恋する原発

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 454
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173377

感想・レビュー・書評

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  • 彼の文体にも慣れたが、本作ほどアナーキズムを感じたものは無かったような気がする。しかも、そこも通り越して、ただの照れ隠し。言いたい事をふざけながら主張するような、そんな技法なのかと思ってしまう。くだらない。くだらなさに、アーティスティックなものを感じたり、俺には分かります、という類の感情を得るのは自由だ。しかし、これはくだらなく、くだらないが故に、スーザンソンタグに感銘を受け、オマージュするためには、必要な技法だったのだろう。テロに対し、冷静さを呼びかけ、表現者としての自らの正義と自由を、人としての立場を選ばぬ公平さを選び、行動したスーザンに対し、最も気取らず、他人に唾棄される形を選ばざるを得なかったのだろうか。

  • 全然狂気を感じない。

  • 3.11後の文学の形を果敢に探る高橋氏が選んだ題材は、「原発事故被災者のためにチャリティーAVを撮るAV監督」。なんと興味深いコンセプトだ。
    しかしコンセプトだけで十分だったな。やはりこのひと、小説家よりも評論家なのだと思う。

  • キュートなタイトルに反して震災チャリティーを目的にしたAVという設定の破天荒な作品。低俗、猥雑、俗悪、非常識、そして不謹慎といった言葉でかたづけることもできるが、悲惨な事実をエンターテインメントに昇華させてしまっていることが何より凄い。文中に挿入された様々なAVタイトルについ声を出して笑わされたのも事実。

  • AV監督が主人公のどたばた小説。読み込めば何か見つかるのかもしれない。そうする気にはなれなかった。頭の(回転のひねくれた)いい人は楽しめるかも。

  • 電車の中で読むのがつらかったよ。

  • 正月ボケで酔ってる脳みそをグラグラと揺らす本。

    まぁ正常時に読むと酔うかもしれない・・・。

  • (外部の人が)原発やフクシマを語る・論じる手段としてこの文学の文法はまったく否定しない(むしろコレがいい)が、単純に今回は物語としてのオモシロさに欠ける。

著者プロフィール

高橋源一郎(たかはし げんいちろう)
1951年、広島県生まれの作家、評論家。明治学院大学国際学部教授。1981年『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞を受賞。

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