信長私記

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 93
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174350

作品紹介・あらすじ

なぜ織田信長は母を-史上最凶の日本人、その実像。なぜ瓢箪をぶらさげたのか。なぜ合戦に強かったのか。なぜ道三の娘を愛したのか。なぜ父親の葬儀に遅れたのか。なぜ鉄砲を集められたのか。なぜ秀吉を重用したのか。なぜ弟を殺したのか。なぜ地獄をも怖れなかったのか。全ての点が線になる、花村文学だから成しえた衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • 様々な信長像、花村信長

  • 余り評価が高くないが、個人的には非常に興奮した。「二進法の犬」いらいではないかと思う。相当史実を捻じ曲げているのではないかと思うけれど、信長ならさもありなん、と思わせるところが良いと思う。少し家康の描き方がわざとらしい気もするが。

  • 2016/4/9
    ま、いいんちゃう。

  • う~ん.......花村萬月が信長を書いたらこうなるんだろうな.......という、よくも悪くも予測の範囲内。

    本作は信長の尾張統一(桶狭間よりも前)までが描かれているのだが、恐らくそこで止めておいたからこそ、歴史小説としても、また花村ワールドとしても、破綻せずに済んだのだろう。
    その先を続けていたら、史実を大きく曲げた結末となるか、または萬月作品ではない陳腐な作品となっていたかもしれない。

    ストーリー的には、史実や異説をつなぎ合わせているだけだし、有名な不如帰(ほととぎす)のエピソードを無理やりこじつけた辺りに、いささか興ざめなところもなくはない。

    しかしながら、実母に対する信長の心の葛藤がこの作品の読みどころであり、その着眼点は興味深い。

    まぁ結局は、いろいろと制約の多い歴史小説と花村満月の世界は、相性が良くないのだろう。

  • 花村萬月は読む機会を逸していたが、歴史物を読みたくて手に取った。織田信長を母親から愛されなかったという側面から描いていたのが面白かった。

  • 織田信長の尾張統一まで。
    凄惨な雰囲気がない信長。
    先に読んだ天野純希とほぼ似たような内容。殆どの場面が似ているが、こちらは全て信長目線で描かれている。
    こちらのほうが先に出版されているが、もともと信長公記や、その他文献に残っているのだろうか。

  • 信長と言えば…恐怖政治のリーダー。西洋文化の受け入れ、あこがれ。経済活性化を進めるビジネス感覚。といったイメージ。本書も近い言動であるのだが、唸らせるような、グイグイ来る感じじゃないんだよな。家康や秀吉との出逢い、やり取りもなんかしらじらしい感覚を覚えました。難しいです、歴史物は読者の勝手なイメージと期待が邪魔することがあるんでしょう。

  • 面白い本だと思う…ただそれは独白の主が織田信長でなければだ。
    どこまでが史実でどこまでがフィクションなのかは取り上げている時期もあり非常にわかりづらい、が確実に言えるのは語られるのは信長の言葉ではなく萬月氏の言葉であるということだ。
    「信長公記」に描かれる信長は紛うことなき正義のヒーローであったのに対して史上最凶の血塗られた素顔を炙り出すことが企画の骨子だったのだろうが言わせてもらえばそれ自体が陳腐、そしてそれを調子に乗ってエログロたっぷりに表現してしまってはもはや冒涜の域に手が掛かる。
    やめたほうが良かったんじゃないの?と言うのが正直な感想ですな

  • 花村萬月の書く信長ですが、一般的な、生涯を追うものや本能寺の変の裏話のような内容ではなく、青年期を切り取った視点が新しかったです。
     
    秀吉や吉乃との出会いもあり、母との確執や勘十郎の暗殺ぐらいの流れで終わるあたりが、好奇心をもって読み切る量としてはちょうど良い感じがしました。

  • あれれ・・・もうおしまい??という感じ。 少し残念。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。1989年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1998年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、同年「王国記」シリーズの序にあたる「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川龍之介賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『花折』などがある。

「2020年 『帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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