日本政府のメルトダウン 2013年に国民を襲う悲劇

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174374

感想・レビュー・書評

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  • 2011年秋の出版。東京都知事になった舛添氏について知るために読んだ。

    民主党政権、特に菅政権を痛烈に批判。原発事故時の現場を混乱させたパフォーマンス、危機管理能力の欠如、ポピュリズム人事など。情報統制と情報開示に責任を取るのがトップの仕事で、現場指揮ではないとのこと。その通りだと思う。マネジメントの失敗から学びたい。

    そして、経済知識が乏しい故に財務省官僚に入れ知恵され操られる野田総理。著者は増税の危険性についての認識を持っている様子。今の松下政経塾は選挙や演説がうまく大衆受けだけで中身が無い政治家を生産していると批判。

    原発利権についても批判。再生可能エネルギーを2020年代早期に20%に無理だと批判している。しかし、この辺りは先の都知事選公約と少し矛盾している気がする。著者の都知事選公約はいつまでに実現の目標なのか?

    その他、国際政治の知識が豊富。小選挙区制の問題点はなるほどその通り。お金が結局かかるし、政策論争ではなくポピュリズム選挙になった。テレビの責任も。風が吹く不安定な政治でいいのか?プロフェッショナルを政治の場にという主張は共感する。ドイツのような比例代表併用制という例もあるが、やはり個人献金控除が必要と思う。

    都知事としてこれらの知識や批判を今後どのように活かすのだろうか。

  • 深刻な危機

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著者プロフィール

舛添要一(ますぞえ・よういち)

 1948年、福岡県に生まれる。1971年、東京大学法学部政治学科を卒業し、同学科助手。パリ大学現代国際関係史研究所客員研究員、ジュネーブ高等国際政治研究所客員研究員などを歴任。1989年、舛添政治経済研究所を設立。2001年、参議院議員選挙に出馬し、168万票を得て当選。 2005年の自民党「新憲法草案」のとりまとめに際しては中心的な役割を務め、2006年からは参議院自民党の「ナンバー3」政策審議会長を、2007年からは厚生労働大臣をつとめる。2014年、東京都知事に選出される。
 著書には、『母に襁褓をあてるとき―介護闘い日々』(中公文庫)、『内閣総理大臣―その力量と資質の見極め方』(角川oneテーマ21)、『永田町vs.霞が関』『日本新生計画』『日本政府のメルトダウン』『憲法改正のオモテとウラ』(講談社)などがある。

「2014年 『母と子は必ず、わかり合える 遠距離介護5年間の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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