BANG!BANG!BANG!

  • 講談社 (2011年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062173209

みんなの感想まとめ

思春期の心の揺れや人間関係の複雑さを繊細に描く作品で、特に微妙な心情の表現が魅力的です。登場人物の視点を通じて、個々の感情や状況がどのように異なるかを深く掘り下げ、読者に共感を呼び起こします。特に、失...

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりこの作者さんの、微妙な心情の描写面白いなーと思う。重松清さん的なものを感じるというか。当たり前だけど誰かの視点から見た世界と、他の人から見た世界はやっぱり違う。心を守るという言葉に、とても大切なことだなと思いました。

  • 『人間タワー』から気になっているため、図書館で朝比奈あすかさんの本を探して借りてくる。
    中学時代かぁ、こんなひねくれた子いたかもね。ストレートに感情表現するのはカッコ悪いというような雰囲気があるかもしれない、この年代。
    ばんちゃんのサイト、あたしも読んでみたい。
    外見とかにとらわれず内面をしっかり見抜けるようになりたいわ〜。
    その後の山丘さんの話とうまく繋がっていて良かった。
    しかし、こんなものわかりのいい妻には到底なれそうにない。こんな夫だと、すでに諦めの境地なのだろうか?

  • 2011年の本、今ほどSNSが活発ではなかったがネット掲示板の誹謗中傷がテーマのようなお話。
    2つの短編集だと思ったら同じ登場人物が出てきて、別の側面からもばんちゃんが見れて良かった。

    印象的だったのは

    「他人の悪口を言いたいのは人の性だから仕方がない。だけど、言うからには本人の耳に届かぬよう徹底的に注意しろ。本人に聞かせるからには、同じだけ傷つく覚悟をしろ」

    「ネットの書き込みと陰口とはまったく違う。陰口は、あたしもいろんな人のことをたくさん言ってきたが、人に向かって喋るぶん、多少は自分を守るし、言葉も選ぶ。顔をなくして吐き出せるネットでは、陰口でも出てこないようなひどい言葉が我がもの顔で毒を放つ。
    あんな一方的な誹謗中傷、嘘まじりの苦い言葉や人をおとしめるような言葉は、たとえ芸能人や政治家に対してだろうが、本人が見る可能性のある場所へ向けて発信された瞬間に、そのパソコンからレーザーが出て書き手を殺すくらいの仕組みにしといてほしい。」

    でした。

  • 後輩に勧められるまで知らない作家さんだったけど、面白かった!
    収録されていた2編を別物として読んでいたら、話がつながっていたことが分かったときはえらく興奮した。そういえば1編目の男の子の苗字が三沢で、2編目でミツハルという名前が出てきたとき、三沢光晴かよ!と笑ってしまったのだが、本当にそこがつながるなんて思いもしなかった(笑)

    一人の視点からはすべてを見ることはできない。三沢はおじいちゃんやばんちゃん、そして富士川の別の顔(=自分が思い込んでいたのとは違う面)を知って救われただろうか。いや、後悔したかもしれない。それでも知らないよりは良かったように思う。2編目で読者はひとつの真相と、梢とばんちゃんの別の顔も知る。他人の人格をこうだと決めつけることって本当にできないと思った。だから面白いのかな。難しいけど。

  • クラスメイトのばんちゃんこと、坂東が亡くなってから数ヵ月。
    頑なに孤独を貫き、教室で一言もしゃべらない俺・三沢に対し、いつからか、クラスの裏掲示板には“M沢”への悪口が連なるようになっていた。
    そんなある日、掲示板に突如、謎のメッセージが投稿される。。……
    一体、誰が?
    その日を境に、死んだばんちゃんと裏掲示板を巡る意外な事実が少しずつ明らかになってゆくのだが――。
    (アマゾンより引用)

    面白かった(*´∀`*)
    二作入ってて、何の関係もない話かと思ってたら繋がってた( ´ ▽ ` )ノ
    おじいちゃんがいい味出してたなぁ

  • 「潮干狩りか、お墓参りか、
    どっちにする?」
    ー富士川

  • BANG! BANG! BANG!…おせっかいでも孫を思う気持ちが強かったおじいちゃん。
    トン骨とジュリアン…評価はこの作品。切れ味のいいナイフを振り回して自分を守っていたつもりが、気がつくと自分自身を切っていたかのような怖さ。虚栄心は大切な存在を見失わせることになる。

