カラフル

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2588
感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173629

作品紹介・あらすじ

一度死んだぼくは、天使業界の抽選に当たり他人の体にホームステイすることに。そして気がつくと、ぼくは小林真だった…。デビュー20周年、新しくて、温かい、もう一度読み返したい森絵都作品。

感想・レビュー・書評

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  • つい漫画の絵を想像してしまった物語の始まり。
    若いストーリー展開についていけず、ああ、知らぬ間に私も歳を重ねてしまったのねえ...もう読むのやめようかなあと思いながら、半ば無理矢理勢いで読んでいくと…中盤以降からは引き込まれてなんと一気に読んでしまった。読後には、作者の伝えたかったテーマ(間違ってなければ)がどすんと心にきた。主人公と同じ中学生時代に読めれば、また違う捉え方しただろうな。人生にとって結構大事な本になるかも。

    生きているうちに、生きている人とお互いに、ちゃんと言葉で素直な気持ちを伝えておかないといけないなあ。人は「言葉」を使えるんだから。でもその伝える言葉が難しいんですよねえ。

  • この本が今年最後の読書になるかな?
    ずっと読みたいと思っていたので、今年中に読了出来て良かったです^_^

    人生には上手くいかないことも嫌なことも沢山あるけど、そう悪くもないんだよっていう作者からのエールをしっかり受け取りました。
    題名の『カラフル』に込められた意味も良かった。人間色んな色を持っているのは当たり前だし、それでいい。
    ぜひこれから思春期を迎える時期に、息子にも読んで欲しい一冊だなぁ。

  • 一癖も二癖もある最低だと思っていた家族が、実は主人公に深い愛情を注いでくれる存在であったことが分かる場面に心が打たれた。主人公と同じくジーンときた。

    リズム感のある会話のテンポに引き込まれたし、母親の習い事教室遍歴の多さにもツボった(笑)。パントマイムを想像したら笑えてきた。少し重たいテーマがありながらも、ところどころにクスッと笑える要素があるところも本書の魅力。

    カラフルというタイトル… 一見単色と思われたものが、よく見ると実は様々な色合いで構成されていること、人の感情や表情。主人公の今後が色彩豊かで彩られる人生であればいいな、と思える清々しいラスト、読後感であった。

  • 大分前、映画化されたときに予告がTVでたくさん流れてた記憶があって、ずっと読みたかった本。ファンタジーものだけれども、リアリティもあって、最後にホッコリするいいお話し。もう少しどこかひねってあったほうが個人的には良いのですが、これはこれで楽しめました。

  • ホストファミリーはガイドのプラプラから聞いていたイメージとはちょっと違う、というかかなりいい感じ。
    視点を変えることで違って見えてくるんだね。真実は一つじゃない。それを教えてくれる。

  • 大好きで、大好きで、大好きな本。何度読み返したことだろう。10代の時にこの本に出会えたことに感謝。

  • うーん、本には読むタイミングを選ばないものと選ぶものがあるんだなと。中学生や高校生の時に読んでいたらとても評価が高かったと思う。

    単純に対象年齢の問題じゃなくて、大人が読んでも感動する児童文学はたくさんあるんだけど、おそらくこの本は思春期に刺さる自己啓発的な内容を物語にしているので、ちょっと自分には合わなかった。

  • YouTubeのとあるbook tuberさんが初心者におすすめしてた作品。
    小説読む初心者ではないけど 気になったので読みました。

    普段 ミステリーを読んでるせいか 中盤過ぎに気付いてしまった……。
    もっと素直に読んで もっと素直に感動したかったなぁ…。
    でもおすすめしてただけあって とても良い作品でした。

  • カラフルな人生とは……。

    ってな事で、森絵都の『Colorful カラフル』

    何処かで読んだことある様な感じのデジャブ的なお話。

    うちのりとるもんすたぁが友達に借りて読んでて、わしにも読ましてって言ったけど、友達に返すからと拒否されて読めなかった本(笑)

    友達もオススメしてて丁度、昨日図書館で予約してた順番が来て、2日でサラッと読破

    中高生に読んで貰いたい本かな

    思春期の友達、家族への思いと言うか、チグハグな思いやりと言いますか……。

    うちのみどるもんすたぁもこんなん感じなんかなぁと。

    親から見た大人目線の子供と、子供から見た子供目線の大人。

    親は子供の気持ちより、人生に於ける優位な選択を押し付けがちで子供の今の気持ちや思いが見えてこない。

    子供は自分の事で精一杯で親の頭ごなしな助言はすんなり入ってこない。

    親も昔は子供でその頃の気持ちや考え方があったはずじゃけど、忘れてしまうね。

    シンプルな内容じゃけど、色々と考えさせられる本じゃね。

    子供にとっても大人にとっても。

    年に一度は読み返してその時の気持ちの変化を楽しみたい本じゃと思いましたとさ

    2020年5冊目

  • テンポが良くて一気に読み終えてしまった!
    子供達に読んでほしいと思った一冊。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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