セロ弾きのゴーシュ

  • 講談社
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本棚登録 : 163
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173421

作品紹介・あらすじ

進化しつづける藤城清治の影絵芸術。ゴーシュの音楽と動物たちが躍動する、賢治絵本の最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 読了

  • 問題に対し改善策は一つではない。多様な角度から挑戦していると、気が付かないうちに成長しているものだ。誰の意見であっても聞いてやってみるべきで、人で判断し意見を蔑ろにすると成長の機会を失ってしまう。相手がかっこうだとしても意見は尊重すべき。「おれは怒ったんじゃなかったんだ」そうなる気持ちはすごくわかる。

  • 動物たちがゴーシュのセロを上手にしていくところがいちばん心に残りました

  • 『天の笛』と一緒に入手。教文館の展示で絵を見て、これは絵本を買わねばと思った。
    本としては新潮文庫ですでに持っているけど、やはり絵本もいい。

    世界観、筋立て、何よりディテールが魅力的だと思う。動物たちが当たり前に口をきく童話の世界に、いかにもありそうと思われる心理と動作がさらりと溶け込んでいて、物語という嘘を快く受け容れさせてくれる感じ。お話の見どころはゴーシュと動物たちとの交流でありつつ、出だしの練習風景からもう惹かれずにいられないものがある。誰かが楽長に叱責されている間の他のメンバーの描写がそれ。あるある、わかるこういうの、と嬉しくなってしまう。
    そこに活き活きとした影絵が添えられてますます好き。静止画なのに影絵の劇が見えるよう。あつかましい猫、騒がしいかっこう、素朴な子狸、いじらしい鼠の親子もみんな愛くるしく可笑しかった。
    リズム、メロディ、ハーモニー、と考えると猫だけいいところがないように見えるけど、夜中のレッスンの導入とアンコールの曲目の布石になっているのが面白い。

  • 2019/02/25 中休み

  • [墨田区図書館]

    おかしいな、確かこの本は2015年度(小1)か2016年度(小2)に借りてきたはずなのに、未登録??

    とりあえず登録しておこう。

  • こういうお話だったんですね。
    名前だけは知っていたものの、なかなか読む機会がありませんでした。
    藤城さんの挿絵が物語とぴったりで素敵です。
    ストーリーの方は、「あ、ここで終わるんだ」って感じ。
    余韻を残すっていうか、ちょっと拍子抜けというか。

  • 子供の頃から大好きな作品。再読。

    大人になってからは子供のときと引っかかるところが変わる。学長の最後の発言が意味するのはなんだろうか

  • 先日退職する際に先輩からいただいたプレゼントのひとつ。
    諦めちゃいけないんだよね。
    頑張ればきっといいことがあるさ!
    そう先輩は言いたかったんだと思う。

  • セロ弾きのゴーシュってこんな話だったのか、と改めて。藤城さんの影絵が美しかった!

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著者プロフィール

1924年東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には本作『銀河鉄道の夜』(原作・宮沢賢治 講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章など多数の受章、受賞歴がある。
著書に『セロ弾きのゴーシュ』『画本 風の又三郎』(ともに原作・宮沢賢治)、『ぶどう酒びんのふしぎな旅』(原作・アンデルセン 訳・町田仁)、『絵本マボロシの鳥』(原作、文・太田光)、『藤城清治の旅する影絵 日本』『ブーちゃん』『藤城清治 影絵の絵本 グリム』『藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン』(以上すべて講談社)などがある。

「2022年 『新装版 銀河鉄道の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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