- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062173384
作品紹介・あらすじ
14歳の冬、父親を殺された-親友が、大事なものを、すべて奪っていく。刑事による警官殺し。憎悪と絶望を胸に、親友だった二人の人生は激変する。仇討ちを誓った少年は刑事に。世間を敵にまわした少年は裏側の世界に。その間で揺れ動く女心ふたつ。二人の人生は二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは-。一気読み必至。乱歩賞作家が射止めた、会心の感動ミステリー。
感想・レビュー・書評
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半分くらいまでは読んだが、なんだかのめり込めず途中挫折。
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この作品も面白かった。本当に一気読みでした。でも、主人公はどっち?父親を殺された方か?それとも、父親を殺した方か?実際は父親は、殺人をしてはいないのだが……
どっちがより不幸か?でもどっちも生きるのに必死に生きる!でも少しあえて不幸な方を、主人公つまり幸せな方へ導いている気がする。駆け落ちをしてでも。このパターンは昔の小説やドラマのパターンの気もするが……。いずれにしても面白かった。 -
親友の父に父親を殺害された少年とその親友の話。
途中までは読みやすかったけれど
途中からは、何となく犯人や怪しい物が
見えているのにややこしくて
セリフだけを読んで行く感じに近かった。 -
ふたりは真の友
警察の被害者の息子と警察の容疑者の息子
途中までは、二人の思いが分かりやすく、すいすい読めたけど
最後の真相解明がややこしかった。 -
三条隆史と向田伸人は,ともに父親が警察官ということで
子供のころから親しくしていたが,隆史の父が撃たれて死に,
最後に会ったと思われる伸人の父が失踪したことで,別々の人生を歩む。
13年後,警察官になった隆史は,父の事件を洗い直す機会を得る。
2人の対照的な人生がおもしろい。 -
8月-5。3.5点。
ともに警察官が父親だった、同級生。
片方の父親が射殺され、もう片方の父が容疑者で逃亡。
友情どころではなくなる。
あっという間に読めた。そこそこ面白いが、真相が結構あっけなく
わかってしまった。もう少し過程とか伏線とか、あっても良いかな。 -
三条隆史、向田信人、麻衣。
真実が早く知りたくて気持ちが急いて、
隆史たちの成長や心の動きに反応してドキドキしたり安堵したり、
麻衣に救われたりしながら読み進めた。
集中して楽しめた。 -
父親の起こした事件により引き裂かれてしまう親友同士の少年。かくして違う道を歩むことになった彼らの物語と、やがて明かされる事件の真相。どうにもやりきれない部分があってつらく感じられもしますが。「親友」ではなくて「真友」。やっぱり最後にはこのタイトルの意味がじーんと響いてきます。
完全に解決できるハッピーエンドではないけれど、それでも暖かさの感じられる読後感でした。