カラフル

著者 :
  • 講談社
3.88
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本棚登録 : 2467
感想 : 157
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173629

作品紹介・あらすじ

一度死んだぼくは、天使業界の抽選に当たり他人の体にホームステイすることに。そして気がつくと、ぼくは小林真だった…。デビュー20周年、新しくて、温かい、もう一度読み返したい森絵都作品。

感想・レビュー・書評

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  • この本が今年最後の読書になるかな?
    ずっと読みたいと思っていたので、今年中に読了出来て良かったです^_^

    人生には上手くいかないことも嫌なことも沢山あるけど、そう悪くもないんだよっていう作者からのエールをしっかり受け取りました。
    題名の『カラフル』に込められた意味も良かった。人間色んな色を持っているのは当たり前だし、それでいい。
    ぜひこれから思春期を迎える時期に、息子にも読んで欲しい一冊だなぁ。

  • つい漫画の絵を想像してしまった物語の始まり。
    若いストーリー展開についていけず、ああ、知らぬ間に私も歳を重ねてしまったのねえ...もう読むのやめようかなあと思いながら、半ば無理矢理勢いで読んでいくと…中盤以降からは引き込まれてなんと一気に読んでしまった。読後には、作者の伝えたかったテーマ(間違ってなければ)がどすんと心にきた。主人公と同じ中学生時代に読めれば、また違う捉え方しただろうな。人生にとって結構大事な本になるかも。

    生きているうちに、生きている人とお互いに、ちゃんと言葉で素直な気持ちを伝えておかないといけないなあ。人は「言葉」を使えるんだから。でもその伝える言葉が難しいんですよねえ。

  • 大分前、映画化されたときに予告がTVでたくさん流れてた記憶があって、ずっと読みたかった本。ファンタジーものだけれども、リアリティもあって、最後にホッコリするいいお話し。もう少しどこかひねってあったほうが個人的には良いのですが、これはこれで楽しめました。

  • 大好きで、大好きで、大好きな本。何度読み返したことだろう。10代の時にこの本に出会えたことに感謝。

  • 体は借り物だから大切にしなさいって昔ひいおばあちゃんから言われたのを思い出した。

  • 人生はカラフル。嫌なことも大変なこともあるけど、積み重ねていく人生は誰のものでも尊い。挫けそうなわかもの、自分のこと価値がわからない人、悩んでいる人にヒントになりそうな一冊。自分の人生だけど人の人生のようにある種客観的に無責任にやるぐらいがちょうどいい。取り返しのつかないことなんてない。今日が人生でいちばん若い日。

  • 図書館の中高生向けコーナーでふと見つけた本。私の大好きな森絵都の本。速攻手に取り、借りました。やっぱり引き込まれる文章と世界観。すっかり心は小林真に。なかなかクラスに馴染めず、友達も1人としていない。絵を描くことが好きで、美術部員として放課後、絵に向かって集中する時間こそ心が落ち着く。そんな男子中学生の生まれ変わりに賭けた物語。読んでるうちに、自分の心がじわりと熱くなりました。頑張ろうって思える作品。無理せず自分のペースを保ちつつ、前に進める内容でした、やはり感動もの。

  • あんたは死なないとわからない。
    そんな事を言われてはいなかったが、それも一理あるなと思ったことがある。
    できれば、死なずに知りたい。

    他人ごとで考える(俯瞰する)ことにより、自分自身の行動が軽やかになった経験がある。
    できれば、軽快なステップを刻み続けたい。


    人生はカラフルだ。
    生きているうちに、もっといろいろな色を知りたい。


    人気だからって読まないのも勿体無い。
    今からでも遅くない。

    一緒に読もう。カラフルを。

  • カラフルというタイトルの由来が最後腑に落ちた!
    個人的に、真の絵を汚そうとしたひろかの、「三日にいちどはエッチしたいけど、一週間にいちどは尼寺に入りたくなるの。十日にいちどは新しい服を買って、二十日にいちどはアクセサリーもほしい。牛肉は毎日食べたいし、ほんとは長生きしたいけど、一日おきに死にたくなるの。」ってセリフが好きだった。
    一人の人間の中にもいろんな面=色があるっていうこの本のテーマをよく表してるな〜と。
    文体もテンポがよくてプラプラとの掛け合いも楽しかった。
    清々しい気分になれた本。

  • 自殺志願者が猶予をもらって、死んだつもりで人生をちょっとだけやりなおしてみる話しです。
    お決まりですが人生捨てたもんじゃないですね。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年「リズム」で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。大人の小説にも活躍の幅を広げ、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞、本屋大賞二位。ほかの著作に『永遠の出口』『ラン』『この女』『漁師の愛人』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『生まれかわりのポオ』などがある。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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