とっぴんしゃん 上

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173537

作品紹介・あらすじ

「よーい」「どんっ」運動会が始まった!門前仲町と冬木町、「技比べ」に勝つのはどっちだ!?はじめて読む時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 本作は上下巻になっており、まずは上巻を読了しましたが、本作は、技比べという門前仲町と冬木町の11才以下の子供たち年1回三番勝負で雌雄を決する戦いをする話で、上巻では、俵積みと綱引きの二番の戦いの話ですが、子供たちの生き生きとした姿やそれに加担する大人たちとの掛け合いが絶妙で、非常に読みやすく面白い内容です!
    下巻では、最後の一番、駆けっこの展開になりますが、どのような展開になるのか楽しみです!

  • 山本一力が初めて書いたという児童文学。
    江戸の町。雪が積もった冬の日に、仲町と冬木町の子供達の技くらべ(運動会)が行われ、大人たちも町を挙げて応援する中、それぞれの町の代表の子供達が全力で競い合う。
    それぞれの立場があっても、大人たちは皆見識をもち、子供達を正しく導いており、子供達は大人の言葉に素直に耳を傾ける。大人も子供も誠実に真摯に生きている姿が清々しい。「良い人」しか出てこない、読後感の爽やかな小説。少々物足りなさも感じるが、児童文学であることを考慮すれば、良い作品であろう。

  • おもしろかった!下巻も楽しみ。2013年よみこん 高学年 よみもの 評価A。

  • 江戸時代(1853年)、下町・深川での子どもたちの力比べ。門前仲町と冬木町では毎年1月16日の藪入りに、伝統の戦いが行われる。
    この年は、会場となる石置き場は雪で一面真っ白に染まっていた。そこに、大人の手で雪かきされた技比べの場所ができていた。
    子どもたちの技比べとは言え、これは門前仲町と冬木町の戦いなのだ。9才から11才までの子どもたちは、大将の子を中心に、戦いに挑む。

    子どもらの家庭(父親の仕事)は目明かし(警察のようなもの)やら、魚屋やら、大きな店の坊ちゃんやら、職人の子やらそれぞれ。そして、両親や大人の教えをしっかりと聞き、年長者を敬い、礼儀を重んじているところが・・・なんとも清々しい。
    子どもそれぞれも個性的だが、弱いところ、良いところ、大人の知恵や力も結集して挑む技比べだ。周りの大人達も、子どもの頃には技比べを体験しており、対戦を熱く見守っているのがいい。

    上巻では俵上げと綱引きが行われ、子どもたち自身が勝負の決めごとを設定し、チーム力を発揮している。

    物語の終わりに人物紹介とこの時代の解説が載っているが、人物紹介は地図とともに物語の前にもってきてほしかった・・・。

  • 門前仲町と冬木町の子供たちが力比べをする話。
    大店の暖簾を鼻にかけるわがまま身勝手な男の子が出てきますが、性格の悪い子だから結局はダメな結果を招く……という単純な描き方はせず、力比べをしていく中で考えを改め、嫌味なところが消えていく描写などは、山本さんらしくて好きです。

  • 冬木町と門前仲町の子どもらが雪の残る石置き場で技比べをする。
    俵運び、綱引き、かけっこ…大人も本気で応援する。
    江戸っ子の粋な気性が気持ちの良い印象を受ける作品。
    みさきという女の子が男の子にまじっているのに肩入れをして読んでしまう。みさきが綱引きでは、辰巳芸者の太郎からお化粧をしてもらい扇を借りて応援した。

  • とても清々しい児童文学でした。

    子どもたちが思いやりのある人情味溢れる下町の人たちに支えられながら諭されながら成長していくお話。

    毎年恒例の3番勝負。隣り合う2つの町の子ども達が力比べをする話。
    もちろん大人たちも総出で応援する。

    相手の町のリーダー、性格悪く威張り散らすおぼっちゃんも協調性がなかったから負けたんだよ、という結果じゃなく、みんなが力比べの中で反省して成長していくから勝ち負けが最後まで分からない。

    なので主人公が悪(というか悪がき)を征する清々した気持ちはある意味味わえなくて爽快感には欠けるかも。

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著者プロフィール

1948年2月18日高知県高知市に生まれる。66年、都立世田谷工業高等学校電子科卒業。「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を、「あかね空」で第126回直木賞を受賞。近著に「ジョン・マン 波濤編」「ほかげ橋夕景」

「2021年 『夢曳き船 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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