  • 最近、ハマって読んでいる朝比奈あすか。

    どの本も読んでみたいと思える作家さん。おもしろいっっ。

    BANG!BANG!BANG!の方、書き込みしてたのがじいちゃんだったというあたり、いやいや、そりゃないな、、、とガクっときたけど。

    トン骨とジュリアンが、BANG!と繋がってると、気づかずに読んでいた。そっかーと思って、そっかーの部分がとてもよかった。

  • トン骨とジュリアンは良かった
    最後まで楽しめました

  • 朝比奈あすかさんが描いた友達をなくした中学時代の危うい少年の物語とその少年が惚れていた少女が大人になってまた危うい精神バランスで生きている生きているという同じ登場人物だがセンターに来る人間をかえ、時代をかえ描いた面白い試みでもって、柔らかい心を持った人の脆くもはかない人生の日々をうまく描き出している、この作者の本はまた読む事になるだろう。

  • こういう学生生活では無かったけれど、「掲示板」が懐かしくなりました。
    2011年発行で、当時25歳の主人公達…同年代だものね。

    桃花の決心が身に染みます。

    表紙はダイモンなのかしら??

  • こんなに暗い話だとは思わなかった。これの前に桜庭一樹の『ファミリーポートレイト』を読んでたので重い気持ちなままで読んでしまい鬱々としてしまった。ふたつめのお話は別物かと思ってたら、ひとつめと繋がってて、話がピーンと一本の糸になった。匿名って怖いね。今の子どもたちは凄く生き辛い世界に生きてるのかも。2012/093

  • 还有(现在的)我孩子的心。知道、知道。话接连着。テラビシアは外面からみた子供心、これは内部の葛藤が行動にこぼれ出る児童心かな。意外な進行で
    面白かった。

  • ばんちゃんの二面性、梢の実は繊細な内面がすごく魅力的。

  • 便利だけど心にツラい時代を、生き続ける人の強さ。この小説はすごい!

  • 親友のばんちゃんを事故で亡くし、
    それ以来クラスと孤立し誰とも口を利かなくなった三沢。

    女子からはきもいと言われみんなからいじられていたばんちゃんが
    運営していたサイトと、クラス掲示板に書き込まれる根拠のない噂と擁護の言葉。

    年老いて周りを振り回すおじいちゃんと、早くして死んでしまったばんちゃん。
    そっけなくふるまった態度と、親友と言いながら自分を優位にするために利用した俺。

    くだらない中傷と悪口で盛り上がっていた裏掲示板、って流行ったよね~。
    っていう流行を取り入れた話。

    そもそも誰がこの掲示板を、何のために作ったのか。流されるまま自分の頭で考えずに書いている君たちも、一考したらどうか。

    最後はなんだかもう戻れないものにすがりつきたくなるほど切ないけど
    それを力にして前向きになる感じが、月曜日の朝へと似ている。

    ばんちゃんは、オタクだけどいい奴だな…)^o^(

  • 913.6 ア 登録番号8700

  • 不思議な文章。
    心に留めて置きたい言葉がたくさんあった。段々と引き込まれていった。
    思春期の微妙な心模様。鮮やかであり、繊細でもある心情をうまく表現している。
    あの年頃の反骨精神は自分も分かる。意味を求めてもいけないものだ。
    成長とはそういうものだろう。中身を傷つけながら、それを糧にして常に前を向いて生きていくこと。
    男の子の視点、女の子の視点(現在は大人)と、それぞれ瑞々しい感性に満ち溢れている。

    何と言っても、おじいちゃんがかっこいい。最高の孫想いだ。
    それにしても、携帯で裏掲示板とは。時代が変わったもんだ。
    ピーンともこない、自分も年取ったもんだ。
    だから、精神的ショックも大きいだろう。


     

  • 中篇二つが同じ一人の少年の死を要に繋がっている。
    この体裁自体はよくあるけど、やはり巧いなあ。
    バンちゃんの泣いてるような笑い顔が闇に溶けていって切ない。
    でもこの中篇それぞれの主人公たちだけでなく幾人もの心にバンちゃんはいつまでもいるんだろう。そう思える余韻が美しい。

  • 幼馴染の友達を亡くして心を閉ざした主人公がクラスの裏掲示板に悪口を書かれるようになる。優等生で人気者の心の闇と幼い心の揺れが伝わってきました。失ってからわかる大切なもの。ラストは感動的でした。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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