語りつづけろ、届くまで

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 267
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174046

作品紹介・あらすじ

「極道の犯罪に巻き込まれる素質があるのでしょうね」
新商品センベイの草の根宣伝のため、東京下町でのボランティア活動に精を出す坂田には、ひそかな楽しみがあった。言葉は悪く化粧気はないが、老人たちにはとても優しいサッコこと小川咲子が気になって仕方ないのだ。祖父仕込みの将棋と自然体な配慮で男を上げつつあったサカタに、健康枕販売のセールス指導のバイトが持ちかけられる。サッコの冷たい視線が気になりつつも、打合せのために会場に出向いてみると、そこには死体が……。さらに巻き込まれつづけ事態はひどくなりつづけ、それでも抜けられなくなっていく。

感想・レビュー・書評

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  • 一作目からお馴染みの展開が続くのは悪くない。主人公・坂田が仕事上のトラブルに巻き込まれ、いつの間にか大事になっている、という具合だ。
    本作は三作目だが、スリルとサスペンスに欠けて「なんだかなぁ」という印象。過去二作にあったドラマや手に汗握るスリルと恋模様が今回は今一つ上手く機能していなかった。

  • おやおや!!今回坂田君はあまり
    ひどい目に遭いませんでしたねぇ!!

    まあ彼は本職の警察官も驚くほどの
    巻き込まれ体質の持ち主なのです。

    何から何まで偽物だったり、
    どうしてバレないはずの金の隠し場所が
    バレたりと不思議ですが
    思わぬところに盲点が…

    さすがに成長した坂田、パネェな。

  • いま読むと、文語と口語の切り分けがいまいち。もっと振り切っていいのにね。

  • #届くまで説明しまわれ人生の先輩の眼はしんじつ見抜く

  • 大沢さん「新宿鮫」に続いて2冊目。
    三分の二まで高速で読んだけど、その後読むひまがなくて間が空いたらちょっとストーリーがあいまいになってしまった。後半は居眠りしながら文字を追った。一気に読んだら面白かったと思う。残念。

  • 男気のある草食系サリーマン坂田勇吉が主人公の第三弾。黒社会の気配と会社員の良心とのせめぎ合いがノワールとはまた違う面白さのある作品。

  • サラリーマン坂田はササヤ食品の拡販の為に老人ホームのボランティアとしてお菓子を無料配布して商品の知名度を上げようとしていた。つるかめ会に参加しているボランティア仲間に仕事の手伝いを頼まれ、断り切れずに事件に巻き込まれていく。

    【感想】
    そもそも断りなよ。

  • 生真面目で真っ直ぐなサラリーマン青年が、トラブルに巻き込まれながら解決するストーリー。

  • こういう主人公もありですね。
    これもまたハードボイルドなのだ。
    しかし、ラストのように、もっと普通警察を使う手とチャンスはあるよね?というのが今思うこと。
    読んでるうちは楽しいんですが。

  • ボリュームの割にサクサク読めるスピード感が良かった。場数のせいか極道相手に結構冷静な動きを見せる坂田君がすごい。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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