真友

著者 :
  • 講談社
3.20
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本棚登録 : 121
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173384

作品紹介・あらすじ

14歳の冬、父親を殺された-親友が、大事なものを、すべて奪っていく。刑事による警官殺し。憎悪と絶望を胸に、親友だった二人の人生は激変する。仇討ちを誓った少年は刑事に。世間を敵にまわした少年は裏側の世界に。その間で揺れ動く女心ふたつ。二人の人生は二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは-。一気読み必至。乱歩賞作家が射止めた、会心の感動ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 半分くらいまでは読んだが、なんだかのめり込めず途中挫折。

  • とても面白かった!
    前半の隆史と伸人それぞれの日常が崩れていくところから、後半で各々が成長して一気に捜査が進展、抱えていた色々な物事が解決とクライマックスまでノンストップで、片時も目を離せずページをめくる手が止まらなかった。
    最後、二人の殴り合いを通して二人それぞれが相手の、いつも一緒にいるわけではないけれど何かあったときに心にふと浮かんで支えになるような存在になり合えたんだろうな〜と胸が熱くなった。
    この作家さんの他の作品も読もうと思う。

  • この作品も面白かった。本当に一気読みでした。でも、主人公はどっち?父親を殺された方か?それとも、父親を殺した方か?実際は父親は、殺人をしてはいないのだが……
    どっちがより不幸か?でもどっちも生きるのに必死に生きる!でも少しあえて不幸な方を、主人公つまり幸せな方へ導いている気がする。駆け落ちをしてでも。このパターンは昔の小説やドラマのパターンの気もするが……。いずれにしても面白かった。

  • 親友の父に父親を殺害された少年とその親友の話。
    途中までは読みやすかったけれど
    途中からは、何となく犯人や怪しい物が
    見えているのにややこしくて
    セリフだけを読んで行く感じに近かった。

  • ふたりは真の友
    警察の被害者の息子と警察の容疑者の息子
    途中までは、二人の思いが分かりやすく、すいすい読めたけど
    最後の真相解明がややこしかった。

  • 三条隆史と向田伸人は,ともに父親が警察官ということで
    子供のころから親しくしていたが,隆史の父が撃たれて死に,
    最後に会ったと思われる伸人の父が失踪したことで,別々の人生を歩む。
    13年後,警察官になった隆史は,父の事件を洗い直す機会を得る。

    2人の対照的な人生がおもしろい。

  • 8月-5。3.5点。
    ともに警察官が父親だった、同級生。
    片方の父親が射殺され、もう片方の父が容疑者で逃亡。
    友情どころではなくなる。
    あっという間に読めた。そこそこ面白いが、真相が結構あっけなく
    わかってしまった。もう少し過程とか伏線とか、あっても良いかな。

  • 三条隆史、向田信人、麻衣。

    真実が早く知りたくて気持ちが急いて、
    隆史たちの成長や心の動きに反応してドキドキしたり安堵したり、
    麻衣に救われたりしながら読み進めた。

    集中して楽しめた。

  • 父親の起こした事件により引き裂かれてしまう親友同士の少年。かくして違う道を歩むことになった彼らの物語と、やがて明かされる事件の真相。どうにもやりきれない部分があってつらく感じられもしますが。「親友」ではなくて「真友」。やっぱり最後にはこのタイトルの意味がじーんと響いてきます。
    完全に解決できるハッピーエンドではないけれど、それでも暖かさの感じられる読後感でした。

  • 真の友とは?
    刑事の父に巡査長だった父を殺された隆史と伸人の成長物語だけど、本当に真の友なの?
    少し筋に無理がある感じがした。

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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