記事を代替できない側面がある。
    第1は信頼性だ。ウェブの情報は信頼がおけないものが多い。だから、複数ソースでチェックする必要がある。新聞の記事なら、このようなチェックをせずに利用しても、まず問題は生じない。
    ウェブ情報の第2の問題は、日付が明記されていない場合が多いことだ。月日が書いてあっても、年次が表記されていないことが多い。この問題は一見些細に思われるかもしれないが、実際は非常に重要なことである。いつのものかわからなければ、資料として使えないからだ。それにも関わらず、このようなデータが日本のウェブサイトには非常に多い。(新聞記事でさえ、ウェブ上のものには日付が明記されていないことがある)

    この数年、電子書籍が話題を集めた。
    紙の書籍が問題を持っていることは事実である。まず重い。書店で本を購入するとき、「重さ」が制約条件になることは、しばしばある。自宅の書棚で何年も置かれたままの本には埃がつくし、悪くするとダニの巣になる。それに紙の使用は、貴重な木材資源の伐採を意味する。

    是非とも実現して欲しいのが、絶版になった書籍の電子化だ。

    電子書籍の普及によって紙の本はなくなるだろうか?
    なくならないと思う。
    一つは、離れたページにジャンプするには、紙の書籍の方が遥かに簡単にできるからだ。
    電子書籍でもジャンプできるが、それは、ジャンプすべきページがわかっている場合だ。
    「このあたりだが、正確なページは分からない」という場合には、難儀する。政府の白書などをウェブのPDF印刷で読むときに、いつも苦労している点だ。

    図書館には「蔵書に書き込みをしないでください」という注意書きがあるが、あれは間違っていると思う。正しくは「蔵書には一定水準以下の内容の書き込みはしないでください」とすべきだ。そうしなければ、貴重な知的財産を失うことになる。

    暫く前に、「課題論文にコピペで作ったものを提出する学生が増えて問題だ」とするテレビ番組のインタビューを受けた事がある。私は、「このIT時代に、コピペで出来てしまう問題を出す先生のほうが、時代遅れなのだ」

    2022/09/17(土)記述

  • 筆者の使い方の紹介と、「超」整理手帳の紹介本だった。情報が古く、あまり役に立たず、残念。

  • クラウドを生かした仕事術、というより、著者がクラウドをどのように用いているかを説明した本。
    目次を見ていると興味をそそられるのだが、実際に読んでみると著者のやり方が紹介されているか問題提起だけで終わっているかという項目が多く、期待を裏切られた。(この本を手に取る人のうち、今更「YouTubeは大きな可能性を持っている」などと聞いて感心する人がいったいどれだけいるだろうか?)
    以前、この著者の別の著作を読んだときと同じで、実際に使えると思った箇所はわずかであった。氏のファンなら、あるいは超整理手帳のユーザーであれば、楽しく読めるのだろう。
    学んだ点:スマートフォンはPCを代替しない。PC、スマートフォン、タブレット端末、紙はそれぞれ得手不得手があるので、使い分ければよい。将来的に便利になること(技術が進歩したら解決されること)は覚える必要はない。

  • 11/12/7
    丸善講演

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。Twitterアカウント:@yukionoguchi10

「2023年 『「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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