けっこう笑えるイギリス人

  • 講談社 (2012年6月1日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784062174206

感想・レビュー・書評

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  •  著者の山形優子フットマンさんが,イギリスで暮らし,イギリス人男性と結婚し,イギリスで30年以上暮らすなかで見えてきた,イギリスの良いところ悪いところを書かれている。
     イギリスの医療制度だとか,子育てのあり方とか,暮らしていく上での違いが大きくて良し悪しだなあと。
     笑えるとは銘打っているけれど,じっくり読むと,意見を主張しすぎないなど日本人の悪いところも浮き彫りになって,耳が痛い部分もありました。オイラ国外では暮らせないかも。
     耳は痛いけれど,イギリスでの生活は興味深い点がありました。

  • 切れ味のいいエッセー。
    イギリスと日本の比較を滞英30年の著者が面白ろおかしく、時には深く考えさせてくれる内容。
    タイトルは明るい感じだが、内容の濃い名著。
    日本人への批評を読むのが苦手な人にとっては読み心地はよくないかもしれないが、私は著者に書き口は大好きだ。

  •  よくイギリスと日本は島国で控えめな性格がよく似て言うという。確かにその面では似ているかもしれないが、遠く離れているところにあれは、違いは数多くある。

     最近、子供の犯した犯罪で職場を一時離れた人が話題になっている。その名は御法川法男さん。みのもんたと呼んだ方が分かりやすい。30過ぎた息子の責任を取り必要はないとは思うが、セクハラ疑惑が上がるようでは問題がある。あの番組をはじめとする朝の時間帯にやっている番組は「情報バラエティー」だと思っていたので、「報道番組」という認識で番組の司会をやっていたというのに驚いた。

     同様に、子供に自分の夢を託そうとして教育ママゴンになり、息子や娘が崩壊していく現象に著者は疑問を抱いている。「日本は子供を私物化している。英国では子供が自立するように育てる」と述べている。

     日本からイギリスに脱出している著者曰く「日本難民」がいると書かれている。日本は、平和で便利なところだ。しかし、「空気を読む」と言った流行語が示すように人と同じにするのが一番という「同調圧力」がかかる社会なので、窒息してしまう人もいるのも事実だ。

     イギリスは、世界の植民地という第10章を見てフムフムト思った。サッカーチーム、ジャガー、ロールスロイス、百貨店のハロッズ、など外国人が所有しているものは数知れず。あのウインブルドンも今年はイギリスの選手が優勝したが、長い間外国の選手が優勝を独占していた。著者は、イギリス人の性質を「利ざやを取る」ことが重要だからとある。変に自国のブランドだから自分たちで守ると言うよりは、少しでも高く売れるのなら外国人が買ってもいいやとなる。

     イギリスを通して見た日本か。そういえば、メイロマのツイッタ-名で有名な谷本真由美さんもイギリス在住だったな。イギリスに暮らすとどこか冷めた視点を身に付けて、事故を卑下して笑うユーモアが身に着くのかしらとふと思った。

  • 僕らがもつ、イギリス人に対するイメージがガラガラと崩れていきます(^^)。
    病院の話しを聞くと、日本は良い国だなと思います。
    でも、閉塞感がね...。

  • 361.42 フ 登録番号9267

  • 笑えるイギリス人かもしれないが、笑えない日本人。こんな内容だったか。
    読んで良かったかな。

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著者プロフィール

山形 優子 フットマン

「2020年 『レディ・フィオーナ カナーヴォン伯爵夫人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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