続・大人の流儀

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 875
感想 : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174862

作品紹介・あらすじ

他人が困っているときに優しくできるか。
幸福のすぐ隣に哀しみがあると知れ。
大人になるとは、そういうことだ。

35万部ベストセラーの第二弾。
「最後の無頼派」が教える、大人として生きるための流儀。

目次より
・鮨屋に子供を連れていくな
・若い修業の身がなぜ休む?
・イイ人はなぜか皆貧乏である
・花見を自粛するのは間違っている
・高収入のスポーツ選手がそんなに偉いか
・若い時期にだけ出会える恩人がいる
・どんな手紙がこころを動かすのか
・大人が口にすべきではない言葉がある
・世間の人の、当たり前のことに意味がある
・男は死に際が肝心だ 他

感想・レビュー・書評

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  • 著者の自叙伝的小説「海峡」を読んで、ご両親への大きな尊敬の念を感じていたが、その思いを片時も忘れずに生きているのだなぁという一冊であった。

    執筆時期が3.11前後で、自宅の仙台での被災状況は言葉にできないものだった。
    「私は被災者ではない。」
    自分ではない人たちへの配慮がとてつもない。

    黙ってやれ。

  • 『大人の流儀』と書かれていることが、かぶっているのでは??
    と思って読み始めた私。

    やはりこれも伊集院節で
    自分の「理」でどんどん攻めてきます。
    大人の流儀でもそうでしたが、感銘するところあり、
    この人頑固すぎないか?と全く理解できないものあり…。

    でも男の人で花の名前を知っていて
    季節の花々に目のいく人って、私は素敵!と思ってしまいます。
    (花の名前を覚えるきっかけになるエピソードも素敵です)

    飲む・打つ・買うを豪語し、破天荒な行動をするように見えても、
    細やかに色々世の中を眺めているし、
    黙って背中を見て学べ!と突き放さず
    そこまで言っちゃって大丈夫ですか?という感じの
    サービス精神旺盛な文章。
    そういうギャップが魅力なのかもしれません。

    なぜ「続」を出したのか。
    それはやはり東日本大震災があったからなのではと思います。

    仙台に住んでいる作家からの震災の記録。
    私みたいに想像力が欠ける者には、その時にそこにいた人の文章で
    ストレートに記録されたものを読まないと…
    読んでもほんの少ししかわからないかもしれないけれど
    感じることをやめてはいけない気がとてもしました。

    風雨が強い日に、伊集院家の庭に咲く木槿の白い花のように
    身を美しく「躾」なければと思う一冊です。

    伊集院というペンネームはこんな理由だったのかというのも、驚愕です。でも、私は理由を知り、このペンネームがもっと好きになりましたけど。

  • 「若い時期にだけ出会える恩人がいる」

    時期によって感銘を受ける言葉や人は異なり、その時期その時期にしか出会えないものがある。

    「世の中とは、不幸せの底にあるものと、幸せの絶頂にある者が隣り合わせに立つことが日常的に起こるものだ」

  • 作者の長年の経験や功績によって築きあげられた確固たる思考や考えが苦手で流行っていたシリーズ一冊目を買ったものの少し読んでやめてしまった流儀シリーズだが、母にこの続編の最後の方の何かが良いと勧められて読んでみた。仙台で東日本大震災を体験した作者がその体験や思いを綴っており当時の状況を思い出す。身内を失ったり家を無くしたわけではない作者が自分の事を被災者ではないと語り、被災者に寄り添った思いを読む中に、被災地に行ったことがない私に色々と考えさせられる機会を与えてくれた。流儀シリーズの一冊目には夏目雅子との死別に際した思いが綴られているようなのでどこかの機会に読んでみようと思う。
    心に残った言葉の備忘録
    「幸せのかたちは共通点が多いが、哀しみのかたち、表情はひとつひとつが皆違っているし、他人には計りしれないということを承知しておくことだ。それがたしなみである」
    「希望の光というものは万人に同じかたちで差すものではないが、それでもいつかは誰にも差すものだ」

  • 父の考え方に近い気がして、賛同できる。現代は何か得体の知れない窮屈感や価値観に支配されておりそれに対して言及されている様に思う。まずお金が全てではない。そんなこと言う人も少なくなった。そんな空気が醸成されたこの時代は、どこか寂しい。

  • ちゃんとした大人になりたいなら、これを読みなさい。⭕️

  • 最後の「星」を拝読して改めてずしんときました。なんか忘れてないかって。

  • 最後の章の「星~被災地から見たこの国」が心に残った。伊集院静の見解がすべて正しいかどうかはわからない。ひょっとしたら怒りの矛先を間違っているのかもしれない。でも怒らずにはいられないのだろう。伊集院アニキなら、神様にだって一言申すかもしれない。神奈川県にいたオイラはテレビのニュースで信じられない被災風景を見ていたけど伊集院アニキの言うように「喉元すげれば」って感じになっていたと思う。毎日増える被災志望者数を見ても実感がなかった。死というものを普段から考えてこなかったからだ。オイラは本当に近しい人の死を知らない。情けないが両親の死をきちんと受け止められるか自信がない。しっかりしろ、オレ!

  • 前作と同様、著者視点での「本物の大人」の価値観を書く。あまり目新しい内容はない。
    一方で3.11のとき仙台の自宅で被災した時の状況を事細かに記す。そこには被災者と外部者との温度差がありありと記され、突拍子なく見える外部者の行動に激しい怒りを覚えていた被災者の声が読み取れる。

  • "伊集院静さんのエッセイ。大震災の経験も含むエッセイ。
    印象に残った言葉は、「大人ははしゃぐな」。

    このエッセイを読むと、何だか「素直な自分でいいんだよ」と励まされている気分になる。"

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著者プロフィール

1950年山口県防府市生まれ。1972年立教大学文学部卒業。1981年短編小説「皐月」でデビュー。1991年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、1992年『受け月』で第107回直木賞、1994年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞、2014年『ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石』で第18回司馬遼太郎賞を受賞。2016年紫綬褒章を受章。

「2021年 『ミチクサ先生 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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