東京暮らし 江戸暮らし

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 36
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174619

作品紹介・あらすじ

振り返れば半世紀。かつてお世話になった先輩作家たちの姿はないが、筆を執り、江戸に思いを馳せ、いまの日々を丹念に暮らす。大好きな買い物に食事、趣味の海外旅行など…作家の思いは募る。傘寿を迎えたベストセラー作家の心あたたまる名随筆集。

感想・レビュー・書評

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  • そうだった、そうだった。
    今では『御宿かわせみ』はじめ時代小説の作家という印象が強いが、昭和の一時期は舞台やテレビドラマの脚本を多くてがけた人気脚本家だったということを思い出した。
    ドラマはシリーズ化されたものも多かったし、色々な人気女優さんたちが主演していた。

    当時家庭をもちながらバリバリと仕事をこなし、海外旅行にもたびたび出かけているような女性はそう多くはなかったのではないか。
    そんな人が代々木八幡の宮司の一人娘さんだったことを知った時には、ちょっと驚いたものだ。

    印象に残ったのは直木賞選考委員だったときのこと。

    『・・・ 直木賞を受け、一人前に扱われることは実は怖いことです。それまでは厳しい指摘をしてくれた編集者が、遠慮して何も言わなくなり、自分で自分を鍛えなければならなくなる。本当に力がつく一歩前で受賞すると、次々と出てくる新人の陰で忘れられてしまう。
     もの書きには受賞にふさわしい時期があり、階段の最後の一段で踏み外さないよう、どう作品で見極めるかを考えて選んできました。』

    時に「この作品で受賞?」と思うこともあったりするのはこういう理由がある場合もあったのか、と思うとちょっと納得。

  • 江戸ということで、よんではみた。
    平岩さんについては、あまり読んだ事もなく、これから読んでみようかなとう気になった。

    後半の創作活動のインタビュー形式の半生記が裏話をちょこっと覗いた感覚で楽しい。人との出会いが大事ですね。

  • 「東京暮らし」は「大衆文芸」に、「江戸暮らし」は「KEZAN」に連載したエッセイ、「行きつ戻りつ」は読売新聞の「時代の証言者」コーナーに連載されたもの

    私は『御宿かわせみ』から時代小説にのめり込んだので、平岩弓枝=時代小説の大家という印象があったが、女性の生き方の小説ほうが主だで、テレビドラマや演劇の脚本もたくさん書いていたことを知らなかった。

    代々木八幡の宮司の娘として育ったことから書いていることも多いようだ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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